本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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3月14日は、漫画家・中沢啓治の誕生日。 「日本人全体の中に、戦争責任の問題意識が、まったく薄らいでしまっている。戦争で甘い汁を吸って味をしめている人々がいるから、また軍備だ、国を守るために戦争をやれといいだす。」(『はだしのゲンはピカドンを忘れない』岩波書店、P53~54)
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「他人の心を知ることが、いかに不可能でも、相手の心を知ることができると信ずること、けっして心の通いあいを断念しないこと、それが人間のやさしさだ。不可能でありながら、なおもそれを信じつづけることで、人間の社会はなりたっている」(森毅『まちがったっていいじゃないか』ちくま文庫、P26)
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「子どもにかぎらず、人間の元気や意欲は、自分のありのままの姿が親をはじめとする周囲の人たちから受容、承認され、「私はこのままでいいのだ」という安心感や自信をもつことで、心の底からわいてくるものなのです。」(佐々木正美『はじまりは愛着から』福音館書店、P16)
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「ほかの作家を模倣するのをためらってはいけない。模倣は、アートや技能を学ぶ人にとっては何かを創造する行為の一部なのだ。バッハもピカソも、最初から完璧なバッハやピカソとして現れたわけではない。彼らにもお手本が必要だった。」(『誰よりも、うまく書く』慶應義塾大学出版会、P269)
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「ミルクティーを作るさい、ティーカップに注ぐのはミルクが先か紅茶が先か、イギリスでは昔から論争になっていました。しかし、2003年にイギリス王立化学会は、「ミルクが先のほうがおいしい」とこの論争に終止符を打ちました」(中村宜督『食品でひく 機能性成分の事典』女子栄養大学出版部、P284)
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「摂取カロリーは実際にどれだけ食べるかよりも、腸がどれだけ吸収するかで決まる。その吸収量は手伝ってくれる微生物がどれだけいるかに左右される。消費カロリーについても同様で、運動で使うエネルギーだけで決まるものではない。」(矢野真千子訳『あなたの体は9割が細菌』河出文庫、P108)
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「「多様性が大事」と思っていても、じつは人間の脳は「たくさんある状態」が苦手です。そして、「個性が大事」と思っていても、「バラバラにあるもの」が苦手です。人間は、目の前にあるものを、「できるだけ揃えたい」と思ってしまうのです。」(稲垣栄洋『はずれ者が進化をつくる』筑摩書房、P42)
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「皮肉な名言がある。「人類を愛するのはたやすいが、隣人を愛するのは難しい」。確かにアフリカの貧しい子どもたちに涙を流す人間が、隣家の子どもが騒ぐと「うるさい」と怒鳴り込んでくるのを知ると、本当にその通りだな、と思う。」(川本三郎『映画の木洩れ日』キネマ旬報社、P454)
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「優しさということを考える時、私たちはとかく「他人」に優しくすることばかり考えて、それ以前に「自分」に優しくすることを忘れがちである。「どうしてお前は、もっと他人に優しくできないのか」と自分を責めたりしている。」(『あなただけの人生をどう生きるか』ちくまプリマー新書、P145)
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7月11日は、漫画家・三浦建太郎の誕生日。 「人は同じ過ちを繰り返す様に見えるけれど 因果は決して円環ではない 螺旋なのです」(『ベルセルク』26巻、白泉社より)
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「「幸せそうな女性が許せない」「フェミニズムが許せない」という人のメンタリティや価値観はすべての女性が嫌い、というよりむしろ、自分の思惑から外れる女性、自分の思い通りにならない女性、あるいは自分の気持ちを推し量らない女性が嫌いなのではないか?」(栗田隆子・文『シモーヌ』5、P108)
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「なるほど、この国では女性を「人」として見ていないのだ。子どもを産む、家事をする、育児をする、介護をする、たまに家計補助的な仕事もするという「役割」でしか見ていない。国が望む「役割」から外れた女性は、はっきり言ってどうでもいいわけだ。」(『シングルマザー、その後』P290)
