本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「弱い者は滅び、強い者が生き残るというのが自然界の鉄則です。しかし、その中で、植物たちが見出した「強さ」とは何でしょう。それは、「たくさんの種類がある方が強い」ということです。そして、「みんなが違うことが強い」ということです。」(『植物たちのフシギすぎる進化』筑摩書房、P79)
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「政府における汚職や不正、不公平な政策によって市民の間に分断や不満が蓄積されることによって、テロリズムや革命といった政治的暴力が発生する。民主主義社会において、倫理観と人道主義に基づいた政治が実現すれば、政治に暴力は発生しない。」(福田充『政治と暴力』PHP新書、P140)
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4月16日は、喜劇俳優・チャップリンの誕生日。 「わたしにとって貧困とは、魅力的なものでも、自らを啓発してくれるものでもない。それから学んだのは、価値をゆがめてしまうこと、そしてお金持ちやいわゆる上流階級の美徳と品位を過大評価してしまうことだけだ。」(『チャップリン自伝』P206)
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「「病む」に関係した言葉に「うらやむ」があります。この場合の「うら」は心の意味です。あまり、人をうらやましがってばかりいると、自分にもいいことはありません。気をつけましょう。」(川嶋優『ちびまる子ちゃんの慣用句教室』集英社、P68)
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「●文庫本は何冊まで積めるか?」 明らかになった新潮文庫の強度。 (参照:堀井憲一郎『文庫本は何冊積んだら倒れるか』本の雑誌社、P14)
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「酒をやめるためには、飲んで得られる報酬よりも、もっと大きな何かを、「飲まない」ことによって与えられなければならない。それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。飲むことと飲まないことは、抽象と具象との闘いになるのだ。」(『今夜、すべてのバーで 新装版』P250)
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「「わたしが選んだわけじゃない」と言っても、当選すれば政治家は、あなたを含めてみんなの代表として意見を言い、議会で投票します。選挙は有権者と政治をつなぐ最大のパイプですし、小さな声でも集まれば大きな力になります。そのパイプがつまるのは政治の病気です。」(『政治のキホン100』P159)
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「人と人が別れるとき、「サヨナラ」というものだと私たちは思っている。しかしよく考えてみると「サヨナラ」といって別れることが出来る別れは倖せな別れだ。戦争の頃、私たちは戦争に行く人に向かって「サヨナラ」ということが出来なかった」(佐藤愛子・文、『少女たちの戦争』中央公論新社、P27)
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「マイナス思考はさらに強いストレス反応を引き起こすことになります。人と人の間のコミュニケーションには、物理的距離以外に心理的距離があります。自分にとって最も近い心理的距離を持つのは自分自身ですから、自己否定は自分にとって最強・最悪のメッセージなのです」(『ストレスのはなし』P25)
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「面白いのは、人は、みんなしているじゃないか悪いことを、とは言っても、みんなしているじゃないか善いことを、とは言わないことである。悪いことは倣っても、善いことは倣わない。行動原理を他人に倣うということなら、善いことを倣う方が善いに決まっている。」(『知ることより考えること』P70)
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「若いということは、自分にも他人にも残酷である。若いがゆえの経験の浅さと自意識の過剰とが、自分の位置のとりかたを往々にして誤らせる。傲慢さと背中あわせの劣等感に常に揺れ動いていて自分を制御するのがなかなか難しい。」(河野裕子『わたしはここよ』白水社、P40)
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4月19日は、数学者・岡潔の誕生日。 「教育は、生まれた子を、天分がそこなわれないように育て上げるのが限度であって、それ以上によくすることはできない。これに反して、悪くするほうならいくらでもできる。だから教育は恐ろしいのである。」(『岡潔 数学を志す人に』平凡社、P180)
