本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「批判って、難癖をつけるとか、文句ばかり言う、ということとは違います。正しい批判精神を失った社会は、暴走していきます。批判することは、もっとよくなるはずと、理想を持っているからできること。社会を愛する気持ちと反対のものではない」(『ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版』P33)
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「考えることを避けている状態が、「諦めない」という頑固な姿勢なのだ。「大失敗」は、だいたいの場合、諦めないことが原因だ。もう少し早く諦めていれば「失敗」で済んだものが、諦めなかったために「大」が付加される。多くの歴史からそれが学べるはずだ。」(森博嗣『諦めの価値』朝日新書、P65)
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「自分が幸せだと思いたいのか、人から幸せだと思われたいのか、その区別ができていない人が多い、と感じます。自分が満足したいのか、人から羨ましがられたいのか。」(銀色夏生『私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない』P15)
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「本を読んでいるうちに、本のつくりだす世界に没入してしまえたら、それは大きな喜びである。本を読んでいるうちに、いつのまにか本をはなれて、自分なりの空想を勝手に発展させることができたら、これまた大いに楽しいことである。」(湯川秀樹『本の中の世界』岩波新書、Pⅱ)
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「同じ空の下に想う相手が生きて住むことを幸せに感じ、その人が住んでいる「世界」そのものをも愛おしむ気持ちでいられる、片想いの状態にある人を見ると、うらやましく思ったりする。」(中島らも『世界で一番美しい病気』角川春樹事務所、P146)
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「沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、すこしく語る者も非難される。世に非難されない者はいない。」「ただ誹られるだけの人、またただ褒められるだけの人は、過去にもいなかったし、未来にもいないであろう、現在にもいない。」(中村元訳『ブッダの真理のことば 感興のことば』P42)
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「人々にまじって生活しながら、しかも孤独でいる。これが、創造にとって最適な状況である。このような状況は都会にはあるけれども村とか小さな町にはない。創造的状況の他の構成要素は、きまりきったこと、刺激のなさ、さらに少々の退屈と嫌悪などである」(エリック・ホッファー『波止場日記』P117)
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「「自立」ということがよく言われるが、これは「独立」のことではない。独立=非依存で生きられるひとはいない。「自立」はあくまで「相互依存」という人生の取り消しえない条件下で、ある限定された文脈で、はじめて口にできることであり、すべきことである」(『普通をだれも教えてくれない』P187)
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「「病む」に関係した言葉に「うらやむ」があります。この場合の「うら」は心の意味です。あまり、人をうらやましがってばかりいると、自分にもいいことはありません。気をつけましょう。」(川嶋優『ちびまる子ちゃんの慣用句教室』集英社、P68)
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「一見男性に有利とされるイデオロギーが、実際は男性自身を自縛していることが、ようやく指摘され始めている。フーコーが明らかにしたように、近代における男性の主体化は、近代資本主義価値体系への男性の従属化であった。」(大越愛子『フェミニズム入門』ちくま新書、P25)
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「善良な弱い人間は、みすてられている。組合とか圧力団体を作り、しゃにむに叫んで要求するやつらばかりが利益をえている。このたぐいがみな悪人というわけではないが、それにくらべて、孤立した善人はあわれなものだよ。善良であるがゆえに、集団を作れない。」(星新一『なりそこない王子』P164)
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「おそらくはメディアの影響でしょうか、権力者に「お友達感覚」をもち、その人間性に過剰な思い入れを抱いてしまう。そして、権力者のすることに問題があれば批判するという当たり前の行為を「悪口」と感じてしまう。」(藤本一勇訳『茶色の朝』大月書店、P44)
