The Sato Lab (Kei Sato)(@SystemsVirology)さんの人気ツイート(リツイート順)

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L452R変異は、日本人に多いHLA-A24による免疫から逃避するだけでなく、ウイルスの感染力を増強しうる変異であることから、この変異を持つカリフォルニア株(B.1.427/429系統)は、日本人あるいは日本社会にとって、他の変異株よりも危険な変異株である可能性が示唆されます。8/11
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BA.2.75は、BA.5と同様、BA.2の子孫として出現した変異株です。しかし、BA.5とBA.2.75は、系統的には異なる変異株です。つまり、BA.2.75は、BA.5とは独立に、BA.2から派生した変異株です。5/11
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2⃣ ワクチン接種者の血清を使った中和試験の結果、BA.2(ステルスオミクロン)は、BA.1(従来のオミクロン)と同様、ワクチンによって誘導される中和抗体にきわめて抵抗性であることを明らかにしました。3/6
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In sum, our results suggest: XBB.1.5 = XBB.1 + F486P = profound immune resistance + augmented ACE2 binding affinity → increased transmissibility. 7/7
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まとめ▶️ BA.2から派生したオミクロンBA.2亜株のうち、BA.5株は、伝播力、病原性、免疫抵抗性のいずれの点においても、BA.2よりリスクの高い変異株です。8/8
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ご参考まで、↓がその研究結果に関する連続ツイートです。流行が下火になりつつあったこともあり、当時はほとんど注目もされませんでした。2/3 twitter.com/systemsvirolog…
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3⃣ BA.1に感染して回復したハムスター、あるいは、BA.1のスパイクタンパク質で免疫したマウスの血清を使った中和試験の結果、BA.1で獲得した免疫は、BA.2に対して効きづらいことを明らかにしました(実験動物の血清を使ったのは、ワクチン未接種のBA.1感染回復者の血清の収集が不充分なため)。4/6
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4⃣ BA.2の臨床分離株がまだ未取得であったため、BA.2のスパイクタンパク質を持った新型コロナウイルス "BA.2 S" を人工合成し、ハムスターを用いた感染実験を実施しました。その結果、"BA.2 S" の病原性は、BA.1よりも高く、従来株(図中「B.1.1」)と同等であることを明らかにしました。5/6
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#拡散希望 新型コロナ研究コンソーシアムG2P-Japan🇯🇵のプレプリント第11弾「オミクロンBA.2.75亜株の中和抗体感受性」を、bioRxiv @biorxivpreprint に発表しました。 biorxiv.org/content/10.110… 以下、本研究の概要です。1/11
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「また煽りか😩」「実験動物の結果がヒトでも同じとはかぎらないでしょ🤷🏻‍♂️」と一笑に付されることがままありますが、僕たちは妄想や推測を述べてるのではなくて、きちんとした科学的知見に基づいた情報を発信している、ということをもう少し留意いただけたらな、と思ってのツイートでした。4/3+1
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ちなみに当時の時系列↓ 5/24: 都内で初めてBA.5の市中感染を確認 5/26: 僕たち(G2P-Japan)の研究成果を査読前論文として公表 5/27: ↑の内容を連続ツイート ちなみにそんな中、当時これをニュースにした日本メディアは、5/30の産経ニュース @Sankei_news だけでした。3/3 sankei.com/article/202205…
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3️⃣中和試験の結果、BA.4/5は、BA.1あるいはBA.2に感染したワクチン接種者(つまり、オミクロンのブレイクスルー感染者)の血清に対し、BA.2の約2倍の抵抗性を示しました(図右)。なお、ワクチン未接種でBA.1あるいはBA.2に感染したひとの血清は、ほぼまったく中和活性を示しませんでした(図左)。4/7
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本研究ではまず、インド🇮🇳から報告されたウイルス配列の数理統計解析によって、BA.2.75の実行再生算数(図中「Re」)が、現在(日本🇯🇵を含む)世界で主流のBA.5よりも約1.2倍高いことを明らかにしました。つまり、BA.5よりも流行しやすいポテンシャルを持っていることを示唆します。6/11
