海老澤美幸 ebisawa_miyuki(@ebisawa_miyuki)さんの人気ツイート(新しい順)

批評が妥当か検討できなくなるおそれがあるよね。 他方、元ツイのスクショ貼り付けツイは、そのおそれを避けることができるでしょ。現にスクショを張り付けるツイートはツイッター上で多数行われてるよね。 以上を踏まえると、スクショ貼り付けという引用の方法も公正な慣行に当たり得るよ」
実は第一審の判決が出た際、元ツイが消されたらスクショ貼り付けしか方法なくね?との声が多く聞かれました。 控訴審ではこの点にも触れています。 「批評に当たって引リツ機能を利用できるけどさ、元ツイが変更されたり削除されると消えたり変更されちゃうわけで、批評の趣旨を正しく把握したり
ところが控訴審は違う判断をします。 「そもそも規約はツイッター社とユーザーの約束で、その内容がストレートに著作権法上の引用の判断で検討される公正な慣行の内容になるわけじゃないよね。それに他ツイートのスクショを貼り付けてツイートする行為が規約違反に当たることも認められないでしょ」
控訴審の判断に入る前に。 実は第一審は「ツイッター規約でツイッター上のコンテンツを複製・修正等する場合はツイッターが提供するインターフェース・手順を使うとされ、引用の手順として引用リツイートの方法を設けてる。スクショ貼り付けは規約違反だから d 公正な慣行に合致しない」と判断しました
今回結論を分けたのは②の「引用」にあたるかどうかです。 「引用」にあたるための条件はざっくり以下(議論あり) a 公表された著作物 b 引用する側とされる側を明確に区別 c 引用する側がメイン、される側がサブ d 公正な慣行に合致 e 報道、批評、研究その他引用の目的上正当な範囲内
事案のおさらい。 TwitterユーザーであるAさんとBさんは、Xさん(原告)のツイートをスクショし、これを貼り付けてツイートしました。これに対し、XさんがNTTドコモに発信者情報開示請求をしました。 具体的な投稿内容は、第一審判決のP17~の別紙をご参照ください。 courts.go.jp/app/files/hanr…
争点についてもおさらいしておきましょう。 ① Xさんのツイートが著作物に当たるか? ② Xさんのツイートのスクショを貼り付けてツイートすることが、著作権法上の「引用」にあたるか? ①については、控訴審でも第一審とほぼ同様に、Xさんのツイートは著作物であると判断しました。
「他人のツイートをスクショして投稿することが著作権侵害に当たる」との裁判例が話題になりましたが、なんと控訴審でこの判断が覆されました。 スクショ貼り付けツイートも、事案によっては著作権侵害にはならない可能性があるということ。 同様の判決が続いていますので、簡単に書いておきます。 twitter.com/ebisawa_miyuki…
上の「小さな目に〜」の例は著作権が発生しない例ですよ。 「仮にこうした世界観まで著作権で保護されるとしたら、クリエイションに影響がありますよね」というお話です。 もしかしたら誤解されてる方もいらっしゃるかもなので。 わかりづらくて失礼いたしました。
例えば「小さな目に涼しげな顔立ち、ボブヘア、Tシャツ、ノスタルジックな雰囲気」といった世界観があるとして、これを著作権で保護するということは、この世界観を誰も描けなくなるということ。 安易に著作権を認めることは、クリエイションを保護するようでいて、実はクリエイションを阻む可能性も。
しつこいですが。 著作権てむちゃくちゃ強い権利なんですよ。 創作した瞬間に発生して登録も不要、その表現を真似した人に「やめろ」「使用料を払え」と主張できる。 しかも死後70年までですよ。 100年以上もその表現を独占できるわけです。 世界観やタッチをそこまで独占させていいのかという話ですね
これが著作権に対する一般の感覚ではありますよね(個人的にも弁護士になる前は同じ感覚だったので)。 ただ、世界観やタッチまで著作権で保護すると、その世界観やタッチを誰も表現できなくなるわけで、それはクリエイションへの萎縮につながりやすいようには思います。 twitter.com/88kakunari/sta…
