とても楽しい
再浮上・再漂着などが起こらずに分解が進み、そしていつか海底の映像を見られたらいいなぁと思っています。 というわけで、ここ一週間ほど、ランチタイムや寝る前のまったり時間を使って調べ学習をして、新たな知識を色々得られて良い経験になりました。知らないことを知るのは楽しいことです。 12/12
些細なことですが、日本語版記事では「体高」の使い方も間違えていますね。 体高は足先から肩までの高さです。キリンは足先から頭のてっぺんまでが4-6mです。 体高6mのキリン、デカすぎてやばい。 minnano-jouba.com/blog/knowledge/馬の身長.html
正しい情報を伝えるご協力は厭わないつもりでしたが、「間違った・誤解のある情報」の信憑性を高める道具として使われてとてもしんどい思いをしたので、本件に関するテレビからの取材は全てお断りします。ご了承ください。
1930〜60年代、基礎研究によりアルマジロが低体温であるが発覚 1970年代、低体温の人はハンセン病が悪化しやすいことから、「平熱が低い動物はハンセン病になるんじゃ?」と着想し、アルマジロがハンセン病にかかる数少ない動物だと判明 →人工培養が困難だったハンセン病原因菌の大量培養に成功
デバネズミが歯を使って穴掘りするところ、ずっと見ていられるな。激しい。
私は肉眼解剖学が専門なので、「目で見ることなんて誰にでもできるのでは?」という質問を受けることがたまにありますが、「見る」ことはできても、「観察し、切り取り、記述する」ことは知識や経験がないとできないことを身を以て知っています。目に映るものに意味を見出すには、知識が必要です。
以前、ジブリの中の人と飲んだ時に、「トトロに出てくるヤギには、本来ないはずの上顎の前歯が描かれているんですけど、あれはミスなんですか?」と尋ねてみたところ、「上顎の前歯がないと表情が出にくいんだってさ」と教えてもらったことがある。確かに「圧」みたいなものが違う気がする。
先日TVにキリン大好きっ子が出ていて、「将来キリンと棲む用の家を建てるために建築関係の学校に通っている」と言っていたんですが、キリンは動物愛護法の特定動物に認定されているので、個人でキリンの飼育は基本的にできません。ですが、建築の勉強はぜひ頑張ってほしいです。というのも…(1/3)
まあ、「やりたくない」という感情を「これには価値がないからやる必要がないのだ」と正当化しようとしているというだけの話なんでしょうけれど、知識があって損することってあまりないのではないかなーと思います。
これが英語版ロイターでは、「ウガンダとナミビアで矮小化した2頭のキリンが発見」という記事になります。記事の中では、このキリンたちが若い個体であることに触れないまま、大人のキリンの平均身長が5m、今回のミニキリンたちの身長が2.5m、2.8mであることを記しています。4/11
この手の主張を耳にするたび、森於菟先生の「男性が現に社会を支配している以上、優っているのは男性であると言う者があったら、競争で亀が勝った以上兎よりも亀が速いと言うのと同断である」という言葉が脳に浮かぶ(『解剖刀を執りて』筑摩書房より)。1961年に御歳71歳の男性が書いたお言葉です。 twitter.com/tokyokojuken/s…
いくつか追記して、noteにまとめました。 情報が歪んでいく様子を追跡してみた:「ほぼ嘘」のミニキリンが誕生するまで note.com/anatomygiraffe…
アルマジロの交尾を邪魔する好奇心旺盛なワオキツネザル
私が大好きな「ゾウのうんこを育ててみたら」が映像化している! ゾウは食べたものの大半をそのまま排泄してしまうので、食べたものの種がうんちの中で芽吹くことがあります。栄養吸収的には無駄があるけど、彼らは沢山食べて森を切り開き、うんちで森を広げていきます→動画 youtu.be/U3hXqL-LORU
私もジャンケンで負けて夫の姓に変えました(郡司は旧姓) 人に話すたびに「嘘でしょ?!」と言われますが、同じ決め方をした人が沢山いてちょっと嬉しい。 「妊娠とかと違ってどっちでもできるんだから、ジャンケンで決めない?」に対して、「受けて立つ!」と即答してくれたことが嬉しかったなー。 twitter.com/lawkus/status/…
「専門家が埋設を推すのは、骨格標本目当てでコスト度外視だから」と言った意見もみましたが、そんなことはなく、①漂着クジラの大半は埋設している②海洋投棄に比べて低コストなことが多い③いつか予算が取れたら掘り出して骨格標本にできる、という3点に基づく意見かと思います。9/12
ところが昨年、当時の子供向け雑誌に、剥製の作成過程が写真付きで詳細に解説されていたことが発見されました。そして「この人しかいないでしょ」の"この人"である坂本喜一が製作した事、木材を削った芯に肉付けして皮を被せている事、当初はジオラマ展示されていた事などが明らかになりました。
「キリンが好きでキリンの解剖学者になりました」と言うと、「好きなのに解剖なんて…」と言われますが、キリンが亡くなったら元旦でもクリスマスでも解剖に出向き、新発見を目指して数十時間ひたすらご遺体と向き合う、という生活を10年以上続けるのは、愛がないとできないことだったなと思います。 twitter.com/AnatomyGiraffe…
おお、これは立派な牙だなぁ。 動物園動物が骨格標本になると、どうしても「可哀想」と言う声があがりますが、ペットと違って火葬業者がいるわけでもなく、埋葬する土地の確保も困難です(大型種は特に)。骨格標本にするのは、彼らの貴重な遺体をゴミにしないための道です。 news.yahoo.co.jp/articles/b7c2c…
次に、この「ミニ化」は骨が作られる仕組みに何か異常があったためと考えられること、こうした低身長症は人間や家畜ではまれに見られること、けれども野生動物では極めて珍しいことなどが書かれています。これは論文の内容に基づいた記述です。6/11
晩年のハチ公は、他の犬に左耳を噛まれて怪我をしてしまい左耳だけ垂れていたのですが(秋田犬は本来耳が立っている)、国立科学博物館に収蔵されているハチの剥製は両耳がピンと立っています。過去の新聞記事をよんでいたら、「なぜそうなったのか」が丁寧に報じられていました。(1/9)
そして最後に、ミニキリンはキリン保全団体の調査で見つかったこと、キリンは現在かなり数が減って絶滅危惧種であること、原因は生息地の減少や密猟であること、ただ財団の活動によって最近は数が増えていることを記しています。英語版はここまで。 1歳の若い個体だという情報が抜け落ちた位です。7/11
お母さんが持っているものと子供が与えた葉が同じなら、キリンのちゃんとした餌ではなく、自分たちで適当に採ってきた葉っぱを与えた可能性が高いです。本来の食事と異なるものを食べると、消化不良等を起こすことがあります。動物園の動物に、勝手に食べ物を与えることは絶対にやめましょう。(7/8)
ちなみにニホンオオカミ最後の捕獲は118年前のこと。来日していたアメリカ人の収集家が遺骸を購入し、最後の個体の毛皮と骨格はロンドン自然史博物館に収蔵されています(展示はされていないようです)