Masashi MURANO🚀(@show_murano)さんの人気ツイート(古い順)

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CSISのウォーゲームを通じた「中国の台湾侵攻は失敗する可能性が高い」との分析のポイントは、「失敗する可能性が高い(なら安心)」ということではなく、「日米台が多くの犠牲を払って抵抗する場合にのみ、台湾侵攻を失敗させることができる」という点です。
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抑止の成否を決めるのは相手、つまり中国の認識です。空母2隻、大型水上艦10−20隻、3200人の米兵をたった3週間の戦闘で失うとしたら。「米国はこのような損失には耐えられないはずだ」と、中国が認識した場合には抑止は失敗する。
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こうした形での抑止の失敗を防ぐためには、これだけの犠牲を覚悟してでも、米国とその同盟国は台湾を守る意思があることをきちんと示すか、受け入れ可能な程度まで損害を限定するための能力を高めるしかない。
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なおCSISのゲームでは、核エスカレーションリスクをあらかじめシナリオの条件設定に組み込みんでいて、インタラクティブな変数としては扱っていない。これは通常戦能力の分析をする際に時々とられる手法ではあるが、「核の影」の下での通常戦争の複雑さや核・非核統合の問題を検証するには至っていない twitter.com/show_murano/st…
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CSISの分析では「これは中国を勝たせる条件を探るために無理矢理設定したシナリオで、蓋然性が高いわけではない」と言っているが、中国の核恫喝を跳ね除けるのに十分な拡大抑止を米国がきちんと提供してくれなければ、日本は核攻撃されるリスクを負ってまで米台を支援することはできなくなる。
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24通りのシナリオのうち、中国の勝利可能性が最も高いのは「日本が在日米軍基地の使用を許可しない」というもの。これは核エスカレーションのリスクと大いに関係がある。もし中国が核恫喝によって、日本の米・台湾支援を封じることができれば、中国は台湾を制圧しうる可能性を高めることができるからだ
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最悪の模範解答。この理屈でいくと、戦争への備えをしなければ平和のままなんだから、そもそも平和のことすら何も考える必要はなく、ただただのうのうと生きていけばよいということになってしまう。 twitter.com/shiikazuo/stat…
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中国は、日本の戦略文書の最も熱心な読者ですから、東京であれ北京であれ、日本側が中国側にこれらの政策について説明していないということはあり得ない。向こうがそれで納得するかどうかは別の話ですが、中国だっていちいち我々を納得させた上で軍拡しているわけではないのだから、それでよいのです。
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基本的なことですが、相関関係と因果関係は区別すべきです。雨が降ったらコンビニの傘が売れるでしょうから、ここに相関関係はありますが、コンビニが雨を降らせているわけでないように、因果関係はありません。 twitter.com/19931458nori/s…
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「純粋にアカデミックな話」でも「数量的」でもないのですが、抑止が効くかどうかと、戦って勝てるかどうかは関係してはいるものの、別の問題なんですよね。太平洋戦争がその例。 twitter.com/kankimura/stat…
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総評:①は正攻法。④は最悪。②は問題だが、戦争になってしまったならば④よりはマシ。③は理想主義者が好みそうだが、実質運任せなので、④に陥ってしまうリスクと紙一重。
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抑止努力と結果をめぐる四類型: ①実力が備わったので、戦争を抑止できた。 ②シグナリングを誤り抑止には失敗したが、実力を整えていたので戦争には勝てた。 ③実力は伴わなかったが、何らかの別の要因で戦争は回避できた。 ④実力が整わなかったために機会主義的行動を招き、戦争にも負けた。
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「戦って勝てる」と思われたら、抑止が失敗する可能が高まるので、防衛力は整えなければならないし、もし抑止が失敗したら、どのみち損害は局限しなければならないので、それまでにどれだけ防衛力が積みあがっているかが死活的に重要になる。というわけで、可能な限り速やかに防衛力強化する以外にない
