本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

876
「他者をカテゴリーにおいて呼ぶのではなく、名で呼ぶこと、それが他者を他者として迎え入れるということである。他者に対しておのれを劈くということである。」「分類するとは、その存在を交換可能なものとみなすことである。」(鷲田清一『「聴く」ことの力』ちくま学芸文庫、P231)
877
「不登校やひきこもりは、家族や周りの人にとってはある日突然起こったかのように思えるだろうが、当事者はそこに至るまでに長い期間、傷ついたり、悩んだり、苦しんだりしながらなんとか毎日をサバイブしてきている。」(林恭子『ひきこもりの真実』ちくま新書、P198)
878
「もし、表情を完全にコントロールすることができれば、僕たちは表情を信じることができなくなる。だから、表情をつくる顔の中に、どうしても意思では制御できない部分が残っていないと、コミュニケーションの信号として機能が成り立たないということになります」(『「つながり」の進化生物学』P205)
879
「若く美しい女に価値を置き、年をとった女性を差別し、蔑視するという心の傾向は、プリンセス童話のなかに、若いお姫様といじわるで年老いた魔女の対立というすがたであらわれている。若い女性は自分を白雪姫の側においているが、実は、その後半生では魔女の側に入る」(『お姫様とジェンダー』P50)
880
6月19日は、作家・太宰治の誕生日。 「学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。」(『パンドラの匣』新潮文庫、P19)
881
「くよくよするというのは、少なくとも物事を考えている証拠です。ものを考えずに本能のままに生きる人のほうが、危険ですらあります。くよくよする独裁者、くよくよする通り魔なんてのは、めったにいません。」(パオロ・マッツァリーノ『続・反社会学講座』ちくま文庫、P63)
882
4月2日は、ロックミュージシャン・忌野清志郎の誕生日。 「みんながやっぱ  自分は人間のクズだと思ってればさ、  素晴らしい世界が来ると  思うんだよね(笑)。」 (『使ってはいけない言葉』百万年書房、P6)
883
5月2日は、ロックミュージシャン・忌野清志郎の命日。 「みんながやっぱ  自分は人間のクズだと思ってればさ、  素晴らしい世界が来ると  思うんだよね(笑)。」 (『使ってはいけない言葉』百万年書房、P6)
884
「言論の権利が保障されているところでは、ファシズムの伝道者は対立する意見を真正面から封じることができない。そこで、彼らは対立意見を「暴力的で抑圧的」と宣伝する(それゆえ、抗議行動は"暴動"と表現される)。」(棚橋志行訳『ファシズムはどこからやってくるか』青土社、P55)
885
「道徳と倫理との違いとは、単純明快、強制と自由との違いである。「してはいけないからしない」、これは道徳であり、「したくないからしない」、これが倫理である。「罰せられるからしない」、これは道徳であり、「嫌だからしない」、これが倫理である。」(池田晶子『言葉を生きる』筑摩書房、P22)
886
「SNSって、まだ煮詰まっていない自分の思いを簡単に出してしまえるから、深く考える前に書き終えてしまうんだよね。それがたとえ、ポジティブなものであろうが、ネガティブなものであろうが、大きくなる前に摘まれてしまうのよ。」(マツコ・デラックス『デラックスじゃない』双葉文庫、P184)
887
「現代人はゆっくりするということも、何もせず、ボーッとしている時間を過ごすことも苦手です。何かをすることで幸福感や充実感を得ようとします。でも、何かをするのではなく、何もせずに、いるだけで幸せを感じられる場合があるはずです。」(『ハブられても生き残るための深層心理学』P219)
888
「漫画より楽しいことがあるものなら、ぜひ教えてほしいわね。」(高橋留美子・述、『カメントツの漫画ならず道 2』小学館、P96) #漫画の日
889
「攻撃しやすい標的は、たいていは論争となっている本当の問題とは無関係であり、批判を支持する人々を喜ばせることはあっても、誰にとっても時間と忍耐力の浪費にしかならない。」(ダニエル・C・デネット著、阿部文彦・木島泰三訳『思考の技法』青土社、P61)
890
「自分だけでは実現のための人手や知恵が足りない、ということはありませんか。そのとき、人に「助けて」が言える、それこそが自立です。「助けて」がうまく言えない状態は、自立ではなく孤立です。」(竹信三恵子『10代から考える生き方選び』岩波書店、P97)
891
「クリスマスを絶対に楽しめない唯一の女性。それはサンタクロースの夫人であろう。とんでもない男といっしょになっちゃった。だから、時には亭主にこうも言いたくなるだろう。「買いおきの材料がなくなったので、きょうの夕食はトナカイのステーキにしたわよ」」(星新一『進化した猿たち』P224)
892
「一見男性に有利とされるイデオロギーが、実際は男性自身を自縛していることが、ようやく指摘され始めている。フーコーが明らかにしたように、近代における男性の主体化は、近代資本主義価値体系への男性の従属化であった。」(大越愛子『フェミニズム入門』ちくま新書、P25)
893
「山岳信仰とジェンダーをめぐる問題の中核には、伝統という概念や慣行がある。しかし、伝統の概念自体が近代の創出なのである。伝統は伝えるに値するものか、本当に伝えるべき伝統を見失ってはいないかを自問しつつ、伝統を取捨選択していくことも大事であろう」(『女人禁制の人類学』P300)
894
「面白いのは、人は、みんなしているじゃないか悪いことを、とは言っても、みんなしているじゃないか善いことを、とは言わないことである。悪いことは倣っても、善いことは倣わない。行動原理を他人に倣うということなら、善いことを倣う方が善いに決まっている。」(『知ることより考えること』P70)
895
「ほんとの自立というのは、他人との協力、依存関係を成功させることのように思われます。なにがなんでも自分一人で生きるなどというのは不可能ですし、強引にそうしようとしたら、知らず知らず他人を犠牲にしてしまうし、自分も辛くなるにちがいありません」(『新編 若い父母へのメッセージ』P18)
896
「憎しみに立ち向かうただひとつの方法は、憎む者たちに欠けている姿勢をとることだ。つまり、正確に観察すること、差異を明確にし、自分を疑うのを決してやめないこと。こういった姿勢によって、憎しみは次第にひとつひとつの要素に解体されていく。」(カロリン・エムケ『憎しみに抗って』P15)
897
「トラック事情を書いていると、よく見受けられるのが、「トラックドライバーのような底辺職だけには就きたくない」なるコメントなのだが、どうか安心していただきたい。こうした気持ちの方々には、トラックドライバーは絶対に勤まらない。」(『トラックドライバーにも言わせて』P96) #トラックの日
898
「黙っている人は存在しないも同じに扱われる現実がある。内なる叫びが政策に反映されることは、残念ながら、ない。当事者が勇気をもって、力と知恵をふりしぼって声を上げなければ、いないことにされてしまう。それがこの社会の現実だ。」(上川あや『変えてゆく勇気』岩波新書、P176)
899
「よく、人権というと、「権利、権利と主張しすぎ」といったことが言われます。しかし、日本にはそもそも、「性別」や「人種」といった個別の人権に関する法律が少なく、人権一般をカバーする法律も、かなり乏しい状況にあります。」(神谷悠一『差別は思いやりでは解決しない』集英社新書、P50)
900
「幸せを追求しても、幸せにはなれません。それは常に副産物であり、第一目標にはなれないものです。幸せは蝶のようなものです。追いかければ追いかけるほど、遠ざかり隠れてしまいます。」(H・S・クシュナー著、松宮克昌訳『私の生きた証はどこにあるのか』岩波現代文庫、P15)