何事のなければ良いがと申した昨日の慰霊の日の安倍首相の挨拶には、やはりかなりの怒号が飛んだようだ。止むに止まれぬ沖縄県民の感情の発露であろう。メディアはヤジの音量を下げていたようだが、平和を愛する人々の怒りの声に耳を傾ける政治に戻って欲しい。 youtu.be/0S20rT7rqqQ
ウラジオストクの町のど真ん中に大戦の戦死者が刻銘された巨大な壁があった。モスクワ方面に駆り出されて戦死した方々だ。ソ連はナチスドイツとの戦いに2千万人の犠牲を払った。ロシア国民としては犠牲を払って奪った北方領土を、ナチスに協力した日本に簡単には返せないというのが自然な感情なのだ。
慰霊の日。平和の礎には24万人以上の刻銘がなされている。この前に立つと、戦争は二度と絶対に行ってはならないとの思いになるはずだ。憲法を変え戦争に参加できる国にしたい安倍首相が今年も参加されるが、何事も起こらないことを願う。そして首相も刻まれた一人ひとりの命の尊さに気付いて欲しい。
いまだに中国で忘れ物をしたら絶対に戻らないと信じている者がいる。先日眉山市で健康養老シンポがあり、講演して日本に帰って来て、懐中時計を壇上に忘れたことに気付いた。ところがなんと先方から、時計を忘れなかったかと連絡があった。親切な中国の方々に心から感謝を申し上げたい。
一昨日韓国の文喜相国会議長との昼食の席で議長はご自分から自身の天皇陛下の謝罪発言のことを話し始められ、誤解された面もあったが申し訳なかったと謝罪をされた。私が求めた訳ではなかったが、前日の延世大学での私の講演録を読んでいておられた。私個人にではあったが日本国民に謝られたのである。
韓国議長が「謝罪の意」 上皇さまへの謝罪求めた発言で:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASM6F…
麻生金融相が、自分が諮問した報告書を、生活費が2千万円不足するなど記してあるので受け取らないという。選挙に不利だからという理由でしかない。でもこれは事実ではないのか。事実を隠蔽するのでなく、反省して、如何にしたら老後も安心できる社会になれるかを真摯に国民に示すことではないのか。
スイスのIMDビジネススクールが2019年の世界競争力ランキングを発表したが、日本は昨年より5つ下がり63カ国中30位だった。1位シンガポール、2位香港、3位米国で、日本は中国(14位)、韓国(28位)よりも下だった。ビッグデータの活用、国際経験、起業家精神は最下位。現状をかなり言い当てていると思う。
福島県の子どもたちは他県の子どもたちと比較して、圧倒的に甲状腺がんの発生確率が高い。明らかに原発事故による放射線被ばくによるものである。にもかかわらず、線量が高いとがんが増えるとは限らないと、福島県は原発事故とがんの関連性を否定する中間報告をまとめたという。科学者の忖度極まれり。
10月22日の天皇陛下のパレードコースを見て驚いた。国道246号を真っ直ぐ行けば良いものを、わざわざ自民党の脇を通ることになっている。天皇陛下の政治利用極まれりだ。なぜ宮内庁は黙っているのか。周りが全て安倍首相を忖度するようでは日本は全体主義化していると言わざるを得ない。
米国は安全保障上の脅威と称し5G技術でリードしているファーウェイに制裁を加えている。CEOの任氏はインタビューで「5G技術を米国に頼まれても行く気は無い」と答えている。かつて日本もそうだったが、中国はモノマネの域を超えて最先端を走っている。5Gで脱落した米国に日本は追随してはならない。
北方領土を戦争で取り返すしかないと発言した丸山穂高議員の議員辞職勧告決議案に自民党は反対するようだ。その理由は議員の身分は重いとの由。議員の身分が重いにも拘らず余りにも軽い発言が多過ぎるのではないか。歴史を知らない世代の右傾化がこの国を動かすとしたらとても恐ろしいことだ。