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台湾有事における日本の最優先事項は、台湾を直接守りに行くことではなく、日本防衛を徹底して、米軍の継戦能力を維持することです。日本が脱落したら米軍は戦えないので、日本を守ることが結果的に台湾を守ることになります。この過程で、中国の海空戦力を削るために、長距離打撃能力が必要になります
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中国が台湾侵攻を決断へ その日、日本が〝戦場〟になる 日米戦略協議の深化を急げ wedge.ismedia.jp/articles/-/254… @WEDGE_ONLINEより
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RT:このように、前線に近い航空基地基盤が攻撃されるリスクが高まれば、戦闘機や爆撃機や地上(艦上)で撃破されることを避けたり、より後方から作戦・補給をしなければならなくなって、作戦テンポが落ちる。これが中国の中距離ミサイルが米軍に強いていること。
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しかし、日本は西から東に濃淡はあれど、全ての航空基地が中国の射程圏内にあるため、航空機を後方に下げたり、分散させたりするのには限界がある。だとすれば、こちらも中国の航空基地を標的とし、あちらの作戦テンポを落とす必要がある。高速滑空弾(能力向上型)とLRHWがこの要になる。
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「米国本土は安全で、日本だけが損害を受けるのでは...」というのを悪いことのように言う人がいるんですが、これは地理的に仕方のないことだし、そもそも米国本土が危険な状態になったときの方が、米国の介入意欲は削がれます。だから、中朝のICBMが増えたら困るんでしょうよ。
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「抑止力というのは、戦わずに勝てる、というところが勝負」 →これは抑止の本質なのですが、その抑止力とは「戦って勝てる」力でなければいけない。「ハッタリ」ではなく「実力」でないと、もし抑止が失敗した場合に為す術がなくなるからです。 asahi.com/articles/ASR1H… #自民 #岸田政権
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本人は自覚されていると思いますが、台湾有事において米軍を支援せず、台湾を見捨てるというのは、「日米同盟は破棄すべき」というのに等しい主張ですから、そのつもりで受け止めてください。 twitter.com/ISOKO_MOCHIZUK…
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CSISのシミュレーションでは、日本が在日米軍基地の使用を認めず、台湾が武力統一されるシナリオを「ラグナロク」と呼んでいます。しかし、台湾がとられ、米国との信頼関係が地に落ちた世界で、生存を模索しなければならないことを考えれば、台湾統一後の世界こそ日本にとってのラグナロクになります。
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米国にとって日本が防衛線であるように、台湾は日本にとっての防衛線です。それに日本が狙われるのは、在日米軍基地を通じて米国が台湾防衛を行うからです。しかし、日本の基地がなければ台湾は守れず、台湾を守れなければ、シーレーンが脅かされ、同盟が希薄化した状態で日本が最前線に立たされます。 twitter.com/Astnz9N4GqNip1…
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これは核武装した現状変更国の隣に位置してしまっているという地理的宿命です。米国には米国の利益があるのは事実ですが、台湾にしても日本にしてもウクライナにしても「脅しに屈して降伏する」という選択を取らないのであれば、米国と協働して抑止、対処するしかありません。
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F-35の戦闘行動半径は1000km前後ですから、在日米軍基地がないと戦えません。比に分散拠点を作っているのは、この足場を増やすためです。爆撃機が本土から展開すると半日近くかかる上、船と航空機のミサイルは撃ちきったら、基地に戻らないと補給できません。そして我々の地上配備型ミサイルはゼロです twitter.com/Astnz9N4GqNip1…
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台湾を攻めるか攻めないかという、戦を始める決定権を持っているのは、我々じゃなく中国なんですよ。決定権は我々の側にはありません。そして、そうなった場合に備えて、現に台湾の人々は支援を望んでいるわけです。 あと、日米同盟はない方が良いと思っているのは事実ですよね twitter.com/kojiskojis/sta…