本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

126
「大人になってから、わたしたちは驚くだろう。かつての男子生徒たちがスカートめくりやブルマにまつわる出来事を、思春期の甘酸っぱい思い出として語ったり、記したりすることに。」(松田青子『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』中央公論新社、P99)
127
店先で素敵な言葉に出会った。 「お買い物とは、どんな社会に一票を投じるかということ。」
128
「いじめをする人は何よりもいじめる相手に依存している。自分自身だけで満足できる(自足)ことを探す能力がなく、常に他人を必要とするわりに、他人に対して不自由なほど神経質である。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30)
129
ある程度調べ物をしたことがある人間なら、ネット上に存在しない情報は沢山あり、まだまだ印刷物(本)に頼らざるをえない状況があることを知っている。
130
ストレスが溜まると見る「小鳥の世話をする内田百閒」。
131
SNSがなければ、刊行されていることすら気づけなかった書籍というのが沢山ある。書店に足繁く通ったとしても、自身の興味により視野が狭くなることは避けられず、どうしても見過ごしてしまったり、偏見から手に取らない書籍が生まれてしまう。この点で、SNSは自分と本をつなげてくれる貴重なツールだ。
132
「女が死ぬ。ストーリーのために死ぬ。女がレイプされる。ストーリーのためにレイプされる。我々はそれを見ながら大きくなる。もう別に何も思わないし、感じない。そもそもたいして気にしたこともないかもしれない。大きくなった我々は、その日、映画館から出る。」(松田青子『女が死ぬ』P70)
133
「こども家庭庁」報道に触れて。 「日本の家族をめぐる政策は、旧来の国家秩序の基盤としての家族の保護という視座がいまだに維持され、かつ、(国家が本来担うべき)福祉領域の多くを家族に依存し、国家の負担を家族に押し付ける形で展開してきた」(『国家がなぜ家族に干渉するのか』青弓社、P164)
134
山内志朗が紹介する、論文執筆のための「言い換え」一覧。 (参照:『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』平凡社新書、P214)
135
「日本のクリスマスのひとつの区切りは1906年にある。ここが、キリスト教と関係のない日本的なクリスマスが本格的に始まった年である。1906年以降、クリスマスは"羽目をはずしていい日"として日本に定着していく。原因はあきらかである。ロシアに戦争で勝ったから」『愛と狂瀾のメリークリスマス』P97
136
以前、家にある梅原猛の本を写真におさめたら、撮影失敗して、光の具合でライトセーバーを装備してしまった。 #お前よくぞそんなもん撮ってたな選手権
137
「被害者が、いじめられるのを拒否すると、多くの場合、加害者のほうが、このような「態度をとられた」ことに、独特の被害感覚、屈辱感、そして激しい憤怒を感じる。そして、全能の自己になるはずの世界を壊された「被害」に対して、復讐をはじめる。」(『いじめの構造』講談社現代新書、P79)
138
雪の中で戯れる子犬たち。 (長沢蘆雪《狗児図》、金子信久監修『かわいい江戸の絵画史』P113)
139
経済的理由で大学院進学を諦めようとしている学生に対し、何回か教員や院生が「お金がないなら仕方がない。運も実力のうち」と言うのを目にした事がある。学生が自身で「運も実力のうち」と納得するならともかく、他人に向かって使う言葉ではない。数年間の大学生活を蔑ろにする言葉だ。
140
多くの「弱者」が自分のことを「弱者」であると気づいていない状況ほど、政府にとって都合のいい状況はない。
141
「人は人生を愛しているときには読書はしない。それに、映画館にだってほとんど行かない。何と言われようとも、芸術の世界への入り口は多かれ少なかれ、人生に少しばかりうんざりしている人たちのために用意されているのである。」(ミシェル・ウエルベック『H・P・ラヴクラフト』国書刊行会、P40)
142
「NOを言えない人に知ってほしい、「お断り」の態度の強さレベル」 (参照:鈴木裕介『我慢して生きるほど人生は長くない』アメコム、P55)
143
作家で政治家の石原慎太郎氏が死去。享年89歳。 石原慎太郎氏といえば、右翼活動家・野村秋介氏とのエピソードが印象的。 (参照:安田浩一『「右翼」の戦後史』講談社現代新書、P195)
144
「死者に鞭打つな」言説に対する、三島由紀夫の批判。 「死んでしまうと誰だって美化される。つまり我慢できるものになる。これは生存競争の冷厳な生物的法則であって、本当の批判家とは、こんな美化の作用にだまされない人種なのであります。」(『不道徳教育講座』角川文庫、P172)
145
2月3日は、哲学者シモーヌ・ヴェイユの誕生日。 「疲労が重なると、自分が工場にいる理由までも忘れ、こういう生活がもたらす最大の誘惑に負けそうになる。もうなにも考えないという誘惑だ。これだけが苦しまずにすむただひとつの方法だから。」(冨原眞弓編訳『ヴェイユの言葉』みすず書房、P219)
146
「被害者が、いじめられるのを拒否すると、多くの場合、加害者のほうが、このような「態度をとられた」ことに、独特の被害感覚、屈辱感、そして激しい憤怒を感じる。そして、全能の自己になるはずの世界を壊された「被害」に対して、復讐をはじめる。」(『いじめの構造』講談社、P79)
147
「国からの支援などに頼らず、学問は自力ですればいい」のような発言は、経済的な余裕はないものの何とかして学問を続けていきたいと考えている大学(院)生の意志・行動を萎縮させてしまうものだと思う。「産まれたときから立派な研究者だった人間などいない」という前提が、無視されている。
148
「高齢だから「老害」なのではない。学ぶことを忘れ、弱者に思いを寄せる謙虚さを失い、他者の尊厳を平気で踏みにじるようになったら、社会の害になる。年齢は関係ないことを肝に銘じたい。」(鳥飼玖美子『異文化コミュニケーション学』岩波新書、P137)
149
2月20日は、小説家・小林多喜二の命日。 画像は、1925年に行われた「小樽拓銀行員新年会」の様子。後列の右から二番目にいるのが多喜二。「左翼の闘士」の一般的なイメージとは異なり、口を大きくあけ満面の笑みを見せている。(参照:『治安体制の現代史と小林多喜二』本の泉社、P141)
150
「いったん戦争がおこってしまうと、戦争に異議をとなえることはたいへんむずかしく、戦争に協力するしか道は残されていない。そして、戦争に協力しているうちに、やがてみずから率先して積極的に戦争を推進するようにもなってゆくのである。」(大島孝一『戦争のなかの青年』岩波書店、P5)