本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「よい友人、よい友情に恵まれるには、自分にその値打ちがなければならぬ。類は友を呼ぶ、で、いいかげんな人間にはいいかげんな友人しか集まってこない。よい友人に恵まれるには、自分が誠実で、その友情を育てようとする、熱意がなくてはならない」(田辺聖子『上機嫌な言葉 366日』文春文庫、P90)
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3月11日は、作家ダグラス・アダムスの誕生日。 「これはよく知られた事実であるが、人を支配したがる人は、人を支配したがっているというその事実によって、人を支配するのにふさわしくない人である。」(安原和見訳『宇宙の果てのレストラン』河出文庫、P272)
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「人間関係をスッキリし過ぎると孤独になってしまうし、自分らしくいようとし過ぎると、心が貧しくなってしまう。シンプルすぎる心には余裕がありません。スッキリは心を守ってもくれるのですが、時と場合によっては心を損なってしまう。」(『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』P208)
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フランスの女性ジャーナリスト・アンドレ・ヴィオリスが、1932年に来日した際の取材録。 「自分の義務を果たさない、あるいは果たすのを忘れている代議士と、自分の権利を自覚していない有権者。これが日本の議会政治の結果です。民衆の心は議会から離れてしまいました」(『1932年の大日本帝国』P95)
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「SNSって、まだ煮詰まっていない自分の思いを簡単に出してしまえるから、深く考える前に書き終えてしまうんだよね。それがたとえ、ポジティブなものであろうが、ネガティブなものであろうが、大きくなる前に摘まれてしまうのよ。」(マツコ・デラックス『デラックスじゃない』双葉文庫、P184)
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作家の大江健三郎さんが死去。ご冥福をお祈りします。 「生きてゆく上での危機は、いったん乗り越えてしまえば痛みと同じく思い出すのさえ難しい、したがって自殺ということは決してすすめられない、というのがこれまで生きてきての確信です」(『懐かしい年への手紙』講談社文芸文庫、P593)
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銃を構える大江健三郎(当時、23歳)。 (参照:『林忠彦写真集 日本の作家』小学館、P121)
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3月14日は、漫画家・中沢啓治の誕生日。 「日本人全体の中に、戦争責任の問題意識が、まったく薄らいでしまっている。戦争で甘い汁を吸って味をしめている人々がいるから、また軍備だ、国を守るために戦争をやれといいだす。」(『はだしのゲンはピカドンを忘れない』岩波書店、P53~54)
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料理人の陳建一さんが死去。ご冥福をお祈りします。 「人生、誰しもいろいろと大変なものを孕んでいるだろう。僕だって例外ではない。大変な物事に対してどのような気持ちで向き合うか、物事とどう付き合っているか、それって言うまでもなく、大切なことだ」(『父の仕事を継ぐ 自分の味をつくる』)
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「労働者が自分の妻を食べさせているという概念は間違っている。労働者が妻を扶養しているのではなく、妻が、労働者が働きに出られるように扶養しているのだ。言い換えれば、妻が夫に依存しているのではなく、夫が妻に依存している」(『主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら』P136)
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「田沼意次の亡霊」。 (参照:紀田順一郎『落書日本史』旺文社文庫、P79)
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「男性の中には、自分を大切にすることを学んでこなかった人も少なくありません。昔からのジェンダー観にもとづく理想の男らしさがむしろ、自分自身を大切にしたり、さまざまな感情をうまく表現することを妨げてきたのかもしれません。」(『ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て』P56)
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「心理的安全性というと、決して相手を批判しないことだと思われがちだ。だが実際は、その逆だーー心理的安全性のある環境とは、議論が歓迎され、受け入れられているため、人々が安心して異なる意見を表明できる環境を意味する。」(渡邊真里訳『私たちは同調する』すばる舎、P330)
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「困難な状態にある人ほど多くの依存先をつくらなければならないのに、なぜか「家族」や「施設」に押し込められてしまう。それは「自己責任」の変形だろう。自分で責任が取れないなら家族が責任を取れ、所属先が責任を取れ。日本とは、悲しいかなそういう国でもある。」『ただ、そこにいる人たち』P218
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「権威ある人たちが押しつけてくる論理がなんかおかしい、なんかヘンだと感じたら、たとえ論理的に反論できなくても、とりあえず、なんかヘンだぞ、と態度で示しておくことが大切です。そうした態度すら見せないと、権威はみんなが納得したものと考えて、ますます増長する」(『つっこみ力』P85)
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「過剰労働に命をかけ、節約に明け暮れるという、労働者のこの二重の狂気の沙汰を前にして、資本主義生産の最大の課題は、もはや生産労働者を見つけることや、その労働力を倍加することではなく、消費者を新たに見つけ、欲望を刺激し、偽りの必要を作り出すことである。」(『怠ける権利』P50)
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「わたしのすきなひとが しあわせであるといい わたしをすきなひとが しあわせであるといい わたしのきらいなひとが しあわせであるといい わたしをきらいなひとが しあわせであるといい きれいごとのはんぶんくらいが そっくりそのまま しんじつであるといい」 (『えーえんとくちから』P152~153)
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「読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾しているけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。」(『小説以外』P179)
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「だれにでもいい顔をする人は  だれからも距離をおいている  だれにでも当たりさわりのないことを言う人は  心の奥で苦しんでいる  そしてその苦しみに気づかないでいる」 (銀色夏生『ひとりが好きなあなたへ 2』幻冬舎文庫、P46)
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「今の日本では、「お客様扱い」が行きすぎているため、あきらかに理不尽なクレームであっても、うっかりたしなめたりすると、客はさらに激しく怒り出し、訴えるぞと脅しに出たり、ネット上に大げさに悪評を書き込んだりする。」(榎本博明『「おもてなし」という残酷社会』平凡社新書、P150)
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3月18日は、詩人・田村隆一の誕生日。 「ホンネという我欲の主張が正しい行動なわけじゃないんだ。「私はホンネで生きている」なんて、かなり甘い台詞だよな。その人の周りでは、多くの人がホンネを抑えて見守っているんだよ、きっと。」(『言葉なんかおぼえるんじゃなかった』ちくま文庫、P75)
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「従来の考え方では、障害は個人に属していました。ところが、新しい考えでは、障害の原因は社会の側にあるとされた。見えないことが障害なのではなく、見えないから何かができなくなる、そのことが障害だと言うわけです。」(伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』光文社新書、P211)
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3月18日は、社会心理学者エーリッヒ・フロムの命日。 「愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。そのなかに「落ちる」ものではなく、「みずから踏みこむ」ものである」「愛は何よりも与えることであり、もらうことではない」(鈴木晶訳『愛するということ』P41)
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「好きなものには溺れなさい。役に立つかどうかなんて後回しでいいから、とことん好きになって味わい尽くすこと。憧れはその人を育てます。先が見えなくなったとき、迷ったとき、そうして溺れたものがきっとあなたを助けてくれますよ。」(田辺聖子『歳月がくれるもの』文春文庫、P53)
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「女が死ぬ。ストーリーのために死ぬ。女がレイプされる。ストーリーのためにレイプされる。我々はそれを見ながら大きくなる。もう別に何も思わないし、感じない。そもそもたいして気にしたこともないかもしれない。大きくなった我々は、その日、映画館から出る。」(松田青子『女が死ぬ』P70)