新型コロナウイルスの「退散」を祈り、感染者ゼロの岩手県で、伝統芸能「鬼剣舞」の一斉上演。北上市などにある18の保存団体のメンバーが市内外の18か所で、19日午後3時から同時に踊り始めた。元々、鬼剣舞には、疫病退散の願いも込められているそう。会場では鬼剣舞でお祓いされたお札も配られた。
パレスチナの難民キャンプの女性たちの手作り刺しゅうを日本で帯に加工した帯。東地中海地域の伝統的な幾何学模様が、花鳥風月の和服にも不思議と合う。キリスト生誕の地、ベツレヘムの民族衣装も展示。パレスチナ女性たちの経済的自立を支援するICEJ主催の展示会。東京・表参道「グルニエ」で29日まで
チグリス・ユーフラテス川の恵みの象徴のコイ。丸く開きにして、炭火の遠赤外線でじっくり焼いた料理「マスグーフ」。イラクの首都バグダッドのチグリス川沿いに専門レストランが並んでいた。淡白な白身の、野趣あふれる味。各地に鯉を食べる習慣がある日本でも取り入れられそうな食文化だ。
ゆでた羊の頭、足、内臓を細かく刻んで味付ける。ブルグルと呼ばれるご飯のようなひき割り小麦のピラフの上に乗せる。中東クルディスタンの羊丼。羊の脂の旨味がピラフに染み込んで絶品。「山だけを友とする」クルド民族のソウルフード。平地人を戦慄せしめる味。東京・十条駅前「メソポタミア」にて。
アラビア半島の「アラビック・コーヒー」は本来、砂漠で火をおこし豆を煎るところから始まる。まずコーヒーだけを煮立て、お湯の入ったポットに入れ、さらに煎ったカルダモンも加える。好みで最後にサフランを加えてできあがり。色は茶色というよりは黄色。サウジアラビア人のピクニックでの楽しみ。
東京・下北沢にあるトルコ・コーヒー専門カフェ「モスク・コーヒー」(THE MOSQUE COFFEE)。トルコにあるような金属器におさまったカップで出てくる。コーヒーを小鍋で煮詰める時に使う熱い砂の器もある。トルコ菓子のターキッシュ・ディライトが添えられている。ひっきりなしに客が入って来ていた。
東京・西新宿のビルの間にある祠。実際に訪ねてみた日は、カリカリに焼き上がったナンが備えられていた。皿もインド料理に使われる専用皿のようだ。こんな東西文化が融合する姿は、今後日本で見慣れた風景になっていくのかも知れない。
中東の冷前菜の王様、ひよこ豆ペースト「ホンモス」(フムス)がついにコンビニに登場。ファミマの「フムスと食べるタンドリー風チキンのサラダ」。やや甘い味付けのアレンジがされているが、これだけクミンの風味がついた食品が日本のコンビニに並んだのは初めてだろう。日本の食文化の変化を感じる味。
火災で焼失したイラン北西部タブリーズのバザール。2015年夏に訪れた時はラマダンの真っ最中。強烈な日射は小さな天窓を通って柔らかいライティングに変わった。イスラム教の礼拝の呼びかけが響いた。中世にタイムスリップしたような気持ちになった。そんな貴重な歴史遺産は、もうなくなってしまった。
東京・山手線新大久保駅のすぐそば、イスラム横丁の食材店。陳列棚の狭い空間で、黙々とレッドチリを袋詰めする店員さん。肉、豆、スパイス、調味料、この横丁ではアジアの食の材料が何でもそろう。今をときめくカルディの地位を脅かす潜在力があるのはここ。なにしろ何でも安い。簡易包装なのもいい。
たまに、無性に食べたくなる岩手県北上市のロシア料理店「トロイカ」のチーズケーキ。花巻空港でも売っていてホール買い。自社で手作りしたチーズで濃厚な仕上げ。ヨーグルト、牛乳なども美味しい酪農県岩手を代表する名物洋菓子。夏の暑い盛りに苦めのアイスコーヒーに合わせると味がさらに引き立つ。
モロッコの写実的に作られたお菓子。古都マラケシュのスーク(市場)で売られていた。マジパンが原料で、トマトやニンジン、空豆、イチジクなどの形と色を自在に作りあげる。売り子のおじさんがお菓子の山に囲まれている。やはりアラブの旧市街は、魔術のような不思議な力が働いているかのような空間だ。
