1
NHK、女子高生らしき人に長々とインタビューして何考えてんだ……。
彼女ら、今はニコニコしているが、それは興奮状態による一時的なものかもしれない。人が殺されかけた場面を目撃した人、それも未成年にあそこまで語らせるって大人としてまったくダメだろ。
2
中学時代のジャージが上下とも真緑だった。
全校登山があって、学校は「全員ジャージ」という方針だったが、登山が趣味の先生が、
「山をなめるな」
と反対した。
「服装は自由。ただし、長そで長ズボン、なるべく派手な服を着てきなさい」
山の日に向けて、注意喚起!!
3
「薬を飲みたくないんです」
「どうして?」
「薬を飲むと霊感が弱められるから」
「なるほど。ところで、霊感で得したことは?」
「いいえ」
「困ったことは?」
「あります」
「それなら、霊感が弱まるほうが良いのでは?」
「そうですね(笑)」
妄想を否定せず、内服継続に結びつけた会話の一例。
4
中島誠之助さん、たとえ鑑定結果が安い壺だったとしても、依頼人が大好きな祖父から譲り受けたとか、どうしても欲しくてお金を貯めて買ったとか、そういう背景を大切にして、「日常的にお花をいけてあげるなど活用なさってはいかがでしょうか」と声かけされているの、精神科医としてとても勉強になる。
5
中学時代、高齢の美術教師がいて、一部の生徒はジジィと呼び反発した。
ある日の授業で、一人の男子がバナナを見ながら、悪ふざけでナスビを描いた。
先生は彼の絵をこう評した。
「実物を見ずにここまで描けるのはスゴいぞ! 観察力があるからだよ!」
以後、多くの生徒が反発をやめた。
6
90歳すぎの女性が「赤ちゃんの泣き声が聞こえる」と家族に連れられ受診。
詳しく聞くと、何十年も前、生まれてすぐの赤ちゃんを亡くされていた。家族も知らない過去だった。
「赤ちゃん、寂しいんですかねぇ」
そう呟くと、女性は涙を流された。同席した家族も涙。
以後、泣き声は止まったらしい。
7
患者さん「ダイエットと健康のため、コンビニのサラダチキンを毎食1個とってます」
医師「あれカロリーあるし、塩分けっこう高いですよ」
と言いたくなるのをこらえ、
医師「ダイエットと健康のため、いいですねぇ。そのために、サラダチキンで気になることもあるので、お話してもいいですか?」
8
コロナ禍の初期、田舎での初感染者は家に石を投げられて窓ガラスが割れ、怖くなって引っ越した。
感染した一人暮らしの学生は、郵便受けに「出ていけ」という紙を入れられ、やはり引っ越した。
あのとき石を投げた人は、今も未感染だろうか?
紙を入れた人の家族は、今もみんな未感染だろうか?
