北斎は、なぜ鮭の切り身を描いたのだろうか?しかも花を添えて。17世紀スペインのボデゴン(厨房画)みたい。
食虫植物ポーチとペンケースなんてあるのか。すごくいいコレ。ひさしぶりに新宿で買い物したら、世界が少し違って見えた。
北斎が描いた九段坂。遠近法で描いてるし、サインが洋風なのがすごい。岸田劉生も見たんだろうな。電車を通す時に勾配が削られたらしいけど「坂のある東京」を記録しておこうと思ったのかもしれない。江戸っ子、劉生として。
ゴッホは、元書店員。24歳頃はオランダの本屋「ブリュッセ&ファンブラーム」で働き、聖書の名言を英、仏、独語に翻訳するのが趣味だった。そして本をずっと描き続けたのが興味深い。
ミロはお金が無くて、お腹空きすぎて幻覚が見えてきた時、自分の描くべきシュールでPOPな画風が見つかったらしい。それがこの絵。極限で何かが見つかるという、ちょっといい話。
古代キクラデス彫刻は、妖怪「ぬりかべ」っぽいのがいて、かわいい。
大英博物館が発見した北斎。墨と筆でよくこんな線が描けるな…。画材が気になる。
ゴッホは「アーモンド…」を描く時、北斎の「鷽に垂桜」を見てたと思うけど、自分のモノ化する力がすごい。
大正、昭和の新版画は、印象派を逆輸入したのがおもしろい。吉田博の「亀井戸」とか最高。88摺りまで重版したらしい。
シンガポールのSerene Ngさん、すごい和綴じ本を作ってる。美しい。
ミレーは<移住>で成功した。憧れのパリで画家を目指したが売れない。苦手な裸婦像も描いたが売れず、妻も早死。再婚しパリに出るが、やはり売れない。そんな時、パリでコレラが流行し、避難して郊外バルビゾン村に移住した。そしたら「農民画家」として成功した。ちょっといい話。
ホルベインのイリデッセンス、光り方がすごすぎた。錬金術師になった気分になる。アナログでしか味わえない感じ。
九谷焼のUSBメモリ。重くて使いにくいのに4年も失くさず使った。工芸の魅力ってこんなところなのかも。
「サンフランシスコの朝10時は、こんな感じ」と兄からメール来た。灰が降ってくるらしい。本当に火星っぽい。
昨年、フリーア美術館にあるホイッスラーのピーコックルームに行ったのですが衝撃的なバロック的ジャポニスムでした。ワシントンに行くならぜひ。
『モモ』はエンデが37歳の時、TVドラマ用に書いたが反社会的と不採用に。さらに書き直して43歳で完成。センダックに挿絵を頼んだが断られ、仕方なく自分で絵を書いて出版。ベストセラーになったのは51歳の時。売れるまで14年もかかってる。なんかいい話。
「ピーターラビット」はポターが出版社に断られ、仕方なく250冊を自費で出版。友人に配ったのがきっかけで人気となった。成功するには、成功するまで続ける執念が必要なのかも。
東博の特別展「工藝2020」へ。普段は入れない表慶館の美しさに打ちのめされた…。明治42(1909)年開館で111年も経ってるのに、すべてが新鮮。近代建築好きな人は必ず行くべし(予約無しでも空いてればすぐに入れます)。
アイヌのお盆(19世紀)が、あまりに熊すぎて素晴らしい。東博の常設展にあるので、工藝2020の後にぜひ。
東博の本館は、黒電話すら美しく見える。工藝2020とあわせて観れば1日楽しめるし、ずっとこの空間で休憩してても癒される。
東博土産の「八橋蒔絵螺鈿硯箱クッキー」の缶。300年後には、新しい日本文化の傑作とか言われてそうなクオリティ。工藝2020のお土産にぜひ。 ← 光琳作の国宝 クッキーの缶→
なんか夕陽がすごいことになってる。
映画のラストシーンみたいな空。 見たことない不思議な色だった。
ETのテーマがスピルバーグ監督の「両親の離婚」だったとは…。ラストシーンが親の離婚を受け入れるメタファーだったなんて子どもの頃は理解できなかった。深い。
すごい金木犀の香り。マスクしててもずっと香りがついてくる。楊貴妃がお酒にして愛したのもなんかわかる。