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「完全に「他者のため」という動機だけで良心が生じるわけではない。他者に承認されたい、他者と共に生きたい、という「自己のため」の動機も当然あるだろうし、あっていいと私は思う。そうでなければ、自己犠牲を美徳と考えるような偏った義務論になりかねない」(『共感の正体』河出書房新社、P188)
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「叩かれて「痛い」と言うこと、これはすでに抵抗です。それ自体には何の意味もないと取られることもあるし、そもそも効果がまったく想定されていないことも多い。しかし、「もう、こんなことはいやだ」ということがおのずと発せられている。抵抗というのはそういうものです。」『哲学で抵抗する』P51
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「先延ばしは、人生の最大の損失なのだ。先延ばしは、次から次に、日々を奪い去っていく。それは、未来を担保にして、今このときを奪い取るのだ。生きるうえでの最大の障害は期待である。期待は明日にすがりつき、今日を滅ぼすからだ」(セネカ『人生の短さについて 他2篇』光文社古典新訳文庫、P45)
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「自分、というものがない人は、自らの意志で物事を決めるのが恐いわけで、だから人の意見を聞きたい。そしてその結果を人のせいにしたい。勇気がある人というのは、そう考えると「自分がある人」をさすのかもしれない。」(山本文緒『日々是作文』文藝春秋、P179)
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「若く美しい女に価値を置き、年をとった女性を差別し、蔑視するという心の傾向は、プリンセス童話のなかに、若いお姫様といじわるで年老いた魔女の対立というすがたであらわれている。若い女性は自分を白雪姫の側においているが、実は、その後半生では魔女の側に入る」(『お姫様とジェンダー』P50)
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「非のない人が理不尽に苦しめられるのを見るのは耐え難い。だが、そうした理不尽な世界に自分が生きていることを認めることより、目の前で苦しんでいる人に何らかの非を認める方が容易である。したがって犠牲者が苦しまなければならないのは、本人に非があるからだと考える」『いじめを哲学する』P87
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犬か三毛の一族。 (参照:『パロディって何なのさ。』ブロンズ社、P98)
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「誰かを誹謗中傷することによって「勝った」気になろうとしていることを自覚したなら、まず自分自身の不安から生じた言動ではないかと疑ってみるべきである。自分と相手のスキルの違いを慎重に見比べた結果として誹謗中傷が飛び出してくることは滅多にない。」(『個性という幻想』講談社、P272)
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「現代人はゆっくりするということも、何もせず、ボーッとしている時間を過ごすことも苦手です。何かをすることで幸福感や充実感を得ようとします。でも、何かをするのではなく、何もせずに、いるだけで幸せを感じられる場合があるはずです。」(『ハブられても生き残るための深層心理学』P219)
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「人間は一人一人にちがつた肉体と、ちがつた神経とをもつて居る。我のかなしみは彼のかなしみではない。彼のよろこびは我のよろこびではない。人は一人一人では、いつも永久に、永久に、恐ろしい孤独である。」(河上徹太郎編『萩原朔太郎詩集』新潮文庫、P17)
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4月24日は、植物学者・牧野富太郎の誕生日(植物学の日)。 写真は、自由民権運動に取り組んでいた、21歳頃の牧野富太郎(中央)。 のちに、「政治論争の時間を、植物研究に向けるべき」として、運動から脱退した。 (参照:『牧野富太郎 植物博士の人生図鑑』平凡社、P38)
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「他者の存在を無視した「自分」だけの思考が、刺激的なものたりうるはずもありません。実際、「自分で考えること」が最初につきあたるのは、「自分ひとりで考え」たことなどいかにも貧しいものだという自覚なのです。もとより、そんなものは「たかが知れている」。」(蓮實重彦『齟齬の誘惑』P202)
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4月26日は哲学者・ウィトゲンシュタインの誕生日。 「思考は言語で偽装する。すなわち、衣装をまとった外形から、内にある思考の形を推測することはできない。なぜなら、その衣装の外形は、身体の形を知らしめるのとはまったく異なる目的で作られているからである」(『論理哲学論考』岩波書店、P39)