226
スケッチに解剖図を描き込む練習。
227
短掌筋。首から下の領域で皮膚に停止する珍しい筋。手のひらの側面にシワを作る。小指を抑えた状態で、開こうとするとよく観察できる。 twitter.com/kato_anatomy/s…
228
難しい形は、単純化したり、大きな構造で捉えると整理しやすい。二枚目、赤:大骨盤、青:小骨盤。三枚目、赤:腸骨、青:恥骨、緑:坐骨、黄色:仙骨・尾骨。
229
頭蓋骨のスケッチと頭蓋を単純化した図。ピンク:脳頭蓋、水色:顔面頭蓋。
230
土曜日は電脳アカデミア「人体の教室」第二回です。ミケランジェロ派の「リビアの巫女」とルーベンスの「男の背中の素描」をもとに、背中の骨格と筋を解説していきます。受講希望者が断続的に続いているので第一回配信も閲覧可能にしました。お申し込みはリンクよりどうぞ。dennou-academia.wixsite.com/morphology
231
手足の骨格と簡略図。形を単純化したり、色分けする練習では、構造が可視化できるようになる。
232
筋頭が内側と外側に並んでいる筋の筋腱境界部の段差は、外側で高くなりやすい。1:上腕二頭筋、2:上腕三頭筋、3:内側広筋と外側広筋、4:腓腹筋
233
Egon Schiele “Seated nude” 1910.
234
立った時に股関節、膝蓋骨、足首の距骨がまっすぐ並ぶと自然な骨格に見える。A:X脚、B:正常、C:O脚。
235
横から見たときの腹部のふくらみとくぼみ。上から3番目の大きく窪んだ箇所がへそ。
236
今日は『ゴットフリード・バメスの美術解剖学コンプリート・ガイド』(ボーン・デジタル刊、7/31発売予定)の印刷見本と束見本をいただきました。1960年台以降に出版された多くの実技系美術解剖学書の種本となった教科書です。
237
鳥類の美術解剖学書。オーストラリアの研究者Natalia Baloさんの博論を編集した実用書。「花鳥風月」というように鳥類は美術のモチーフの一つだが、歴史的に見ても解説書が少ない。手頃なサイズとページ数なので、出版社さんが和訳本企画として手を出しやすそう。
238
ビーナスのえくぼ(女性骨盤の上後腸骨棘)。上後腸骨棘は皮膚と骨が緊密に付着していて体表に明瞭なくぼみを作る。古典作品から女性像にしばしば表現されている美術由来の用語の一つ。
239
古代ギリシャ人は胸の正中にある胸骨を短剣に見立て、用語をあてた。赤:胸骨柄、緑:第二肋軟骨、青:胸骨体、黄色:剣状突起。
240
来週火曜日は電脳アカデミア「美術解剖学の教室」。7月分の私の担当は、人体の体表区分、プロポーション、運動方向の概説です。1ヶ月コースもありますのでご興味ある方はぜひどうぞ。dennou-academia.wixsite.com/artistic-anato…
241
ボディビルの世界では、僧帽筋の下端と広背筋の筋腱境界部の段差(緑)のことをクリスマスツリーと呼んでいる。形状を伝えるのに便利なので授業でよく使っている。
242
回外(上)と回内(下)の際の上腕二頭筋の違い。上腕二頭筋は回外させた時に最も収縮する。
243
耳介は、観察不足におちいりやすいパーツの一つ。1:耳輪、2:三角窩、3:対輪、4:舟状窩、5:耳甲介、6:対珠、7:珠間切痕、8:耳垂、9:耳珠、10:外耳孔。
244
拙著『美術解剖学とは何か』のサンプルが届きました。再来週ごろから書店に並ぶとのこと。芸術と医学、両方の現場から見た景色を書いた読み物です。どうぞよろしくお願いします。 twitter.com/kato_anatomy/s…
245
鼻の体表用語と大まかな鼻軟骨(ミケランジェロの作例に基づく)。1:鼻根、2:鼻背、3:鼻尖、4:鼻翼、5:外鼻孔、6:鼻中隔、a:鼻骨、b:鼻中隔軟骨、c:外側鼻軟骨、d:大鼻翼軟骨。
246
男性と女性の胸部幅の違い。男性では骨盤の幅と胸郭の幅がおおよそ同じか、息を大きく吸い込むと骨盤よりも胸郭の方が幅広になる。女性では骨盤幅の垂直線を上に辿ると肩あたりに重なる。
247
指を開いた骨格の模式図。指を開いた時は、手では中指(第三指)、足では人差し指(第二指)を軸にすると把握しやすい。骨間筋という指を開閉する筋の付着もこの軸に従っている。
248
筋が作用する側(赤)が膨らむと、拮抗する側(青)は平たく引き延ばされている。膨らんだ側に目が行きがちだが、反対側とセットでチェックすると表現がより自然になる。
249
バメスの見本が届きました。容易な入門書やまとめ本が主流の中、20世紀最高水準の専門書が出たことは奇跡に思います。このボリュームと難易度、他の出版社さんだと企画会議に通らなかったんじゃないでしょうか。ボーンデジタルの平谷さん、中江さん、その他関係者の皆様に感謝です。