🍀いちは🍀(@BookloverMD)さんの人気ツイート(リツイート順)

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客観的には分からない「内的体験」について、幻聴・幻視・妄想という解釈・説明をされるのは、体験した本人にとっては「自分の頭がおかしいと言われている」「否定されている」ようなものだろう。 初手でここからスタートすると、後々がうまくいかないのではなかろうか(たぶん)。
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ここにきて、ついに当院でも患者さんやスタッフにコロナが発生。 年度始めの朝礼で、職員に向け院長はこう言いきった。 「ここまで感染者が出なかったのは皆さんが対策してきたからこそ。それでも、感染は誰もがかかりうるもの。安心してください。一切責めません。引き続き、一緒に頑張りましょう」
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精神科医なりたてのときのエピソード。患者背景や幻聴の内容などだいぶ改変したが、大筋では、「患者さんの訴えを、精神科の用語に置き換えることなく解釈した」ことが功を奏した(ように感じられた)一例。
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モンスターの数は、都会のほうが多い。 ところが、田舎、それも病院が地域に一つしかないような僻地だと、モンスターに対して「出入り禁止」ができない。 行く病院はそこしかないから。都会なら「よそに行け」ができる。 モンスターがやりたい放題できる僻地勤務は、本当につらい。 twitter.com/BookloverMD/st…
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「自殺しない約束はできない。でも、次の外来には必ず来るという約束ならできる。その約束を積み重ねていきたい」 患者さんの言葉に胸を打たれた。 「死なない約束」より前向きだし、24時間じわじわ続く「死なない約束」より期限がハッキリしていて良い。
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ちょっと付け足してまとめてます。 note.com/booklover_md/n…
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少し補足。 これは家族が紹介状を開封したのではなく、受けた医師が「あなた、こんなことしたの?」と確認したみたい(詳細不明)。
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6歳三女のお遊戯会があった。 娘の写真を撮っていると、妻が小声で「あの子のもお願い」。後日データを渡すのだろうが、こういう付き合いって面倒だなと思った。 終わったあと。 「あの子のお母さん、なにか重い病気みたいで、しばらく行事を休んでるんだ」 それを先に教えてほしかった!💦  続
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児童思春期の精神科専門で頑張っているクリニックがあって、院長一人じゃ新患が数ヶ月待ちの状態になってしまった。 そこで二人の医師を雇い、新患もあまり待たずに済むようになり、余裕も出て、治療内容もより良くなった。 その結果、赤字になったらしい……😢
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似たようなケースで、一人暮らしの高齢患者さんが、 「夜中にドーンと大きな音がして、起きると部屋が荒らされてた。寝なおして起きたら片付いてたのでたまげた」 と訴え、家族は苦笑。 「タヌキに化かされたんですかねぇ」 と言うと、患者さんは嬉しそうに爆笑。これもまた、しばらくは治まった。
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淡々と「今日のごはん」の写真を公開してきた菜食主義のインフルエンサーが、ある日から「菜食主義に疲れた」と言って肉も食べるようになったとしても、たぶん大して叩かれない。 でもその人が、菜食主義の時期に他人のごはんに口出ししていたなら、「これまでさんざん言ってきたくせに」と叩かれる。
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精神科の患者さんを「地域でみる」と主張する人(この記者)、賛成する人を100人集め(当事者・家族は除く)、「あなたの家の近所に精神科患者さんのための作業所を建てたい」と伝えたら、どれくらいの人がすんなり受け入れるだろうか。 たいてい「地域」に自分たちは含まれないんだよな。 twitter.com/BookloverMD/st…
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高齢者の家や施設へ訪問診療に行くと、暑い部屋でエアコンつけずに過ごしている人がチラホラ。 本人は「寒がりだから」「クーラー嫌い」と言うが、試しにリモコンを操作させると……、 エアコンのつけかたが分からない! ことがある。 これは盲点。 本人の言い訳を信じず、要チェック!!
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強く反対・抗議する。 きちんとした人や組織でも、深刻な結果に至らなかったがヒヤリとしたということはあると思う。 重大事故が起きたとき、影響力のある人が「ごく一部のずさんな人によるもの」と発信すると、こういうヒヤリは報告されなくなる。 それは再発防止につながらない。 twitter.com/_HappyBoy/stat…
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生活保護を受給していた患者さんが、65歳になったことで生保廃止され、年金生活に移行した。 そして言う。 「生活保護のときのほうが余裕があった」 制度には詳しくないが、とてもモヤモヤ。
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医師「たとえば、カロリーはどれくらいか確認されてますか?」 患者「100くらいでした」 「カロリーについてはしっかり確認されているんですね。塩分はどうでしょう?」 「いや、そこまでは……」 「いま調べてみますね。……だいたい1.5g前後です。3食ということは……」 「4.5gですね」
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「WHOでは、一日の減塩目標を5gに」 と言いたくなるのをこらえて、 「一日の塩分はどれくらいに抑えるほうが良いか、ご存知ですか?」(知識の確認) 「いえ、8gとか?」 「おしい! WHOの目標についてお伝えしてもいいですか?」
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「なんでも鑑定団」の中島誠之助さんの解説だけ集めたDVDがあったら欲しいくらい大ファン。
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37年前の今日、小学4年の俺は生まれて初めて飛行機に乗って、一人で東京に行った。 親戚の家に到着してテレビを見ていると、飛行機墜落のニュース速報が流れた。 その飛行機には小学3年の男子が一人で乗っていた。俺と同じく生まれて初めての飛行機。甲子園を見るためだったという。
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「薬を飲むと霊感が弱まる」と言って、治療を拒む患者さんがいた。 「霊感で得したことは?」 「ありません」 「辛いことは?」 「よくあります」 「だったら、薬で霊感を弱めるほうが楽なのでは?」 「確かにそうですね」 こうして、霊感を否定しなくても治療を継続できた。 続
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蘇生法の講義で「まず周囲の安全確認」というのは、もちろん教わる。それも、一番最初に。基本だから。 でも、できない。 というより、その後に習う蘇生法の手技に注意を奪われ、とっさに尋ねられても安全確認が出てこない。 平時でさえこうなる。 まして緊急時ならどうか。
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人からされて嫌なことは人にするな。 これはそのとおりだと思うが、こればかり強調しすぎると、「自分はされても平気だから人にしても良い」と勘違いされるかもしれない。 一番大切なのは「嫌と言われたらやめる」、そして「嫌がられていることに気づく」ではなかろうか。
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「自分の機嫌は自分でとれ」はかなりハイレベルで、誰もができることではない。 ワンランク下げた「不機嫌を隠せ」さえ決して簡単ではない。 だから、とりあえず「八つ当たりはするな」。 つまり、自分の機嫌がとれなくても良いから不機嫌は隠せ。たとえ隠せなくても八つ当たりはするな、絶対。
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限られた診察時間で、こんなまだるっこしいやりとりなんてできない! という意見が出るだろうし、実際まったくそのとおりだと思う。 とはいえ、効果が薄いことを重々承知で、あるいは効果がないことにイライラしながら、一方的な情報提供を続けるのも精神衛生上よくない気がする。
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精神科医1年目のとき、統合失調症を患う音楽家が入院していた。 若い頃に発症し、処方薬を飲まず、重症化して日常会話はできなかった。 その人のお気に入りは病棟のピアノで、しかしもう演奏はできず、一つの鍵盤を人差し指でそっと押しては、響く音を愛でるかのように目を閉じるのだった。 続