世界情勢で最も深刻なのは北朝鮮でなくイランである。イランのロウハニ大統領は国内で弱腰の批判を浴びながら欧米との間に核合意を行なった。その核合意をトランプ大統領は踏みにじった。ロウハニは強硬姿勢を示さねば国内を押さえられなかった。日本は米イランの間でトランプをなだめるべきだった。
既に東京五輪のチケットが売り出されたようであるが、例えばノーベル平和賞を受賞した核戦争防止国際医師会議は、放射能オリンピックと命名して放射能汚染リスクの残る東京でのオリンピック開催を疑問視している。日本では報道されないが、欧米でこのような動きが広まってきていることは理解すべきだ。
地球環境問題の大家山本良一先生より、英国では超党派で環境と気候の非常事態宣言が可決されたと報告があった。学生の気候ストライキなどが功を奏したと。日本の国会は何をやっているのだと、そして日本の学生はなぜ将来の不安への世界的な学生の蜂起にもかかわらず、黙っているのだとお叱りを受けた。
安倍首相が北朝鮮に行って金正恩委員長と会談するとどうなるか。一番喜ぶのはトランプ大統領だろう。俺が言ってやったから会談ができたと。それで安倍首相はトランプ大統領に借りを作ったことになり、日米貿易交渉で日本は借りを返さなければならなくなる。車と農業、危ないのは農業のほうではないか。
北朝鮮問題では完全に蚊帳の外に置かれていた安倍首相が、金正恩委員長と会談する用意があると言い出した。なぜ言い出したのか、それは彼は何一つ外交で成果を上げることが出来ず、北方領土問題も簡単に解決できないと分かったからだろう。足許を見られたら、外交は高くつくのではないかと懸念する。
海外に出て色んな外国人と話すと分かることがある。プーチンやトランプにあれだけ子ども扱いされているのに、なぜ安倍首相は日本で支持されているのかと、良く聞かれる。私は一つは野党の存在感が薄いこと、もっと深刻なことは、メディアが安倍さんを忖度して、真実を報道しないことだと答えている。
ブータンの皇太后が関わっている、孤児や夫のDVから逃れている人たちの為の幸せの家と呼ばれるシェルターを訪れた。ブータンは4代国王が経済以上に幸せが大事と国民総幸福量(GNH)を指標としている国である。孤児院の皆さん明るく歌い踊ってくれた。歌を歌ってお返ししたら、手拍子で応えてくれた。
ブータンの皇太后のご招待を戴き、ブータンを訪れている。皇太后は徳仁天皇が即位されたことを喜ばれ、徳仁天皇がブータンを訪問されたとき、とてもリラックスしておられたと話された。国王家と天皇家が非常に良好な関係であることは両国にとって望ましいことである。
平成最後の日、天皇は象徴としての私を受け入れ支えてくれた国民に心から感謝すると述べられた。象徴天皇とはいかにあるべきかを熟慮されてきた陛下らしいお言葉だ。そして世界の人々の安寧と幸せを祈りますと結ばれた。過去に傷付けた人々を思い遣り、国民だけでなく世界の人々の幸せを祈られたのだ。
第2回の一帯一路フォーラムの開会式はプーチンを始め、多くの来賓が集まり、一帯一路構想が順調に進んでいることを内外に示した。プーチンはユーラシア経済連合との連携を謳った。日本は閣僚級を送らなかったので、出番はなかった。隣の席のドイツの元大統領から、日本の対応に疑問が呈された。
とても厳しい警戒の中で第2回一帯一路フォーラムが開幕する。日本からは二階幹事長が参加と伺っている。開会式で私は友愛の精神で一帯一路構想が進められ平和の構築に貢献することを期待すると話す予定でいる。
ウクライナにタレントの新大統領が誕生した。朝日新聞は「政変にロシアが介入したウクライナ危機から5年」と書いていた。まるで逆で、5年前政変を欧米が起こし、親欧米派の大統領を作った。その大統領が惨敗したのだ。ウクライナがロシアとも話し合いができる可能性に期待したい。
あまり芳しい噂を聞かなかった空自のF35A戦闘機が墜落した。今になってこの数ヶ月で計7件の不具合が公表された。この戦闘機に搭載する長射程の巡航ミサイルも導入されるので、我が国は専守防衛から敵基地攻撃可能な国となる。不具合の多い戦闘機に専守防衛から逸脱する能力を持たせて良いのか疑問だ。