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『文學界』(第74巻第1号)によると、歌手の宇多田ヒカルは、母方の祖父母が浪曲師と瞽女だった関係から、「音楽で食べてる人」に対し「大スターとかではなくて、社会の比較的底辺に居るとても貧乏な、立場のあまりない不器用な人たち」(P148)というイメージを持っているとのこと。
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「教育は、生まれた子を、天分がそこなわれないように育て上げるのが限度であって、それ以上によくすることはできない。これに反して、悪くするほうならいくらでもできる。だから教育は恐ろしいのである。」(『岡潔 数学を志す人に』平凡社、P180)
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「現代人は寛容さを失ったとする説には矛盾が多すぎます。そこで私はこう考えました。むかしの人は寛容だったのではなく、鈍感だっただけなのだと。鈍感だったから自分が傷つくこともあまりなかったし、他人を傷つけても平気だったのだ、と説明したほうが腑に落ちます。」『みんなの道徳解体新書』P28
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5月8日は作家・さくらももこの誕生日。 「人生って夢やイメージではなく、毎日毎日が続いてゆくものであり、人間が一日にできる事といったらホントにちょっとだけだし、ちょっとだけしかできない事を、楽しんだり味わったりしてゆく気持ちを若い頃から忘れないでいて欲しい」(『ひとりずもう』P220)
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「自立とは自分で立つことだが、自分ひとりで立つことではない。誰かに支えられ、助けられながら立つ。これが、自立というものの本質なのだ。その意味で、自立と依存は矛盾しない。自立と依存は、同時に存在し、相互作用し合っているものなのだ。」(都筑学『自立って何だろう』新日本出版社、P126)
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「いちばん困っている人たちを掬い上げて、底上げしていかないと、世の中全体はよくならない。なのにだめな奴は切り捨てろという人がいて、他人の痛みについて想像できず、気持ちに余裕のない人が多くなってきた。」(群ようこ『老いとお金』角川文庫、P165)
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「じつは、ピーマンを切ると、苦味物質が酸素と結び付いて分解されなくなってしまうのです。子どもたちの目をごまかすために小さく刻んだりすると、酸素と結びつきやすくなって、かえって逆効果です。」(稲垣栄洋『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか』新潮文庫、P94)
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「「多様性が大事」と思っていても、じつは人間の脳は「たくさんある状態」が苦手です。そして、「個性が大事」と思っていても、「バラバラにあるもの」が苦手です。人間は、目の前にあるものを、「できるだけ揃えたい」と思ってしまうのです。」(稲垣栄洋『はずれ者が進化をつくる』筑摩書房、P42)
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「くよくよするというのは、少なくとも物事を考えている証拠です。ものを考えずに本能のままに生きる人のほうが、危険ですらあります。くよくよする独裁者、くよくよする通り魔なんてのは、めったにいません。」(パオロ・マッツァリーノ『続・反社会学講座』ちくま文庫、P63)
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【2023年度大学入学共通テスト(国語)出典一覧】 ①柏木博『視覚の生命力』、呉谷充利『ル・コルビュジエと近代絵画』 ②梅崎春生「飢えの季節」 ③源俊頼『俊頼髄脳』 ④白居易『白氏文集』
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「被害者の落ち度を詮索したがる人の多さは、他の犯罪被害ではあまり見られない傾向だ。たとえば路上での強盗被害が報じられた場合、「最近は日本も物騒になった」といったコメントがつくのに比べ、性被害では被害者の「落ち度」に注目が集まる。」(小川たまか『告発と呼ばれるものの周辺で』P246)
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「民主主義というものは、人民が本来制度の自己目的化ーー物神化ーーを不断に警戒し、制度の現実の働き方を絶えず監視し批判する姿勢によって、はじめて生きたものとなり得るのです。」(丸山真男『日本の思想』岩波新書、P173) amzn.to/40QLptT
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「○○らしいよ」は危険な言い方。 「事実なら、自分が見たことなのか、誰が言っていたことかをはっきりさせるべき。きみが思っただけのことなら、「これは想像だけど」と、きみの気持ち、意見として伝えようね。」(『クレヨンしんちゃんの自分の気持ちを伝えよう!』双葉社、P62)