木村草太さんの理論は実に明解でした。共謀罪法案について、立法の理由として1テロ対策、2国際組織犯罪防止条約への参加を政府は強調していますが、テロの準備は既存の法律で十分に処罰でき、今のままで条約にも参加できると明言されました。立法理由がない法案は成立させてはなりません。
遂にダイアモンドプリンセス号の乗客が亡くなってしまわれた。心よりご冥福をお祈りする。船ごと隔離しようという発想は狭い船内で感染が拡大することはやむを得ないということのように思える。可哀想でならない。政府の対応に業を煮やした米韓などがチャーター機で自国民を救い始めたのは当然だろう。
寺島実郎さんは日本はこの5、6年で埋没した、日本は終わったとさえ世界で言われていると話された。それが国民に伝わらないのは「株が高いからいいじゃないかシンドローム」、「何となくうまくいってるかのようなシンドローム」と表現された。その株高は日銀や外資が株を買い支えているからだけなのだ。
林芳正外相が中国から訪中の要請を受けたことに対して、自民党の佐藤外交部会長が、間違ったメッセージを出すから行くなと釘を刺した。これは自信の無さの裏返しなのだろう。意見の相違がある時こそ指導者同士が会って意思疎通を図るのが外交である。習近平主席の来日も実現させたら良いではないか。
伊吹元議長が新型肺炎の感染拡大について「緊急事態の一つの例。憲法改正の実験台」と述べたことの最大の問題は、自民党は緊急事態においては議会を飛ばして内閣総理大臣に権限を集中させる憲法改正を考えており、議長経験者がこの程度の問題で議会を飛ばして良いと、議会を軽視しておられることだ。
築地市場の移転問題は豊洲への移転で決まったようです。大山鳴動して鼠一匹でした。私は除染の専門家から豊洲の土壌はけっして安心、安全にならないと聞いています。水を大量に使う魚介類の市場には最も不適切な土地です。そこが議論のスタートだった筈でしたが、利権構造にメスは入りませんでした。
東日本大震災の余震で被災された方々にお見舞い申し上げます。10年ほど経っても余震が来るのですね。驚きです。アンダーコントロールと称して招致した五輪も、地震さえ繰り返されたら、世界の人々からはやはり東京五輪には怖くて行けないと思われてしまうのではないか。復興五輪ではなく福島の復興だ。
UIチャンネルに石破茂さんが登場してくれました。「総裁選を戦った総理に最も近い男でした」と紹介したら、「過去完了かい」とすかさず。日米関係をより対等にするにはどうすべきかなど、率直なお話しを伺いました。是非14日20時からのUIチャンネルをYouTubeでご覧ください。
世論調査で内閣支持率が急落した。不支持の理由の4〜5割が安倍首相個人に対してである。政策であれば、挽回の余地はあるが、首相に対する嫌悪感は辞めない間はさらに強まるであろう。残念なことは野党の支持率も低迷していることである。野党がビジョンを示せなければ首のすげ替えで終わるだろう。
首相時代に普天間の移設をめぐって、当事の官僚を含む政府関係者が、私の指示に反し、米側と通じあい、その構想をなきものにしようとしたことがウィキリークスを通じ明らかになってきている。
メディアは習近平主席が台湾について、決して武力行使の放棄を約束しないと述べたことで、中国は脅威と煽っている。しかしNYタイムスは習近平は国際的な「干渉」に対して警告したと書いている。実際、彼は「専ら外部勢力による干渉と台湾の独立主義者に向けたもの」と述べている。干渉しないことだ。
裁量労働制を議論する委員会で裁量労働制より一般労働の方が長時間働くとする政府の捏造が発覚した。企業の論理からすれば、割増の残業代を払うより払わないで済む裁量労働のほうに長く働かせようとするに決まっている。嘘に基づく法案は廃案にすべきだ。私も経験したが最近の役人は平気で嘘をつく。
田中角栄首相と周恩来首相との間で日中共同声明が出され国交正常化されて50年の今日、先人たちの勇気と英断を心からお祝いする。本来ならば祝賀の大会を政府が行うべきところ、行い得ない政治の貧困を恥ずかしく思う。中国を引っ越しできない相手ではなく、引っ越ししたくない相手にしようではないか。