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BREAKING🔔 The 11th preprint from G2P-Japan🇯🇵 is out at @biorxivpreprint. We evaluated the effects of 10 therapeutic monoclonal antibodies against new #Omicron subvariant BA.2.75. Please RT. 1/11 biorxiv.org/content/10.110…
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3つの治療抗体薬、レムデシビル(図中「Remdesivir」)、モルヌピラビル(図中「EIDD-1931」)、パクスロビド(図中「Nirmatrelvir」;パクスロビドの成分のひとつ)は、BA.2.75にも有効でした。9/11
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まとめ▶️ BA.2.75は、 1. BA.5より流行しやすい 2. BA.5, BA.2とは免疫学的性質が違う 3. 病原性ポテンシャルはBA.2よりも高い ことが明らかになりました。 ↓は、本研究のまとめポンチ絵です。18/18
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G2P-Japan🇯🇵の研究活動を、デイリースポーツ @Daily_Online で紹介いただきました。 ちょっと誤解を招きそうなので補足ですが、記事中の「だとすればこの先、オミクロン以上のウイルス変異は起こらず、第9波は来ないのではないか」というのは僕たちの発言ではありません。 daily.co.jp/opinion-d/doct…
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Our multiscale investigation provided evidence suggesting that #XBB is the first documented example of a SARS-CoV-2 variant that increased its fitness (Re) through an recombination event rather than substitutions. 8/8
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補足です。 XBB.1.5株のBA.2ブレイクスルー血清に対する抵抗性は、従来株(B.1.1)の41倍、BA.2の20倍で、13人中8人の血清がXBB.1.5に対する中和活性なし。 XBB.1.5株のBA.5ブレイクスルー血清に対する抵抗性は、従来株(B.1.1)の32倍、BA.2の9.5倍で、20人中12人の血清が中和活性なし。9/
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The 2nd preprint from G2P-Japan is out at @biorxivpreprint ! We revealed that the SARS-CoV-2 delta variant (B.1.617.2 lineage) is highly fusogenic and #P681R mutation, a hallmark in the B.1.617 lineage, is its determinant. Please retweet 1/3 biorxiv.org/content/10.110…
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アメリカ🇺🇸におけるXBB.1.5株の伝播力(実効再生産数Re)を推定した結果、XBB.1.5株の伝播力は、親株であるXBB.1株よりも1.2倍以上高い(❗️)ことがわかりました。4/
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4️⃣これらの #新しいオミクロン亜株 の臨床分離株が未取得であったため、BA.2.12.1あるいはBA.4/5のスパイクタンパク質を持った新型コロナウイルス(ベースはBA.2)を人工合成し、ハムスターを用いた感染実験を実施しました。その結果、BA.4/5の病原性は、BA.2よりも高いことを明らかにしました。5/7
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2️⃣ Neutralization experiments show that BA.4/5 is ~2-fold more resistant to the sera obtained from vaccinated convalescents who had “breakthrough” infected with BA.1 or BA.2 infection than BA.2. Also note that BA.1/2 infection w/o vaccine does not induce functional immunity. 4/7
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コロナは変異しづらいから収束→アルファ、ベータ、ガンマの出現、 弱毒化の方向に進化→病原性と伝播力が高いデルタの出現、 デルタ最強、あとは収束へ→オミクロンの出現、 と、楽観予想はことごとく外れるのを経験しているのに、なぜ懲りずにまたそれを繰り返すのかが謎。 news.yahoo.co.jp/articles/7a0ab…
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#拡散希望 新型コロナ研究コンソーシアムG2P-Japan🇯🇵の論文第8弾「オミクロンBA.2」を、Cell @CellCellPress に発表しました。#ステルスオミクロン とも呼ばれたオミクロンBA.2株について、伝播力、病原性、免疫抵抗性などのさまざまなウイルス学的性状を解明しました。1/5 cell.com/cell/fulltext/…