本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「自分の不注意を後悔するのは立派なことです。でも後悔も度がすぎると逆効果になることがあります。罪の意識が強くなりすぎて、動きがとれなくなり、「しようがない。どうせうまくいかないんだ」と思ってしまいかねません。」(笹野洋子訳『いいことは、いつくるかな?』講談社、P148)
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11月13日は、『宝島』『ジキル博士とハイド氏』で知られる、作家・スティーヴンソンの誕生日。 「充實した、怠らない靑春は、充ち足りた、自由な老年の前奏曲にほかならない。愚鈍な若者は必ず人を退屈させる老人となる。」(岩田良吉訳『若い人々のために 他十一篇』岩波書店、P83)
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いつの時代でも目にする光景。 「こいつが惡かったんだ!」 (参照:麻生豊・画、1946年。『近代日本漫画百選』岩波書店、P217)
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「戦争はいつも力ある者には味方するけれども、一番弱い力の無い者が犠牲になってしまうの。そういう弱い人のために、政治とか国とか地球とかはなくちゃいけない。こんな当たり前のこと、どうして最近は無視されているのだろう」(愛川欽也・述、『明るい話は深く、重い話は軽く』光文社、P66)
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「現代人は寛容さを失ったとする説には矛盾が多すぎます。そこで私はこう考えました。むかしの人は寛容だったのではなく、鈍感だっただけなのだと。鈍感だったから自分が傷つくこともあまりなかったし、他人を傷つけても平気だったのだ、と説明したほうが腑に落ちます。」『みんなの道徳解体新書』P28
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「コミュニケイションの得意な人は、常に「元気で明るい」人ではありません。常に「元気で明るい」状態は人間として不自然です。常に「元気で明るい」という呪縛が「コミュニケイションは苦手だ」という意識を持つ人を大量に作っている」(鴻上尚史『コミュニケイションのレッスン』大和書房、P91)
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「優しさということを考える時、私たちはとかく「他人」に優しくすることばかり考えて、それ以前に「自分」に優しくすることを忘れがちである。「どうしてお前は、もっと他人に優しくできないのか」と自分を責めたりしている。」(『あなただけの人生をどう生きるか』ちくまプリマー新書、P145)
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「自分のことは自分でするし、他人は助けないーーということは、もちろん他人もあなたを助けてくれない。そして、自分はしっかりしているのだから、あなたもしっかりするべきだ、と必要以上に他人に厳しくなる人も多くいるだろう。」(『やさしくない国ニッポンの政治経済学』講談社選書メチエ、P106)
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「男性の中には、自分を大切にすることを学んでこなかった人も少なくありません。昔からのジェンダー観にもとづく理想の男らしさがむしろ、自分自身を大切にしたり、さまざまな感情をうまく表現することを妨げてきたのかもしれません。」(『ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て』P56)
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「ぼくの場合は、一人の人間のことに必死になっていたら、世界のことを考えざるをえなくなってくるんですね。結局、深く病んでいる人は世界の病いを病んでいるんですね。それでぼくはなんとなく社会に発言するようになってきたんですよ。」(河合隼雄・述、『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』P216)
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11月16日は渋谷区幡ヶ谷のバス停でホームレスの女性が殺害された日。 「ホームレスを排除するベンチは、非常時においては一般人にとってもやさしくない。もちろん、日常でも街中で具合が悪くなることはあるだろう。公共の空間なのに、誰に対しても潜在的に牙をむく」(『誰のための排除アート?』P61)
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「あらゆる戦争は,起こすのは簡単だが,やめるのは極めてむずかしい.戦争の始めと終わりは, 同じ人間の手中にあるわけではない. 始める方は, どんな臆病者にもできるが, やめる方は, 勝利者がやめたいと思う時だけだ.」(柳沼重剛編『ギリシア・ローマ名言集』岩波書店、P134)
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「人生は受容であって、戦いではない。  戦うだとか、最前線だとか、  戦争のことばで、語ることはよそう。  たとえ愚かにしか、生きられなくても、  愚かな賢者のように、生きようと思わない。」 (長田弘『世界はうつくしいと』みすず書房、P64)
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「ふだん、何かにつけ、やたらと大きな声でわめき散らしている人物というのは、たいがい底が知れてますよ。やはり、くぐもった、秘めた静かな闘志、これが事を成す。かけ声ばかり大きいのは、あれは自分で自分を勇気づけているだけのことでね。」(升田幸三『勝負』中公文庫、P83) #将棋の日
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「いじめをする人は何よりもいじめる相手に依存している。自分自身だけで満足できる(自足)ことを探す能力がなく、常に他人を必要とするわりに、他人に対して不自由なほど神経質である。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30)
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「言葉にできる女性をただ「強い女性」として見るのではなく、言葉にできない/しない女性のことを「弱い女性」と見るのでもなく、言葉にすることの痛みも伴った/伴っているのではないかと考えを巡らせる必要がある。」(安達朗子・文、『障害学研究17』明石書店、P24)
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「しばしば誤解されていますが、人に依存することは決して悪いことではないのです。ところが、依存症になる人はそれができません。人には誰にも頼らずに、アルコールや薬物という「物」だけで自身の苦境を支えようとしてしまうのです。」(松本俊彦『薬物依存症』ちくま新書、P322)
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ポケモンをつくった男の現在地。
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「時は金なりということばを、私は好きではない。とても時間を大切にして無駄のない時間を使う人を、立派だなあと思っても、できたら私は、時間を無駄に過ごしたいと思うし、時間に追いかけられたり、時間を追いかけたりしたくない。」(佐野洋子『私の猫たち許してほしい』ちくま文庫、P78~79)
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「子供時代に、自分の存在が偶然で、両親の出会いに左右されていたという単純な事実を初めて知り、何の疑いもなく確実だと思っていた世界の足場が揺らぐ。ここにいるのには、正当な権利があったわけでもなく、必然だったわけでもない。」(『どこでもないところからの眺め』春秋社、P344)
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「人に嫌われたくないと思っている人は、人に好かれようとします。どうすれば、みんなから好かれるか、どういう言動がいいのか、無意識のうちにあれこれ考えてしまうのです。この段階で、あなたの心の中は「他人の視線」や「人がどう思うか」に乗っ取られます。」(『自分を変えたい』岩波書店、Pⅳ)
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「一見男性に有利とされるイデオロギーが、実際は男性自身を自縛していることが、ようやく指摘され始めている。フーコーが明らかにしたように、近代における男性の主体化は、近代資本主義価値体系への男性の従属化であった。」(大越愛子『フェミニズム入門』ちくま新書、P25) #国際男性デー
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「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』角川文庫、P154)
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「学習を苦役と考える人は、その方法を工夫することに思い至らず、反復訓練と暗記だけを学習法と信じて繰り返す。そして試験が終わり学校を離れれば、学んだことのほとんどを手放して顧みない。こうした人が「勉強なんて役に立たない」と公言し、専門知より世間知を優先する」(『独学大全』P450)
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「たとえば道徳の授業では、「共感」する能力が強調されますが、それは「やさしい気持ちで人に接すればいい」という話ではないのです。ちゃんと「知識」をもったうえでないと、他者に対して想像力を働かせることはできないし、「やさしく」することもできません」(『心の病気ってなんだろう?』P284)