トランプ大統領が予定通り米朝会談を実現することにしたことを評価する。北の非核化でなく朝鮮半島の非核化を行う以上、非核化は段階的でしかあり得ない。拉致と最大限の圧力ばかり主張してきた日本は改めて蚊帳の外であることが明確となった。日本は韓中と歩調を合わせ朝鮮半島の平和に貢献すべきだ。
三宅洋平候補の演説は口ではなく心が話しています。素晴らしい。日本を戦争のできる普通の国にしてはいけません。戦争のできない未来の国にしようではありませんか。応援します。 twitter.com/yabekoji/statu…
済州島で行われているAIIBの総会から戻ってきました。参加国は3カ国増えて80カ国となりました。金総裁と日本の加入についてかなり話し合いました。米国は形式的には参加していないのに、実質は参加も同然となっています。日本だけが取り残されました。多くの日本企業は残念がっています。
最高裁裁判官の国民審査で夫婦別姓を認めない法律を合憲と判断した4人の裁判官は不信任率が若干高かったが信任された。今まで罷免された裁判官はいないと言う。国民の多くは分からないのだ。書かないのは信任ではなく、信任は○、不信任は✖️と書き入れるべきではないか。○より✖️が多ければ不信任だ。
ウクライナ語がわからず日本語訳を信じてゼレンスキーがNATOにロシアへの核攻撃を要請と書いたが、事実を確認できずお詫びして撤回する。正確にはロシアへの先制攻撃の要請であった。ただ、NATOがロシアを先制攻撃すれば、第三次世界大戦となる可能性が極めて高い。結果として核の使用が懸念される。
岸田首相が核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席する。米国は核先制不使用を宣言したいが日本が止めていると聞く。中国は核先制不使用を宣言している。岸田首相には米国の核先制不使用に賛意を示してもらいたい。全ての核保有国が先制不使用宣言すれば事実上核は使えなくなりNPTに大きく貢献する。
菅首相がバイデン大統領と延び延びとされていた首脳会談を行う。目的は日米同盟の強化というが、朝貢外交は重い荷物を背負わされるのではないか。米国が敵視しているのは中国で、米国は中国に届くミサイルの配備を狙っている。沖縄などへのミサイル配備を引き受けてくるのではないか、それが心配だ。
孫崎享氏対談より:ペロシ議長の訪台に関して、米政府は好ましく思わず、米メディアも批判的であった。それで韓国の尹大統領はペロシ議長と面談せずとも韓米関係は悪化しないと理解した。結果として韓中関係も悪化しなかった。ペロシ議長と会談して日中関係を更に悪化させた岸田首相より外交上手だ。
プーチン大統領は条件抜きで平和条約を結ぼうと提案した。平和条約を結べば、日ソ共同宣言により、歯舞色丹は引き渡すことになる。引き渡すと返還は異なるとコーシキン教授。ロシアのものだが引き渡す。日本のものだから返還する。引き渡すが主権を返すとは言っていないと解釈する可能性があるそうだ。
東電は福島第1原発のトリチウムを含んだ汚染水を海底トンネルを掘って沖合1キロのところに放出する計画という。1キロ先なら汚染水を流しても大丈夫と判断したのか。漁業者や地元が反対するのは当然だろう。トリチウムを除去する技術はあるのだ。まずはトリチウムを除去してから放出すべきである。
放送法の外資規制違反問題で、報告したとする東北新社の中島社長と報告を聞いていないとする総務省が真っ向から対立している。どちらかが嘘をついている。総務省はないないと言っていた接待があったことでも嘘をついていた。官僚としての矜持は何処へ行ってしまったのだ。証人喚問で明らかにされたい。
岸田首相は性的少数者や同性婚に対して「見るのも嫌だ、隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと差別発言をした荒井首相秘書官を更迭した。当然だが、彼は同性婚などに「秘書官室もみんな反対」とも述べている。首相が多様性、共生社会の実現というなら、残りの秘書官達の任命責任もあるのではないか。