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「ぼくはせめて、小説『火垂るの墓』にでてくる兄ほどに、妹をかわいがってやればよかったと、今になって、その無残な骨と皮の死にざまを、くやむ気持が強く、小説中の清太に、その想いを託したのだ、ぼくはあんなにやさしくはなかった」(野坂昭如『アメリカひじき・火垂るの墓』新潮文庫、P270)
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「考えてみれば、世間を維持しているのが強者です。いや、世間の甘い汁を吸って生きているのが強者であって、その甘い汁を吸っている連中の集合体を名づけて"世間"と呼んでいるわけですから、世間イコール強者なんです。だから、世間は強者を叩かない。」(『「狂い」のすすめ』集英社新書、P16)
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「「働く」ということは、「働いて得た結果」を目的とする行為であるが、我が国ではむしろ、「働く」ことそれ自体を尊び、それを道徳的なものとする風があり、従って「一生懸命努力する」ことがそれ自体のものとして極めて抽象的に目的とされてきたのである。」(別役実『思いちがい辞典』P67)
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この本を売った人たちは、無事に「うまくいっている人の考え方」を身につけたんだろうか。 ブックオフの本棚を眺めていると、こんなことを考えがち。
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11月10日は、詩人・長田弘の誕生日。 「現実生活の友人はその人が生きているということが前提ですが、本は死んだ人すべてのなかから、自由に自分で、友人を見つけることができる。何千年もの昔に友人を求めることもできる。読むとは、そうした友人と遊ぶということです。」(『読書からはじまる』P17)
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「幸福な状況は他者が与えることができても、幸福であるかどうかは本人に依存する。逆境にあっても幸福を作り出す人もいれば、幸福な環境の中でも不幸を作り出してしまう人がいる。大部分の不幸はその人自身の作品である。自分の人生は自分しか作れない。」(『「自分には価値がない」の心理学』P98)
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「人をすぐ上下とか、上手下手とかに種類わけして、どっちが偉いとか考えるという、そういう考えてもしようがないことを考えないようにしたい。比べて、自分のほうが劣っていると分かったからといって、どうしようもありません。」(大村はま『日本の教師に伝えたいこと』ちくま学芸文庫、P95)
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「会社や学校に属さずにずっと生活していると、自由が平気な人と、自由を不自由に感じる人がいるっていうことが分かってきます。「自由」ということは何でもできるということではないんです。自己を律して生きていかないといけないということなんです」(大槻ケンヂ『サブカルで食う』角川文庫、P142)
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「よい友人、よい友情に恵まれるには、自分にその値打ちがなければならぬ。類は友を呼ぶ、で、いいかげんな人間にはいいかげんな友人しか集まってこない。よい友人に恵まれるには、自分が誠実で、その友情を育てようとする、熱意がなくてはならない」(田辺聖子『上機嫌な言葉 366日』文春文庫、P90)
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11月11日は俳優・沢村貞子の誕生日。 「どうしても、仲よくなれない、と思うならー仲よくしなくてもいい、と思う。ただー仲悪くしないように……すくなくとも、他の人間たちの生き方に、決して踏みこまないように……ただ、それだけの心づかいをのぞむのは、無理なのだろうか」(『老いの楽しみ』P56)
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11月11日は、作家・ドストエフスキーの誕生日。 「人間というものは、もともとシステムとか抽象的結論にはたいへん弱いもので、自分の論理を正当化するためなら、故意に真実をゆがめて、見ざる、聞かざるをきめこむことも辞さないものなのだ。」(『地下室の手記』新潮文庫、P42~43)
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「皮膚は、「真皮」と呼ばれる内層と、外側の「表皮」から成る。表皮の最も外側の表面は「角質層」と呼ばれ、すべて死んだ細胞でできている。ヒトを美しく見せるすべてが死んでいるという事実には、奇妙な感慨を覚える。」(桐谷知未訳『人体大全』新潮社、P31) #皮膚の日
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11月12日はミヒャエル・エンデの誕生日。 「どの人間も、他の人間の考えていることを感じる、一種の能力とでもいえばいいのか、そんな能力を持っていると思うのです。ただ、わたしたちの教育が、人生の最初の日から、学校でもどこでも、実はその能力を破壊しようとする」(『ものがたりの余白』P200)