伊豆の美術解剖学者(@kato_anatomy)さんの人気ツイート(リツイート順)

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骨格を素早く捉えるための人為的なガイド。赤:頭頂から肘(胸郭下縁)までを四分割すると、乳様突起、上腕骨上縁、肩甲骨の下角に重なる。青:肩幅を三分割すると肩甲骨の内側縁と頭蓋幅に近くなる。肩幅の三分割のさらに二等分は胸郭幅や骨盤幅に近い。
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医大で骨の模型をスケッチする授業があるのだが、骨の模型をスマホで撮って、写真を模写している学生さんは、模型を観察して描いている学生さんに比べて形に破綻が少ない。画力を上げるというのは、方法を変えると案外簡単にできる。
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20世紀以降の教科書では解剖学的な内容が抑えられ、体表上に直線のガイドラインを引いたり単純な形に置き換える見方が増えた。こうした見方が増えたのは、美術解剖学に関わる教員が医師や解剖学者から美術講師に変わったためと考えられる。添付はVanderpoel "The human figure"(1907)より。
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複数視点がほぼ同一のスケールで描かれた図で学んでいくと、立体的な感覚が養われる。平面のみを手がけていた作家が、あるとき見たことのない視点で描けるようになったり、粘土などの立体像も作れるようになる。
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9月発売の拙著も書影ができてました。この本では、いろいろなポーズの筋と起伏を描いてます。模写やトレースして練習すると、体表から筋配置と起伏が目視できるようになると思います。売れ行きが良ければ骨格編や女性編などの続編企画が出るかもしれません。絶賛予約中です。amazon.co.jp/gp/product/481…
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フランスの彫刻家ジョージス・ジャコー(1794-1874)が19世紀初頭に製作したエコルシェ。深層筋や骨が表現された珍しいタイプ。
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腰幅と脚の長さのバリエーション。
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筋のグループ分けは統一見解がない。由来や神経支配とボリュームが一致しないところがあるため。実用性に応じてどのように分けても良い。
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doodle
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本日の資料
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回内・回外。美術解剖学の教科書では、尺骨を軸に橈骨が回旋すると言う記述が多い(図、中央)。実際に見慣れている動作では、尺骨も動き、手首の位置があまり変わらない(図、右)。肘筋による尺骨の外転作用。
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芸大の大学院に通っていた頃、毎週人物クロッキーの授業に参加していた。体表の起伏を観察しては解剖図を眺めていたが、それらの図や記述を実際に確認したり、検証できないことにもどかしさを覚え、医学に進学することにした。