コロナ陽性者との接触を知らせるアプリCOCOAに不具合が多発しているが、原因はアプリ開発事業を委託先の業者が厚労省の1/2未満の規定を大きく超えて94%再委託していたからだった。発注者も委託先企業も能力が低すぎるのだ。不具合の原因が分からなくなる構造的な利権の匂いがする。
原発マネーが関西電力の幹部に福井県高浜町の森山元助役を通じて還流していた問題で、関電幹部は隠蔽、虚偽を繰り返しながら、責任を取ろうとしない体質が明らかになった。この体質は他の電力会社においても大同小異であろう。彼らがなぜ故に原発再稼働を求めるのか、こんな所にも理由があったのだ。
東京医大の不正入試の余りの酷さに驚いた。8掛けして男子に20点加算ならば、100点の女子と75点の男子が同点となる。これでは女子は入学するなと言わんばかりのゲタではないか。ここまで男女の学歴に差がついていることに愕然とした。結婚や出産の離職率が高いなら、その分多く入学させれば良い話だ。
オバマ政権が核の先制不使用を議論した時、中国を懸念して不使用に反対したのが日本であったと東京新聞が元国務次官補の証言を載せた。中国も北朝鮮も核の先制不使用を宣言している。彼らの宣言の疑念を払拭するためにも米国が先制不使用を宣言すべきところ被爆国日本が反対するとは何をかいわんやだ。
五輪のテスト大会の入札談合疑惑で電通が捜索を受けた。政府自民党に近い業界や宗教が甘い汁を吸う仕組みは断罪されるべきだ。国民と共に米官業政電の癒着を排除しようとした鳩山政権は大逆襲に遭い敗れ去ったが、反省の下今こそ国民の公正な利益を守るため、この頑強な癒着を断つ野党を再建させたい。
さらに浜矩子氏は、本来日銀は政府から自立していなければならないのに、安倍首相が「政府と日銀は親会社と子会社のようなものだから、連結決算していい」と述べたことに対して、それでは“悪代官と越後屋”の関係ではないかと酷評した。債券市場も株式市場も死に体化しており、経済の根底を腐らすと。
元航空自衛官の田母神俊雄さんの演説を伺った。主義主張は違うところが多いと思っていたが、米国に従属的な日本を憂える気持ちは一緒だった。彼は安倍政権のように政治主導で米国のミサイルや戦闘機を買ってはならないと力説していた。米国に従属する自衛隊にならざるを得ないからと。その通りだろう。
トランプ政権がオバマの核なき世界を放棄して、小型核兵器を開発して核を使わない攻撃の報復に核兵器を使う可能性を示した。問題は河野外相がこの核戦略見直しを高く評価したことだ。被爆国としての責務で核廃絶の先頭に立たねばならない日本が、未だに核の傘の幻想を信じているのか、愚かなことだ。
尖閣諸島に関して孫崎享氏とおさらいをした。米国は尖閣の施政権は日本だが主権については中立の立場だ。それを田中角栄、周恩来両首相が「暗黙の合意」をした。いつしか日本政府は合意はなかったと言い始めた。合意で得するのは日本なのに。合意なしなら中国は喜んで主権も施政権も主張するに違いない
臨時国会冒頭の解散総選挙が決まったようだ。まさにモリカケ問題を逸らす自己保身のためだけの選挙である。北朝鮮の核ミサイル開発を断固阻止すると言いながら国会を空白にするのか。米朝の緊張感が高まるときに、両者に冷静になれ、対話の道を模索せよと進言するのが日本の役割ではないのか。
平和学の父と呼ばれるヨハン・ガルトゥング博士と2日間ご一緒した。集団的自衛権を集団的攻撃権と喝破し、安倍首相の発想は20世紀いや19世紀のものだと述べられた。既に世界では国と国との戦争はほぼ無くなったのに、未だに国と国との戦争を想定し、日米同盟や自衛隊の戦力増強を図っていると。
ウラジオストクの町のど真ん中に大戦の戦死者が刻銘された巨大な壁があった。モスクワ方面に駆り出されて戦死した方々だ。ソ連はナチスドイツとの戦いに2千万人の犠牲を払った。ロシア国民としては犠牲を払って奪った北方領土を、ナチスに協力した日本に簡単には返せないというのが自然な感情なのだ。