9
「自殺しない約束はできない。でも、次の外来には必ず来るという約束ならできる。その約束を積み重ねていきたい」
昔、こんなふうに言う患者さんがいて感銘を受けた。
「死なない約束」より前向きだし、いつまでも続く「死なない約束」より期限がハッキリしていて良い。
10
日本でコロナの怖いところは、感染者が「遊んだせい」「自粛を怠ったから」と思われる風潮を(主にマスコミが)作ってしまったところ。
嫌がらせを受けて引越しを余儀なくされたケースを身近に聞くと、この風潮・雰囲気は、今後の日本社会の足枷になると思う。
11
まさかこの本で涙ぐむとは思わなかった。
「AV男優」という職業
amzn.to/30Njmyv
12
ヤクザの元幹部で、覚せい剤精神病での入院を繰り返す人を担当したことがある。
対応に慣れた指導医からの助言。
「興奮したときはできるだけ大人数で行くようにね」
「暴れたときのためですね」
「それもあるけど、彼のメンツが保たれるんだ。俺一人を抑えるためにこんなに集まったんだなって」
13
僻地で勤務していたとき、当地の診療に長く携わっている先生が言っていた。
「昔は、酒飲んでて病院に呼び出されたら、患者さんや家族から『飲んでるところすいません』と謝られたけど、今じゃ『酒飲んでて何かあったら責任とれんのか!』とキレられるよ」
いろいろ意識が変わってきている。
14
ウンチを臭いと感じる個体がウンチを避けることで、感染症から身を守ることになり生き延び、現在の人類がある。
ウンチを無臭にすると、処理へのモチベーションは必ず下がる。手指の便汚染にも気づきにくくなる。その結果、感染症が蔓延し、国が滅ぶ。
我々はウンチの臭さに守られているのである。 twitter.com/acchopass/stat…
15
「日本はPCRが足りない」と海外から批判されたら、「そちらはCTが少なすぎるようですが」と言い返したらいい。
16
訪問診療にて。
暑い部屋でエアコンつけていない高齢者。
「暑くないです?」
「エアコン嫌いで……」
リモコンを渡し、
「クーラーつけてみてください」
「えっと~……」
リモコン操作ができないのを、「エアコン嫌い」で誤魔化している高齢者がいる。
介助者は気をつけてあげて!!
17
DV家庭で育った男性2人の会話。
「なんで奥さんを殴るんだ?」
「オヤジがおふくろを殴っていたからさ。そういうお前は、なんで殴らないんだ?」
「オヤジがおふくろを殴っていたからさ」
どう生きるかは選択できる。
毎回異論が噴出するが、俺はそう信じている。
18
医学生時代、蘇生法を学んだあとに先生から質問。
「みなさん、蘇生法はもう完ぺきに覚えてますね。では、血を流して倒れている人を見たら〜?」
学生「意識確認と心マと……あとAEDと」
先生「はいグサーッ!」
学生「???」
先生「殺人犯が隠れてました。まず周りの安全を確認してね」 twitter.com/Chucky_c_666/s…
19
この話には後日談がある。
自由な服装、派手なものと言われても、1980年代末の田舎の中学生なんて、そんな服は持っていなかったのである。
結局、ほとんどの生徒が緑ジャージを着て山を登ったのであった。
遭難しなくて良かった〜。
20
田舎で一人暮らしの高齢女性が、都会に住む息子に連れられ受診。
症状は、物盗られ妄想。
「小屋のものを盗まれる」と言うが、置いてあるのはガラクタばかり。泥棒なんかいないと言い聞かせても、本人は頑なに「盗まれた」と繰り返すという。
こういう時は、まず患者さんを信じてみる。続
21
「黙食かわいそう」と思っていたが、逆に黙食になって精神的に楽になった子も少なからずいるだろうな。
22
古市さんのそもそもの間違いは、謝罪を「許してもらうため」と認識していること。
謝るかどうかは自分の問題。
許すかどうかは相手の問題。
それぞれ別の話なのに混同しているから、「許されないなら謝らないが最適解」というどうしようもない結論にたどりつく。 twitter.com/poe1985/status…
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かつて勤務した病院で、重度の精神疾患のため長期入院している初老男性がいた。大変な症状があったが、それでも、彼の弟さんは盆と正月には必ず家に連れ帰って二人で過ごした。弟さんは言う。
「兄貴のおかげで進学できたから」
あの兄弟を思い出すたび、いろいろな感情がわき起こる。
24
その指導医は続けて教えてくれた。
「あの人、入院直後は薬を飲みたがらないけど、押し問答するんじゃなくて、こっそり『俺のメンツも立ててよ』ってお願いしたら飲んでくれるよ」
さすがに試せなかったが、記憶に残るアドバイスだった。
25
子どもが何人かいて、そのうちの一人に障害があるという女性が、こんなことを言っていた。
「ふとした時、たとえば外食や旅行での入浴などで、夫が常に、当たり前のように『障害のない子たち』の隣に座り、彼らを風呂に入れる。とても良いパパなんだけど、私は地味に削られていく……」