前お茶の水女子大学学長の郷道子先生のお話。同業者のご主人と一緒にアメリカでポスドクをしていた頃、雇い主のシェラガ先生に「どうして夫婦二人で雇ってくれたの?」と尋ねたら、「論文の著者欄を、Go, Go, Scheragaにしたかったからだよ」と言われたって話、粋でとても好き。
「一年で最も昼が長い日に、世界一首が長い動物を知ろう!」ということで、今週水曜(21日)は、世界キリンの日です! 昨日、観月ありささん演じる櫻子さんが「キリンの首の骨の数はいくつかわかるか?」と質問していたので、キリンの日に先駆け、最新の研究を踏まえた回答を作ってみました。
この研究を行うにあたって、全国各地の動物園から8年間で28体のキリンの遺体を献体して頂きました。おかげで私は世界一キリンを解剖できました。動物園の方々に感謝です。 当時プレスリリースに失敗して、メディアにも流れなかったので、Twitterを介して多くの方に届いたら嬉しいです! twitter.com/anatomygiraffe…
ポン酢は、オランダ語で「柑橘の果汁」を意味するPonsに由来すると知って驚愕。じゃぁポンジュースもそうか?!と調べたら、「日本一のジュースになるように願って名付けた」らしい。ならばポンカンは?!と思ったら、こちらは原産国インドの都市Poonaに由来するらしい。ポンの奥が深すぎる。
2012年、関西の動物園で数年間寝たきりで飼育されていたアジアゾウが亡くなり、遺体の解剖、標本化に携わった。骨には骨折痕や変形も見られ、論文で知見報告をした。動物園動物の介護について、色々考えた。マーラが寝たきりになったのは、その翌年。あー何か言葉にできない、胸が締め付けられる。
国立科学博物館が所有する「ヨシモトコレクション」という剥製たちの3Dモデルを、オンラインで見ることが出来るようになりました。研究者や動物好きの人だけでなく、アニメや漫画、ゲームなどの創作活動に携わる人たちにもぜひ見て頂きたいです!kahaku.go.jp/research/db/zo…
こんな感じで、3Dモデルをグリグリ動かせます。170cmの人間をスケールとして表示させることもできます。ちなみに写真は、「キリンの首(Giraffe neck)」という意味の名をもつ、ジェレヌクという生き物。首が長いウシの仲間です。
「車に轢かれても潰れない」なんて噂もある、ヨロイジネズミの骨格。2つ並んでるのは、上がヨロイジネズミで、下が普通のジネズミ。狂気を感じる構造。私も解剖してみたいし、骨格標本を生でみてみたい!憧れの動物の1つ。
3/13から、科博の人体展が始まりました!比較解剖のコーナーで展示されているキリンの骨格標本は、上野動物園で飼育されていたフトシという子です。普段は収蔵庫でひっそりと展示されていますが、久々に上野で展示されるので、人体展に行った際にはフトシくんにも注目してあげて下さい。
ちなみに上野動物園では、キリンは、戦争を乗り越えて血統が続いた唯一の動物です。フトシの子供の「フミ」は、戦前に来日し生き延びた2頭のキリンから数えて4代目だそうなので、フトシは3代目にあたるのかな?そんな標本の背景も踏まえながら展示を楽しんでいただけたら嬉しいです。
アメリカ自然史博物館の剥製ジオラマ展示は、奥行き感が本当に素晴らしい。暗闇の中にぽっかり空いた窓の向こうに、無限の空間が広がってるみたいに見える。動物と目が合わない剥製の展示って、日本にはあまりないかもなあ。
4/21(土)に、国立科学博物館筑波研究施設の一般公開があります!普段は見られない収蔵庫のツアーや漂着イルカの公開解剖会、植物園ツアーなど、楽しいイベント盛りだくさんです。超鳩胸なハトのポーちゃんも来るはずなので、是非この機会に会いに来てください。私も収蔵庫ツアーで解説する予定です。
