福井健策 FUKUI, Kensaku(@fukuikensaku)さんの人気ツイート(いいね順)

そこで著作権が設けたバランスラインが、特徴的な表現の無断借用は禁止、その元にあるアイディアや、ありふれた表現の借用は自由、というものです。 トレースしても、それが個性的な表現の借用に至らなければセーフですし、トレースしなくても、個性的な表現を借りていれば原則はアウトです。
明日、著作権法改正案の国会審議に参考人で呼ばれることになりました。そんな時間も能力もないと抗弁しましたが、ダメでした。与野党共通指名だそうです。 こうなればいっそ、法案だけでなく、ポストコロナが見通せるような今後の著作権の方向性についても話して来ようと思います。
私の考える表現の自由とは、全く誤っており悪趣味だと思う言論でも、表現の場までは奪わず、言論をもって対抗する社会の約束をいう。我々は不完全で誤りやすい存在なので、ある時代に悪趣味で挑発的と見えても、次の世代や他者のために情報の多様性は残しておく、歴史の知恵だ。
第三に、その努力やエビデンスは、映画館や博物館・美術館など他の文化施設も全く同じです。それを、同様に大切で同様に人が集まる通常の事業活動と差別する政府や自治体の措置が無くなるまで、声を挙げ続けたいと思います。
こちら、公式発表が出ました。5/10以前に販売されたチケットは、50%等を越えた分も入場可と明記です(2p)。周囲に知らせてあげて下さい。 corona.go.jp/news/pdf/ikouk… twitter.com/fukuikensaku/s…
この辺り、自分も好きで色々なところで書いてきましたが、最近では裁判所がどの程度をアイディアの類似(セーフ)と考えて、どの程度だと表現の類似(アウト)と判断したか、アートの視点から裁判になったケースを整理した岡本弁護士のコラムが割と面白いです。 kottolaw.com/column/210227.…
ウマ娘の二次創作ガイドラインを守らない海外の二次創作勢と、日本のファンの間で対立、というニュースを見ました。 ここで、二次創作ガイドラインには二種類あることは、念頭において置くと良いでしょう。「本来できないことを許すガイドライン」と、「本来自由なことへのお願いの表明」です。
政府事務連絡が出ました。観客の大声を伴わない演劇・ダンスなどのライブイベントは、「5,000人以下は100%(又は50%なら1万人まで)」に復帰で確定です(p2と別紙1)。 各種報道には情報の錯綜もありましたので、周囲にも教えてあげて下さい。 corona.go.jp/news/pdf/jimur…
だから谷さんのこのつぶやきへの反応にもあったが、イベント・文化セクターは小規模から大規模まで、自分達のビジネスの仕組みとか損失について、たぶんもっと具体的に語る必要があるのだと思う。深刻さの事実が伝わらないから、見舞金レベルで上等という発想が出るのだろう。 twitter.com/playnote/statu…
ただ、著作権は、どんなに似ていても偶然の一致は許すのですね。トレースが確認できれば偶然の一致はありえないので、「偶然じゃない」と言うためにトレースの存在を示すことはあります。 その場合でも、例えば誰が描いてもそうなりそうな、特徴のない描線をトレースしただけなら法的にはセーフです。
『アリータ:バトル・エンジェル』。どうやら北米公開から2週で世界興収300億円、日本マンガ原作の映画ではもちろん史上最高額で、先週末の興収は世界トップという事態になっているらしい。いやすごい。とにかくおめでとう! twitter.com/fukuikensaku/s…
これは、、特に文化・コンテンツ分野では影響大ですね。資本金1000万円以下の発注側法人に下請法を適用拡大、との報道。 実現すれば、圧倒的多数の小規模会社からフリーの方への作品・イラスト・ソフト等の発注が、下請法で守られることになります。 nikkei.com/article/DGXZQO…