歴史ある総合月刊誌「文藝春秋」が巻頭カラー写真特集で「日本の移民・難民レストラン」特集。東京・十条のクルド料理店「メソポタミア」も。日本に根付きつつある世界じゅうの多様な料理を、その国・地域・民族の歴史・文化とともに味わうという志向が広がりつつある。この特集を見て改めて思う。
ピスタチオの本場イランでは、とれたばかりのものを生で食べることも多い。中部ラフサンジャンなどの産地では収穫期の9月ごろ、赤紫色の実が道路脇で袋に入って大量に売られていたりする。乾燥ものの香ばしさとは違うまろやかなナッツ感。食感は柔らかく、まるで別の食べ物のよう。
去年の10月に訪れた時に撮影したガジアンテップ城。これが無残に崩れ落ちてしまうとは。今回の地震の揺れの強さを思い知らされる。
サウジアラビアがいよいよ、きょう28日から、観光ビザの申請を開始するようだ。フランス通信などが報道。 afpbb.com/articles/-/324… 日本人の申請も受け付ける模様。本場のカブサ(羊炊き込みご飯)、本場のサウジシャンパン(ノンアルコール)、本場のデーツ(ナツメヤシの実)を食べに行けることになる。
モロッコの豊穣なパンケーキ食文化。気泡でできたブツブツの食感を楽しむ「バーリール」(baghrir)というパンケーキ。ハチミツやバターをたっぷり染み込ませて食べる。北アフリカの粉ものは奥が深い。モロッコの古都フェズのスーク(市場)にて。 #モロッコ彼女たちの朝 #映画で旅気分
先住民族のベルベル人の美意識が投影されているからか、アルジェリアのお菓子のデザインは、他のアラブ圏とはかなり違った斬新さがある。木の葉といった自然、トリスケル(三脚巴)といったシンボル性のある形のものがあり、色彩も美しい。いろいろ気になることが多い国。
イランには、とても詩的な占いがある。2つに折った紙が箱にたくさん入れてあり、手乗りインコがその中から1枚をつまみ出す。紙にはハーフェズ詩の一節とその解説。聖廟の前など人通りの多い場所でみかける商い。占い師は、この男性というよりはインコたち。
置物のように、じっと微動だにしない。朝日に照らされた胸毛が輝いている。エジプト生まれの元捨て猫のヨシミ。北緯約40度の岩手県にやってきて、1か月がたとうとしている。
サウジアラビア政府が、女性のタクシー営業を認めると発表。1932年の建国以来、女性は自動車の運転自体が認められていなかったが、2018年に運転が認められた。それから3年半。女性のタクシードライバーが増えれば、女性だけでの外出もしやすくなり、活動の幅が広がると期待。 abouther.com/node/45691/peo…
小学6年生が自由研究で、近所のインドカレー店について取材した詳細なレポート。テーブル横にさりげなくかかっていたが、これって最強の宣材では。日本のカレーとインドのカレーの違いから説きおこし、インド出身のイスラム教徒のシェフのインタビューまで。岩手・盛岡の「タージインドカレー」にて。
巻き貝の内蔵を集めて染料を作り、古代の高貴な色、むらさきを再現した。貝100キロからとれる染料はわずか1グラムだという。地中海の青にも、サハラ砂漠のカーキ色にもはえる紫色。チュニジアのコンサルタント、ムハンマドさんの根気ある探究のたまもの。 AFP通信が伝えた。 afpbb.com/articles/-/331…
ナツメヤシの実(デーツ)の種類は数百ともいわれ、色も形も食感もいろいろ。ドライには、からからに乾いたものも多いが、プルーンのようにしっとりしたものもある。中東地域の湿度の低さはデーツの美味しさの条件なのかも知れないが、人間が、気候に合った加工法を育くんできたゆえ、多彩な味を生んだ。
北アフリカにアラブ人が侵入する以前から暮らす先住民のベルベル人。アルジェリアの北部山岳地帯に多く住むベルベル人はカビリと呼ばれ、タマジト語という独自の言語を持つ。彼らが作る伝統的陶器は、地中海の海を思わせる青を基調にした抽象的な文様が描かれていて、思わず引き込まれる。