内容がよいだけに、こういう形で取りやめになってしまったのはとても残念。 凸版印刷が「参考にした」のはそうなんでしょうし不適切として取りやめるのも致し方ないと思うのですが、実際はどこまで似てたんですかね? 書きぶりからすると著作権侵害といえるほどの類似性までは認められなかったのかな… twitter.com/danjokyoku/sta…
これに近い問題は、2018年に起こった札幌市のベルばら風公報事件がありますね。 実際のマンガと見比べて詳細に検討しているような記事は見当たらなかったのですが、確かに池田先生の「ベルばら」にかなり似せてきてはいますよね。 asahi.com/sp/articles/AS…
イラストの世界観やタッチが似てる問題、具体的な表現(絵柄)が似てない限りは著作権侵害にならない可能性が高いかと。 創作は真似ることから始まりますよね。 世界観やタッチを保護したい気持ちも十分理解できるものの、侵害でないのに過度に問題視するのは創作の芽を摘むリスクがあるように思います
あと一般論として、例えばイラストやデザインは似てるものの実際には著作権等の権利の侵害には当たらなかった場合、真似された人が「あれはパクリ」「著作権侵害」などとSNSで公開したり取引先に連絡したりするのは、場合によっては逆に損害賠償請求されるリスクがあるのでご注意を。
とうとう『ファッションローガイドブック2023』が公開されました! 素晴らしい先生方のご知見を結集し、ファッションビジネスを展開する上で必要な情報をチェックリスト形式でまとめました。 全266ページの超大作、もちろん無料です。 ごく簡単に概要&使い方を書いときます。 meti.go.jp/shingikai/mono…
こちらもぜひ! twitter.com/ebisawa_miyuki…
また文化庁からヤバいものがでましたね… クリエイターはもちろん契約に関わる全ての人に全力でおすすめします。 契約とは?の基礎から、典型的な契約のひな型と解説、契約書取り交わしのフローや、よくあるQ&Aまで。 しかも監修はあの水野先生チームです。 これが無料って… precog-jp.net/wp-content/upl… twitter.com/tasukumizuno/s…
文化庁の回し者みたいになってますが、海老澤自身は文化庁にもこれらの事業にも特に関わっていません。 いずれも素晴らしいサービスなので、ぜひ多くの方にご覧いただけるとよいなと。 こういうサービスって各省庁でバラバラにやってるので、本当はどこかにまとまったサイトなどがあるといいですよね…
契約だけでなく、「フリーランスって?」「社会保障って?」などのベーシックな情報はこちら。 今後、契約や著作権についての情報も追加されていくもよう。 第二東京弁護士会がやってるフリーランス向けの相談窓口の案内も。 bunka.go.jp/seisaku/bunka_…
契約などについて無料で相談できる窓口も。 相談員の弁護士の方々は、ふだんはなかなか依頼できない方も… 2月末までとのことなので、ふだん疑問に思っていることや困っていることがあれば、ぜひご相談を。 相談窓口はこちらから↓ bunka.go.jp/seisaku/bunka_…
舞台関係者向けですが、すべてのクリエイターの方へ。 わかりやすいテキスト、豪華講師陣のeラーニング、ワークショップ、いずれも無料です。 舞台関係を前提としていますが契約書のひな型(しかも解説付き)もついているという充実っぷり。 まずは①契約入門編にトライを。 sites.google.com/onpam.net/keiy…
契約の基礎を知りたい方にはこちら。 「契約とは?」「口約束でも契約は成立する?」「覚書にサインしたら契約したことになる?」など、多くの方が疑問に思うことをQ&Aで解説しています。 さくっと見るだけでも、契約への理解が深まります。 bunka.go.jp/seisaku/bunka_…
【クリエイター・アーティストの方へ】 クリエイターやアーティストに向けた文化庁のサービスが充実しすぎているので、ここで簡単にまとめときますね。 いずれも(裏で)すごい専門家の方々が関わってるのに、すべて無料です。 ぜひ多くの方にご活用いただくのがよいかと!