イエメン料理は豪快かつ繊細で、長い歴史が感じられる料理。地面に掘った釜でご飯と羊を蒸し焼きにするマンディは、焼き加減に相当なこだわりがあるとみた。大皿で出てきて、みんなで囲んで手で食す。ホッケみたいな魚のグリルもある。写真はエジプト・カイロとサウジアラビア ・カティーフにて。
コーヒー発祥の地とも言われるイエメンの豆でトルココーヒーをいれてみた。イエメン西部の2000メートル級のバニ・イスマイル山の山麓で栽培される「イブラヒムモカ」と言われるていう豆。ほのかな酸味と湧き上がってくる甘みはさすが。内戦のため出荷が滞り、高価かつあまり出回っていないのが残念。
型破りの図鑑が、アメリカ方面から登場。「世界のスープ図鑑」。世界各地の317種類を収録。毎日作り続けても1年近くかかる。中東系もコアなスープが並ぶ。ビーツをたっぷり使った真紅のスープに赤いケッベ(肉団子)が鎮座する一皿は、クルド料理だそう。著者の佐藤政人さんは、米ボストン在住の編集者。
宮沢賢治がよく通ったという岩手県花巻市中心部にある蕎麦屋「やぶ屋」。賢治が決まって頼んだのは、天ぷらそばと三ツ矢サイダーだったそうで、その組み合わせが「賢治セット」としてメニューに載っていた。やぶ屋は、岩手名物「わんこそば」発祥の店でもあるそう。
東京駅近くの蘭州ラーメン店。ハラール表示があるからなのか、アジアからのイスラム教徒とおぼしき観光客の方々で賑わっていた。日本で蘭州ラーメン店は、これからまだまだ増えていきそう。選択肢が増えるのは良いことだと思う。グラントウキョウサウスタワーの地下1階にある「馬子禄牛肉面」にて。
岩手の岩泉ヨーグルトがとても美味しいので、中東のヨーグルトチーズ「ラバネ」を作ってみた。トルコっぽく、香草ディルを混ぜ込んでみた。水切りして濃縮された岩泉ヨーグルトのコクが一層強く感じられ、ディルのさわやかな風味とマッチしている。ディルは埼玉県産。オリーブオイルをかけてもいい。
冷害が多かった東北地方で食べられてきた雑穀「ヒエ」。中東の挽き割り小麦「ブルグル」とよく似ていることに気づく。レバノン料理の代表格として知られる「タッブーレサラダ」に使ってみた。ヒエのプチプチ感が、まさにブルグル。ヒエは岩手県花巻市産、パセリは盛岡市産。岩手と中東をつなぐ一品。
里芋とタロイモ、要は同じ種類のイモらしい。エジプト料理の「タロイモスープ」を岩手県北上市特産の「二子さといも」で作ってみた。独特の粘り気が生む食感が素晴らしい。スイスチャードの代わりには小松菜。新刊「世界のスープ図鑑」に載っていたクルカースというスープ料理。みなさんもお試しあれ。
中東で食べて忘れられない「ヨーグルトチーズ」や「リコッタチーズ」を、日本で岩手県の食材を使い再現を試みました。思った以上に大成功/酪農王国・岩手のヨーグルトで中東のエキゾチックなチーズを作ってみた|カフェバグダッド @cafebaghdad #note #ヨーグルトのある食卓 note.mu/cafebaghdad/n/…
羊あばら肉を、ヨーグルトとタマネギジュースに一晩漬け込んだ「シシリク」というイランのケバブの一種を焼いたら、「何これ!」というくらい美味しい。羊の脂が口腔にまとわりつく。ヨーグルトの乳酸が秘訣なのかも。羊はNZ産、ヨーグルトは岩手の湯田ヨーグルト。元はコーカサス地方の料理らしい。
東京の小田急線・代々木上原駅に降りたら、頭にスカーフをかぶった女性の姿が目立った。近くのモスク「東京ジャーミイ」でバザーが開かれていた。建物内は人の波。洋服や食器などの物販、ケバブやマントゥなどの屋台も出ていた。礼拝所から見上げるドーム内側のデザインが素晴らしく、みとれてしまう。
荒くれ船乗りの酒という、かつてのイメージがつきまとっていたジンが、おしゃれな酒に脱皮しているらしい。東京・代々木上原にクラフトジンバーというのができていた。個性的なジンの瓶を眺めながら、ラテアート付きカフェモカを味わうのもオツなもの。スコーンもかなり本格的。店名は「チェルシー」。
エジプト原産の野菜ガルギール(ルッコラ)を練り込んだ麺を使った味噌ラーメン。岩手県奥州市衣川(ころもがわ)地区の産直販売所「古都の遊食」の食堂で。モロへイヤ入り乾麺もあり「ツタン乾麺」というブランドで売り出している。エジプト旅行に行く人は、日本みやげに持って行ったらいいかも。
