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「あれはまちがいだった。あれはまちがいだった。世界を変えるための呪文を本屋で探そうとしたのはまちがいだった。どこかの誰かが作った呪文を求めたのはまちがいだった。僕は僕だけの、自分専用の呪文を作らなくては駄目だ。」
(穂村弘『短歌という爆弾』, 小学館文庫 , p292)
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もう手遅れになった取り返しのつかないことがあったとしても、わざわざ取り返そうとしないで自分だけの別の新しい何かを見つければいいんだと最近は割り切れるようになった
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はじめから何も持っていないのに何も失いたくない
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全てが中途半端で何一つモノにできない、そしてその能力不足を覆すような努力もできないのに、精神が未熟でずっと子どものままだから、何か特別な「個性」みたいなものを信じてしまって、もしかしたら自分にも人とは違う何かがあるんじゃないかって、そういう思い上がりを捨てきれなかったんだよね
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今までインターネットを通して結構色んなことやってきたけど、一番作ってよかったと思えるのは匿名の写真共有グループかもしれない。撮ったはいいけどSNSに載せるまでではない、でも「誰か」に見てもらいたい写真をただ無言で共有(供養)するだけのグループで、かれこれもう3年以上続いている
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頑張ったら30分で終わることに一生手つけられないまま死ぬのかな
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おれには自分の人生の当事者としての意識が決定的に足りない
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本当はもっと滅茶苦茶に好き勝手生きたいけどそれはできないから、暗い部屋で身体を丸めて一人ただ映画を観続けるしかない
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みんなが「語彙力」と呼んでるのってどっちかっていうと表現力のことじゃないか?
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世の中には、なりたいものになった人と、なりたいものになれなかった人と、なりたくなかったものになってしまった大人がいる
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インターネットも長く続いた冷笑の時代が終わって、そろそろ素直と優しさの時代が来る
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文章を書く時に大切なこと
カッコつけようとしないこと
賢いと思われようとしないこと
書いている自分に酔わないこと
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自分が高校生の頃はまだ他のSNSがそんなに活発じゃなかったから、中学校の同級生とか、アカウントだけ知ってる他クラスの人とか、同じ地区に通う他校の人とか、夜になるとみんな勉強の息抜きにTwitterに集まってワイワイやってて楽しかったんだよね。仮想空間にあるファミレスみたいな場所というか
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おれは返信が速すぎてブロックされたことがあるくらいLINEの返信が速い
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鈴木って本名だけど多すぎてほぼ匿名だからありがたい
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おれがいつも使っている、ヒゲを剃っているのだが撫でているのだか分からないボロの電動シェーバーは、レビューサイトに「振動するゴミ」と書かれている
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家賃6.3万円の部屋って6万3000人でルームシェアすれば一人1円で住めるのか
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人は何を言うかよりも"何を言わないか"の方が実は大事
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頑張る時に頑張れなかった人間が、どんな大人になるか見せてあげる……
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ホラーでよくみる「結局いちばん怖いのは人間でした」というのはウソ。アニサキスの方が怖い
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おれは心が歪みすぎていて 何を言ったら目の前の相手がイヤな思いをするかというのがすぐに分かるから、逆にそれを絶対に言わないことができる
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創作やその発信は基本的に、「うまくできない」「うまく書けない(描けない)」「うまく作れない」という諦めを自身で潔く引き受けるところからしか始められない。うまくなってから、と架空の第三者に言い訳をしているうちに日は暮れ、時は過ぎ、とうとう一生が終わってしまう
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でも、周りの大人がマスクをつけているのがデフォルトな世界で生まれた幼児が見る夢はそうじゃないかもしれない。未就学児はノーマスクの夢をみるか?
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おれは友人に勧められた映画は「観れたら観る」と言って必ず観て、勧められた本は「読めたら読む」と言って必ず読み、次に会ったときにその感想を伝えるかなり律儀な男
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とうとう蝉が鳴き始めたけどおれの方がよっぽど泣き始めたいよ