ウサギの研究者との飲み会で、イギリスのウサギは外来種だと知る。ピーター、お前、イギリスの生き物ですよみたいな顔してるけど、外来種だったのか…そりゃ隣の畑のマグレガーさんも怒りますわ…(画像はピーターラビット日本公式ページより)
フンコロガシ「地面熱いから、冷たいウンチに避難して手冷ますわ」 フンコロガシは、地面が暑い時、地面よりも冷たいウンチの上に乗っかって休む。シリコン手袋をフンコロガシにはめると、ウンチの上に乗る時間が減る。この論文ほんと好き。(Smolka et al. 2012, doi.org/10.1016/j.cub.…
同グループの「フンコロガシは、天の川を道しるべに巣に帰る」という研究はイグノーベル賞を受賞。天の川を利用してるかを知る為に、野外での実験に加えて、プラネタリウムでも実験してて笑える。でも、個人的にはウンコ冷たい!乗る!のが好き。 TED talkもあります→ted.com/talks/marcus_b…
筑波エキスポセンター近くで迷子の芝犬を保護しました。紐状のものがなかったため、ベルトで散歩して交番へ。雄の老犬で、茶色い合皮製の首輪をしていました。おそらく室外飼いの子だと思います。無事飼い主さんのもとに戻って、穏やかな余生を過ごせますように…。#迷い犬
ウンチの飛距離から、ペンギンの直腸圧を推定しよう!という、着想に至った経緯が全くわからない論文。水っぽいウンチを出すときはおよそ77mmHgで、オリーブオイルくらいの粘性のウンチを出すときはおおよそ450mmHgらしい。(Meyer-Rochow & Gal 2003, doi.org/10.1007/s00300…)
本日6月21日は、世界キリンの日です!今年は、「何の役に立ってるの?」と言われがちなキリンの角について解説を作ってみました。キリンの角は、シカやウシの角とは全然違うんですよ。 哺乳類で見られる5種類の角、それぞれの特徴を説明してます。私はキリンの角が一番好きです。#WorldGiraffeDay
動物は、目の網膜に対して景色が動いていると、網膜上の映像がぶれてしまってきちんとものを見ることができません。多くの哺乳類は、眼球運動によって映像のぶれを防いでいるのですが、眼球運動が苦手な鳥類は、頭ごと目を動かすことによって映像のぶれを防いでいます。の例。
ハトやニワトリなどで見られる”首振り”は、視覚と関係した行動で、「自分に対して周囲の景色が動いている時」に起こります。どんな時でも首を振って歩いているように思われているかもしれませんが、その場で足踏みしている時は首振りをしないし、止まっていても周囲の景色が動いていれば首を振ります。
鳥の頭部固定能力って本当にすごい。
多摩動物公園の昆虫館は、上空から見るとチョウとトンボの形。笠岡のカブトガニ博物館は、カブトガニの形。こういうの好き。
分類学の父・リンネがアジアゾウの記載に用いた標本が、実はアフリカゾウだったという話。記載論文中に言及がある古いアジアゾウの標本を探し回り、新たな基準標本に指定。17世紀にヨーロッパを旅したハンスケンという象の骨格標本だ。レンブラントが描いた象さん本人らしい。 onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.111…
こないだまで科博の前で丸木舟作ってた縄文人のおじさん、着ている毛皮は自作、ご自宅も石斧で自作、縄文人の気持ちを知るために木の実を食べてる、ガチの縄文人だった。本業は宮大工らしい。 内部の人から、お昼はこの格好のまま控え室でポークカレー食べてたよって聞いてめっちゃ笑ってるw
なぜ縄文人が科博の前で丸木舟作ってたかと言うと、科博の人類研究部の先生方が「三万年前に、日本人の祖先がどうやって日本にやって来たか??」を調べるプロジェクトを進めているからです。 詳しくはこちら→ readyfor.jp/projects/kouka…