トルコのアナトリア高原で発見された謎の鉄塊は、現在のカザフスタン由来である可能性を惑星科学者の松井孝典が提示。鉄を生み出したのはヒッタイト帝国という定説が覆る可能性もあるという。TBSテレビ「世界ふしぎ発見!」で放映。鉄塊を発見したアナトリア考古学研究所の大村幸弘所長も出演。
松屋のジョージア料理全店展開といい、サイゼリヤの羊串焼きといい、日本の外食が中東(含カフカース地方)化している感じ。なぜなんだろう? 概して美味しいし、日本人の口にも合うことは間違いないのだけど。 twitter.com/Bronica_66/sta…
富士そばが出した「肉骨茶そば」が好評らしい。豚アバラ肉や内臓を醤油や生薬と煮込んだ料理。富士そばのシンガポール駐在員が現地でハマったのがきっかけだそう。ジョージア鍋料理の松屋といい、羊串焼きのサイゼリヤといい、客の最大公約数を重視してきた姿勢が変わりつつある。時代のうねりを感じる twitter.com/mesitsu/status…
サイゼリヤがきょうから羊串焼きを導入したらしいけど、中国のサイゼリヤ(薩莉亜)ではさらに一歩進んで羊のアバラ骨付き肉の鉄板焼があるらしい。イランでは「シシリク」といい、ヨーグルトベースのつけだれに一晩漬けて焼くかなりの高級料理。シシリクまで上陸したら日本の「外食革命」の到来だ。 twitter.com/qooalex83/stat…
青森、秋田、岩手からなる北東北3県には、富士そば、サイゼリヤは一軒もない。松屋は岩手の盛岡に3店あるだけ。つまり、私が暮らす岩手県南部、青森、秋田両県の人々は、ジョージア鍋や羊串焼きや肉骨茶そばを気軽には食べられない。ツイッターなどでの話題沸騰ぶりに疎外感を感じている人も多いはず。
東京・荻窪駅北口に最近オープンした中東ワイン小売店「エインシャント・ワールド」が、中東菓子「バクラヴァ 」をイラクから輸入し年明けに売り出すらしい。バクラヴァというとトルコのイメージも強いがイラク産もいい。蜜がたっぷりしみこんでいて、砂糖を入れないトルココーヒーにもとても合う。 twitter.com/ancient_w/stat…
宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」に「鉛の湯の入り口になめとこ山の熊の胆ありといふ昔からの看板もかかっている」という一節がある。この鉛の湯というのが岩手県花巻市の「藤三旅館」。立って入れるほど深い「白猿の湯」で知られる。高い天井を見上げて、誰もいない、さらりとしたお湯に身を任せる。
モロッコなど北アフリカではミントティーをよく飲む。お茶は緑茶で、豪快に生ミントを入れることもある。今は緑茶は中国製が主らしいが、かつては日本からも輸入していたと聞く。そこで岩手花巻の産直で買った乾燥ミントを入れ、チャイグラスに日本緑茶を注いでみた。葉がふやけるほどに芳香が広がる。
エジプトでミントティーというと、通常、紅茶に生ミントか、乾燥ミントを加えたもの。イランでは、乾燥ミントをあらかじめ茶葉に混ぜたものを飲んだ記憶がある。モロッコ やアルジェリアなど緑茶を使うのとは味わいが少し違うが、どれも茶+ミントの相乗効果がある。最初にこれを考えた人は偉大である。
南アジアカレーの店が少ない東北。トヨタ・ヴィッツ製造工場がある岩手・金ヶ崎で「タージ・マハル」という店を見つけ羊カレーを食べてふと思う。カレーと自動車製造工場の関係。やはりトヨタ系工場がある宮城県大衡村には本格パキスタン料理店がある。リトル・マンチェスターこと群馬・栃木南部も然り
中東料理の前菜の定番で、今やビーガン食としても注文されているホンモス(フムス)。東京・新大久保のイスラム横丁で買った乾燥ひよこ豆で作った。タヒーナというゴマペーストの代用に中華料理用の芝麻醬を流用。独特の風味のもとクミンはたっぷり入れるのがコツ。ミキサーで撹拌すれば手軽に仕上がる。
トヨタの工場の近くには、だいたいパキスタン料理店がある。仙台から北にバスで1時間、小雪が舞う宮城県大衡村にあるパキスタン料理店「シャハジー」。マトンビリヤニ、シシケバブ、チキンティッカマサラ、チキンカダイを無発酵のパン「ロティ」と一緒に。おそらく本州最北のパキスタンレストラン。