「小説や絵本など既存の作品をYouTubeなどで朗読・読み聞かせしたい」という相談がかなり増えている。 公衆送信にあたるので、原則は許可を貰ってになるが、著作権の切れたPDの作品はほぼ自由に使える。例えば乱歩・谷崎・太宰・賢治・吉川英治・山本周五郎など1967年以前に死亡した日本作家。
なお、これは法的なルールの話ですので、ある個人やコミュニティがそれとは別の意見を持つのは全く自由です。 ただ、紹介した「アイディア/表現」などは世界的に議論の積み重ねがあって発達してきたルールですから、少なくとも「なぜ人々はそれが良いと考えたのか」は理解して、議論したいですね。
羽生結弦さんの動画公開がきっかけで、フィギュア動画の著作権に注目が集まっていますね。 これね、フィギュアや新体操のようなアーティスティック・スポーツの権利問題は、結構おもしろいです。 関わるのは、振付の著作権、スケーターの著作隣接権・パブリシティ権、そして楽曲の権利など。
文化庁が長官メッセージを公開。 「文化芸術活動の休止を求めることは、あらゆる手段を尽くした上での最終的な手段であるべき」「これからも文化芸術に関する活動を、可能な限りご継続ください」 文化芸術に関わる全ての皆様へ bunka.go.jp/koho_hodo_oshi…
文化庁が、創作者などに向けた海賊版対策のポータルを開設しましたね。 「初めての削除要請ガイドブック」もあり、被害にあった方が自分で削除要請もできるよう、窓口の探し方やメール文案など、かなり一般向けになっています。 twitter.com/prmag_bunka/st…
以前からある代表例は、「引用」(32条)です。人の作品を批評や報道、教育などのために紹介することは、一定の注意点を守れば、可能です。 許可を得ないと批評や報道が出来ないようでは、社会は窒息してしまうからです。(出典の明示や、借りた部分がメインにならないなどに注意。)
この点、ルールなんだから従えという論調も一部ありましたが、ルールは常に成立根拠が問われます。自分が求められているルールは誰が作り、どうして正当化されるのか、考え続ける姿勢は大事ですね。 あと、それと地域性や個人の価値観の影響を色濃く受ける「マナー」は、性格も守備範囲も異なります。
作風の模倣(パスティッシュ)が問題になることもありますね。 これは(狭い意味では)個別の作品ではなく、ある人の絵柄・モチーフの傾向やテクニックを真似たようなケースで、多くの場合はアイディアの借用レベルだと考えられます。よって著作権的にはセーフの場合も多いでしょう。
もう、限界ではないか。「自粛」に従う者と、従わない者の不公平がひどすぎる。 これでは本当に正直者が馬鹿を見るし、実効性も出ない。政府は不十分でも良いので、自粛に従ったことの損失をある程度は反映した補償方針を、早く表明すべきだ。その上で、従わない者にもっと対応すべきだろう。
こちら、補助率と限度額が先ほど公表されました。 meti.go.jp/covid-19/kinky… 一番下の枠内。基本的に、中止により失われた経費など100%の補助です。限度額はステージあたり2500万円。中止判断で揺れる現場のため、最速で検討を進めた全ての関係者に、敬意を表します。 twitter.com/fukuikensaku/s…
本日、TPP発効と共に、著作権の保護期間は原則「死後70年」へと延長されました。今後映画など一部例外を除いて20年間、新たなパブリックドメイン作品は生まれません。 皆さん、これまで12年間この問題を共に考えて下さったこと、感謝しますm(_ _)m
人前で著作権のお話をする際に、よく「ここにいる方は恐らく、平均1日1回以上は著作権侵害をしています」という話をします。 例えば、会議の前に相手のHPをプリントアウトする。現在の通説では、企業などの業務目的では1部のコピーでも私的複製とは認めませんから、理論上は侵害になりそうなのですね。
知人の若手劇団の例。全員20代前半。劇場の苦渋の決断で公演は中止になり、約100万円の赤字だけが残った。彼らのバイトの蓄えの半年分が飛ぶレベルだ。彼らの場合は、HPで支援を呼びかけたところあっと言う間に6割以上が集まったという。この国の舞台ファン達は、全く捨てたもんじゃないと思った。