伊豆の美術解剖学者(@kato_anatomy)さんの人気ツイート(いいね順)

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解剖図以外の姿勢を描く時の方法。1:骨を描く、2:骨の上に筋の起始・停止を直線的に描く、3:起始・停止のガイドラインを手掛かりに筋腹を肉付けする、4:体表の起伏を描く。
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短掌筋。首から下の領域で皮膚に停止する珍しい筋。手のひらの側面にシワを作る。小指を抑えた状態で、開こうとするとよく観察できる。 twitter.com/kato_anatomy/s…
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筋による区分は、骨の区分と見た目が異なる。特に見た目との差が大きいのが上肢。背側の表層は、うなじから腰にかけてのほぼ全体が上肢の筋で覆われている。緑:頭頸部(体幹)、赤:上肢、黄:体幹、青:下肢。
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エドゥアルド・ランテリのエコルシェ。ロダンの『青銅時代』タイプの像。エコルシェは、屈曲や伸展、内側面や外側面、腋窩や顎下などが一度に観察できるポーズをとっていることが多い。エコルシェで学習する場合は、できるだけ多くの部分が観察できる模型を選ぶと使いやすい。
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写真や絵から立体情報を得る練習。慣れてくると描写の際に物体の表面に沿った線が拾えるようになる。
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ネットでよくバズってる、板書が上手な台湾のイケメン美術解剖学の先生、鍾全斌さんの美術解剖学本が出たそうなので注文してみました。リンクのサイトは海外発送可能です。Google翻訳でコピペすると読めます。books.com.tw/products/00108…
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フランス生まれのイギリスの彫刻家エドワード(エドゥアルド)・ランテリによるエコルシェの制作プロセス(1902年頃)。教科書用のデモンストレーションというのもあるが、体表を作った後に、筋の溝を作り込んでいる。
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胸鎖乳突筋が上を向いたときの開口と関係があると誤解された方がいたが、上を向いたときの開口は舌骨上・下筋群が関わる。
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解剖図の歴史を見ると、下図にカメラを用い始めた頃から歪みが極めて少なくなる。カメラなどの機器によって視覚が補助されたのだ。制作において肉眼にこだわることは、目が悪いにも関わらずメガネを外した状態で観察することと似ている。
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日本でも板書する先生結構いますよ。藝大の授業ではみんなで一緒に描いてます。
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解剖学では「普通って何?」の回答を明確に用意している。5割以上の発現率で観察できる構造のことである。しかし、全身が標準構造すなわち普通で構成された人体は、私は見たことがない。
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瞳の色と皮膚の色。美しいデータ。Paul Broca "Instructions générales pour les recherches anthropologiques" Paris, 1879.
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evolutioシリーズの雄牛とアメリカヒグマ。これまでの美術向けの動物解剖学にないラインナップと躍動感あるポーズが素敵ですね。evolutio.art
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外形に影響しやすい起伏で分けた下肢の筋群。今後の講習会で使用していく予定。
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現場で必要な知識をまとめたもので有名なのはカプコンさんの「あやしい美術解剖図」。書籍だと『HOW TO MAKE CAPCOM FIGHTING CHARACTERS』に収録されている。 game.capcom.com/cfn/sfv/column…
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リシェによる新生児から成人までの人体プロポーション。1、4、9、16歳でキリの良い頭身指数が現れる。成人のプロポーションは標準体型に近い7.5頭身を採用している。
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産科領域で重要なミハエリス菱形(赤)は、美術解剖学では性差の指標として使用される。しかし、第3、4腰椎が指標のため、モデルを目視するには使用しにくい。殿溝の上端と、上後腸骨棘を結んだ三角形(青)か、腰の正中溝の上端を結んだ菱形(緑)を指標にする方が素早く形を捉えられる。
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洋書の見事な図を眺め、これの和訳があればと思いながら勉強していた。いっこうに出ないので、リシェ、バメス、エレンベルガーの和訳企画を出版社に持ち込んだ。当初は時期が重ならないだろうと思ったが、ズレにズレて全部重なっている。タフな仕事だがきっと日本の美術解剖学の水準が上がる。
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横断面を重ねると普段目にしない真上や真下から見た視点を再現できる。これは古くは16世紀初頭にデューラーが研究していた。体の奥行きを知ることはスカルプターだけでなく、平面を手がける作家にも重要である。
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イルカの体幹骨格の規則正しさに感銘を受ける@大哺乳類展2。こういう自然のデザインを目の当たりにすると、人間の骨格はいびつだなぁと思う。