有識者会議で「天皇は祈っていればいい」と発言した方々がいたそうです。陛下が被災地などを訪れたことを批判しての発言です。天皇皇后両陛下の被災地訪問でどんなに多くの人が救われたか。こんなに国民の気持ちとかけ離れた人たちに天皇の退位問題を議論されたら堪りません。
トランプ大統領がイランとの核合意は最悪の合意だとして新たな制裁や将来の合意の破棄を演説した。予想されたことだ。私がイランに行ったのも挑発に乗らないでと伝えるためだった。これに対して英独仏は懸念を表明した。だが、日本の安倍首相は沈黙したままだ。なぜトランプ大統領に物も言えないのか。
釜山大学での講演の為訪韓しています。盧武鉉元大統領の墓参をし、同財団の柳理事長にお会いしました。現在の日韓関係の打開の糸口にするためにも、天皇即位式には是非文大統領ご自身の出席を希望すると申したら、早速大統領に会って伝えると言われました。
安倍首相が北朝鮮に行って金正恩委員長と会談するとどうなるか。一番喜ぶのはトランプ大統領だろう。俺が言ってやったから会談ができたと。それで安倍首相はトランプ大統領に借りを作ったことになり、日米貿易交渉で日本は借りを返さなければならなくなる。車と農業、危ないのは農業のほうではないか。
今日から日米共同訓練にオスプレイが初めて北海道を飛ぶ。豪州で墜落事故を起こしてまだ2週間だ。飛行を容認した政府を翁長沖縄県知事は批判したが、高橋道知事は容認した。地域住民の命を誰が守るのか。命を守れないのは米軍はいつでもどこでも飛ぶ権利を持っているからだ。日本は独立国ではない。
安倍首相の記者会見を見ました。反省の言葉はありましたが、野党が印象操作をするのでついと、野党の責任の方が大きいかの言い訳をして聞き苦しかったです。そんなことではなく、官邸の見え見えの嘘が完全に暴露されたから支持率が急降下したのです。そこに気付いて反省しない限り更に支持を失います。
領土問題を議論すると熱くなるが、とくに政治家は常に冷静さが求められる。その意味で申せば、先般韓国の議員たちが竹島に上陸して気勢を上げていたが、このような行為は火に油を注ぐだけで、問題を徒に感情的にするだけで好ましいとは思わない。自制を求めたい。
バッハ会長が広島記念公園を訪れて献花をした。私は広島を訪れたこと自体を批判するつもりはない。問題はそこでどんな発言をするか注目していたが、核爆弾を落とした米国に対する批判も核廃絶に向けての強い意志も感じられなかったことは誠に残念だった。それではパフォーマンスと言われても仕方ない。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まり1年となる。どうすれば戦争を止めることができるか。ゼレンスキーは全領土を奪還して必ず勝つと言う。かつてウィルソン米大統領は「勝者なき平和でなければならない」と述べた。私たちは、勝たせるのでなく、真の平和のために止めさせることに全力を尽くすべきだ。
黒田日銀総裁が「家計の値上げ許容度は高まってる」と発言して謝罪した。国民は物価以上に給料が上がることを期待しているのに、今はその逆で生活は苦しくなっている。ロシアの戦争が原因だと思っているので国民は我慢しなければならないと思っているのであって、許容しているのではないのだ。
石破茂さんは対談の中で、日米安保に関して、日本はいつでもどこにでもどんな規模でも米軍基地を置く義務があるのはおかしいから変えるべきだ。日本人の多くは米軍に守ってもらっていると信じているが、在日米軍基地は米国の戦略にとって不可欠なものだから、日本が卑屈になることはないと述べられた。
私は改憲論者であるが、今のような国会情勢で自衛隊の議論をすれば、安倍首相はいいとこ取りをするから反対である。そもそも憲法論議は国会で行うものであり、行政は憲法を遵守する義務がある。したがって、私は総理のときには、持論を抑えていた。三権分立を無視してはいけない。
トランプ支持者が議事堂になだれ込み、バイデン氏の勝利を妨害しようとした。暴力によって民主主義が危機に瀕している。そのトランプを盲従した安倍前首相や菅首相は国会で虚偽答弁や答弁拒否を繰り返して民主主義を危機に陥らせている。共和の精神、友愛の精神で民主主義を蘇らせなければならない。