本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「人材は見つけるというより、育てなくてはいけないし、環境によって育てられてゆくものなのである。何とかしなくてはと思うが、権力を持っている連中が、企業にしても、美術館にしても、あまりにも頭が堅くて、そのうえ政治家は心が貧しい。」(草間彌生『無限の網』新潮文庫、P252)
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「不幸を感じている人より不幸に慣れてしまった人の方が不幸である。人間の心は奇態な自然の弁証法で支配されている。不安が極限に達すれば、人はもう不安なくしては生きられぬと感ずる。不安は彼の神ではないとしても、少なくとも彼の支柱となる。」(『小林秀雄初期文芸論集』岩波文庫、P229)
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「もしあなたが嫉妬されたとしたら、話し合いなど無駄です。どのように振る舞っても相手は曲解し、憎しみを増大させるでしょう。いくらフレンドリーな笑顔を浮かべても、「勝ち誇ったような笑顔を浮かべて馬鹿にした」などと、とんでもない解釈をされるのがオチです」(『こころの違和感 診察室』P97)
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「権力者が人々を操ろうとするとき、「無知は力」となります。自分の頭で物事の本質を考えようとせず、政府やメディアの言うことを鵜呑みにして動く人々は、為政者にとっては支配しやすい存在です。逆に、人々が意思を持って生きようとするとき、「知識は力」となります。」(『なぜ学ぶのか』P30)
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「他人の心を知ることが、いかに不可能でも、相手の心を知ることができると信ずること、けっして心の通いあいを断念しないこと、それが人間のやさしさだ。不可能でありながら、なおもそれを信じつづけることで、人間の社会はなりたっている」(森毅『まちがったっていいじゃないか』ちくま文庫、P26)
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「おそらくはメディアの影響でしょうか、権力者に「お友達感覚」をもち、その人間性に過剰な思い入れを抱いてしまう。そして、権力者のすることに問題があれば批判するという当たり前の行為を「悪口」と感じてしまう。」(藤本一勇訳『茶色の朝』大月書店、P44)
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書店で気になる本を見つけたとき、家賃・食費・光熱費のことが頭をよぎって、購入を断念する人が多い国より、書籍代を充分に確保できる経済的余裕があるため、迷わず購入できる人が多い国の方がいい。
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「ひきこもっていない人々が抱きやすい「ひきこもり」への否定的な感情とは、どういう形であれ〈社会参加〉できている自分を基準にして一方的に当事者を評価し、彼/彼女らがなぜ〈社会参加〉できない(しない)のかを問う視点の欠如から生じていると言える。」(『ひきこもりの〈ゴール〉』P38)
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「いじめをする人は何よりもいじめる相手に依存している。自分自身だけで満足できる(自足)ことを探す能力がなく、常に他人を必要とするわりに、他人に対して不自由なほど神経質である。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30)
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「周囲の人を無為に傷つけ、満たされることは永遠になく、壊れたラジオのように「気に入らないこと」を受信し続ける。死ぬまで。これをおそらくは不幸という。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30) amzn.to/3nGY1oE
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「一度ある人を立派な人だと思ってしまうと、その人が立派なことをしている場面にだけ注意が向けられる。反対に別の人をダメなやつだと思うと、その人がダメなことをしている場面に注意が向けられがちになる。」(鈴木宏昭『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』講談社、P87)
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「この半世紀では、それこそ命を削るくらい、とにかく自分自身でなんとかすべきだとされ、それでもダメな場合は誰かに助けを求める、それでもダメな場合は公的な機関が対応するという、自助・共助・公助を序列化して考える意識があまりにも強くありました。」(『反『優生学講座』』現代書館、P38)
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「もしあなたが、出待ち行為をしていれば、アイドルからすると、右手にはスマホという刀、左手にはカメラをもって完全武装し、オフの自分に切り込んでくる脅威的なソルジャーに見えてしまう可能性すらあります。」(河西邦剛・松下真由美『清く楽しく美しい推し活』東京法令出版、P24)
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4月2日は、ロックミュージシャン・忌野清志郎の誕生日。 「みんながやっぱ  自分は人間のクズだと思ってればさ、  素晴らしい世界が来ると  思うんだよね(笑)。」 (『使ってはいけない言葉』百万年書房、P6)
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「摂取カロリーは実際にどれだけ食べるかよりも、腸がどれだけ吸収するかで決まる。その吸収量は手伝ってくれる微生物がどれだけいるかに左右される。消費カロリーについても同様で、運動で使うエネルギーだけで決まるものではない。」(矢野真千子訳『あなたの体は9割が細菌』河出文庫、P108)
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音楽家の坂本龍一さんが死去。ご冥福をお祈りします。 「人は非常時には、普段なら切り捨てていたようなレベルの情報もすべて拾うようになります。全方位に過敏になるんです。そうすると、音楽というものはできなくなってしまう。感覚の許容量を超えてしまうんですね。」(『音楽は自由にする』P220)
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「人間が自然を守る」「環境問題について語るとき、よくそういう言い方をする。でもそれは、ほとんど発想として間違いなんだと思います。人間が自然にかける負荷と、自然が許容できる限界とが折り合わなくなるとき、当然敗者になるのは人間です」(『音楽は自由にする』P245) amzn.to/3K765a9
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文庫本に挟まっていた小冊子。 坂本龍一さんが坂本龍馬に扮していた。
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「坂本一亀はつねに、小手先の、いわば「マニュアル」ではない、自分のオリジナル製品を読者の前に差し出すことを使命としてきた編集者であるが、それは息子龍一の展開する音楽活動の示すものと根っこにおいて同一であるといえよう。」(田邊園子『伝説の編集者 坂本一亀とその時代』河出文庫、P190)
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4月3日は、作家・中島らもの誕生日。 「正気というのは抽象概念であり、どこにも「この人こそ正気だ」という人間は存在しない。つまり正気とは非常に稀有な狂気の一形態だということもできる。他者の狂気、自分の狂気に対して寛大でなければ、とても街では生きていけない」(『僕にはわからない』P73)
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「わたしが本を読むのが好きなのは、楽しみであるのと同時に、「孤独」であることを肯定してくれるから。本を読んでいる限り、他人はわたしを放っておいてくれる。結果的にわたしの「孤独」は尊重される。」(中江有里・文、『誰かと暮らすということ』角川文庫、P214)
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「幸せを追求しても、幸せにはなれません。それは常に副産物であり、第一目標にはなれないものです。幸せは蝶のようなものです。追いかければ追いかけるほど、遠ざかり隠れてしまいます。」(H・S・クシュナー著、松宮克昌訳『私の生きた証はどこにあるのか』岩波現代文庫、P15)
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「チャップリンが言った、「世の中のことというのは、アップで(近くで)見ると全部悲劇である。しかし、ロング(離れて)見ると喜劇である」。これはね、もう本当に至言だと思う。まさにそれが世の中だって。」(倉本聰・碓井広義『脚本力』幻冬舎新書、P147)
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「憎しみに立ち向かうただひとつの方法は、憎む者たちに欠けている姿勢をとることだ。つまり、正確に観察すること、差異を明確にし、自分を疑うのを決してやめないこと。こういった姿勢によって、憎しみは次第にひとつひとつの要素に解体されていく。」(カロリン・エムケ『憎しみに抗って』P15)
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「君自身を見つけるためにたくさん本を読んでください。自分というものは外に転がっているものではない。自分の中に潜んでいる、それを読み出すのが読書です。本は自分を読み出す道具なんです。小説や詩はそのためにあるんです。」(菊地信義『みんなの「生きる」をデザインしよう』白水社、P247)