キョンは、眼の近くに大きな臭腺(においづけに使う臭い液がでる器官)があって、その出口が閉じた眼の様に見えることから「四つ目鹿」とも呼ばれます。 骨にも眼窩の前に大きな窪みがあって、立派な臭腺があったことが窺い知れますね!四つ目っぽい! (生態写真はWikipediaより)
カバの「赤い汗」に含まれる色素を単離し、その機能を探る論文。図が良い。 汗には赤い色素とオレンジの色素が含まれ、どちらも紫外線を吸収する”日焼け止め”のような機能をもつとのこと。赤い色素には抗菌作用もあり、傷口を膿みにくくする役割も果たしているそうです。 jstage.jst.go.jp/article/yukigo…
今更ですが、「交尾」という言葉はあまり適切でなかったですね…正しくは性行為=sexual behaviorです。性的興奮をしながらマウンティングをしますが、どうやら交尾までには至っていないようです。誤解が生じるような書き方をしてしまいすみません。
私はおそらく日本で一番キリンの解剖をしている人間なので、キリンの首の大きさはよく知っていますが、白鵬関にはお会いしたことがないので、「キリンの首くらいの大きさの人なんだな」と思っています。 宣伝:1/20(月)22:50〜Eテレの「ろんぶ〜ん」という番組に出演します!www4.nhk.or.jp/ron-bun/x/2020…
なぜ縄文人が科博の前で丸木舟作ってたかと言うと、科博の人類研究部の先生方が「三万年前に、日本人の祖先がどうやって日本にやって来たか??」を調べるプロジェクトを進めているからです。 詳しくはこちら→ readyfor.jp/projects/kouka…
研究でも、「そんなのやっても役に立たないでしょ」っていう人はいるけど、役に立たないことがわかるほど、人類は多くのことを知っているわけではないと思うのです。知らないものは、役に立てようがないんですよ。
多くの哺乳類では、オスの陰茎の中には陰茎骨という骨が入っているのですが、本日、メスの陰核の中にも陰核骨なる骨が入っていることを初めて知りました。陰茎骨は交尾時に尿道の変形を防ぐ機能がありますが、陰核骨には特に機能はない模様。 人は霊長類の中でも例外的に陰茎骨・陰核骨をもちません。
きちんと理解できていることしか使えない、というだけの話。 数学なんて役に立たないと言う人は多いけど、スマホの写真フィルターにも、コンタクトレンズの設計にも、自動運転技術の開発にも数学は使われている。理解できてないから使い所がわからないだけで、実生活で恩恵を受けているものは多い。 twitter.com/Firefox_ESR/st…
昨年、私のキリン研究の日々をまとめた本「キリン解剖記」を出版しました。「これはオタクが"推し"を語る本だ」というステキな感想文を書いていていただいて、とても嬉しかったので、ここでこっそりシェアします。 ysokkmm.hateblo.jp/entry/2020/05/…
キリン解剖記、明日で発売一周年です。想像していたよりも遥かに多くの方に手にとっていただき、本当に嬉しく思います。 本を出して一番変わったことは、「ごめん、キリンが死んじゃって…」とドタキャンの連絡をした時に「わぁ、例のやつだ!本当に言うんだ〜!」と言われるようになったことです😅 twitter.com/AnatomyGiraffe…
2012年、関西の動物園で数年間寝たきりで飼育されていたアジアゾウが亡くなり、遺体の解剖、標本化に携わった。骨には骨折痕や変形も見られ、論文で知見報告をした。動物園動物の介護について、色々考えた。マーラが寝たきりになったのは、その翌年。あー何か言葉にできない、胸が締め付けられる。
補足:コラムに登場するキョンという小さな鹿は、千葉のレジャー施設から逃げ出して野生化してしまった外来種です。今では推定生息数は5万頭にものぼると言われていて、結構問題にもなっています。 私もかつて、落ちてる死体を拾いに行って標本作りました。
分類学の父・リンネがアジアゾウの記載に用いた標本が、実はアフリカゾウだったという話。記載論文中に言及がある古いアジアゾウの標本を探し回り、新たな基準標本に指定。17世紀にヨーロッパを旅したハンスケンという象の骨格標本だ。レンブラントが描いた象さん本人らしい。 onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.111…
まど・みちおさんの詩は、愛に溢れていて、本当に最高なんです。
これらは7年前に池袋サンシャイン水族館で撮影したものです。年末年始にパソコンのファイルを整理してたら発掘されました。 アルマジロ♀が落ちたのをみたワオキツネザルが、ひゃー!って感じに尻尾をかかえるところが特に可愛い。
今回の件で「著作権」「商標権」「意匠権」の違いについて初めてちゃんと認識しました。 サカバンバスピスの模型に著作権はあるので模型の完コピや写真の使用(自分で撮っていても)はNGだけれども、そのデザインや名前を使用できるかは商標登録・意匠登録されているか次第、ということなのかな? twitter.com/anatomygiraffe…
博物館では、骨格標本になっても、生きていた時と変わらない深い愛と敬意をもって管理されています。献体された動物は決して可哀想ではないと私は信じています。 私も、キリンをはじめとした多くの動物の貴重な遺体から少しでも多くのことを学び取り、新たな発見をしていけるよう、更に頑張ります。
スクショは、NEWSの研究成果(2023/2/22時点)より→a.u-tokyo.ac.jp プレスリリースは、研究の内容や背景が短くまとまっているので、読み物としても面白いですよ。(わかりやすくアピールするために、時に「言い過ぎ」になってしまうこともままありますが…)
アメリカ自然史博物館の剥製ジオラマ展示は、奥行き感が本当に素晴らしい。暗闇の中にぽっかり空いた窓の向こうに、無限の空間が広がってるみたいに見える。動物と目が合わない剥製の展示って、日本にはあまりないかもなあ。
シヴァ神の名をもつシヴァテリウムも!板状に広がった大きな角と、推定体重1.2tの巨大な身体をもつ、首の短いキリンの仲間🦒現時点では、キリンよりオカピ に近しいという説が有力。なお、ヴィシュヌテリウムは下顎の一部と歯しか見つかっておらず、全貌はわかっていません。 prehistoric-fauna.com/Sivatherium-gi…
キリンの反芻の様子は、色んな動物園の公式アカウントが素敵な映像とともに紹介していますが、特にこの映像は迫力があってお気に入りです🦒 twitter.com/ZOORASIA_offic…
Friedmanの約40年前の実験 1.床もケージも固定されている場合:歩くと首振る 2.ケージは固定されているが、床は動く場合:歩いても床が動いてその場足踏みになり、首を振らない 3.床は固定されているがケージは動く場合:ケージを揺らすと立ち止まっていても首を振る →視野が動く時のみ首を振る
生き物を見つけたら、左上のピンマークを押して、場所を保存し、動物名のラベルをつけると、いつでもどこでも見に来られるようになります。これを繰り返していくと、Googleマップがお手製の動物図鑑・写真集になっていきます。#Googleサファリ
「アニマルドック〜キリンの体と進化のフシギ〜」はいよいよ本日19:57から放送です🦒 17:30からは「ダーウィンが来た」のキリン回が再放送されるので、そちらも是非!(アニマルドックの製作にも、ダーウィンが来たのスタッフさんたちが関わっています) twitter.com/anatomygiraffe…
出版社のHPで五話分の試し読みができるので、気になった方はどうぞ。 日本に初めてやってきた2頭のキリン「ファンジとグレー」の剥製に関するコラムも試し読みできます🦒 bookman.co.jp/smp/book/b5301…