本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「困難な状態にある人ほど多くの依存先をつくらなければならないのに、なぜか「家族」や「施設」に押し込められてしまう。それは「自己責任」の変形だろう。自分で責任が取れないなら家族が責任を取れ、所属先が責任を取れ。日本とは、悲しいかなそういう国でもある。」『ただ、そこにいる人たち』P218
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「いまの世の中では高潔で貧乏をしている人よりも銭を儲けてよい生活をしている人の方が尊敬される。だから法律にさえ違反しなければ、或いは違反しても発覚しなければどんなことをしても銭を儲けた方が勝ちだ、と思っている。」(町田康『おっさんは世界の奴隷か』中公文庫、P209)
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敗戦後の「日本分割占領案」。 (参照:成田龍一『戦後史入門』河出文庫、P42)
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「自立とは、ひとりで何かをすることではありません。人と共感しあい、協調しあって生きることです。人間というのは人に受け入れられてから、人を受け入れられるようになります。ひとりでなんでもやっている子どもは孤立です。」(佐々木正美『子どもが喜ぶことだけすればいい』ポプラ社、P120)
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「国家を揺るがす問題であっても、また別の問題が浮上してくれば、その前の問題がそのまま放置され、忘れ去られるようになった。どんな悪事にも、いつまでやってんの、という声が必ず向かう。向かう先が、悪事を働いた権力者ではなく、なぜか、追及する側なのだ。」(『偉い人ほどすぐ逃げる』P8)
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「日本ほど、「国際」とか「インターナショナル」という言葉にとりつかれている国は少ない。」「あらゆるもののネーミングにこの単語が使われて、それを見たり聞いたりせずには一日も過ごせない。にもかかわらず、外国人や外国の考え方にこれほど障壁を築いている国も珍しい。」(『犬と鬼』P389)
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9月24日は、漫画家さいとう・たかをの命日(一周忌)。 「……時代を逆行させる事は、誰にも出来ない……思い出は懐かしむだけにしておく事だ……」(『ゴルゴ13』第143巻、小学館、P125)
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「言論の権利が保障されているところでは、ファシズムの伝道者は対立する意見を真正面から封じることができない。そこで、彼らは対立意見を「暴力的で抑圧的」と宣伝する(それゆえ、抗議行動は"暴動"と表現される)。」(棚橋志行訳『ファシズムはどこからやってくるか』青土社、P55)
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「すべてを疑うか、すべてを信ずるかは、二つとも都合のよい解決法である、どちらでも我々は反省しないですむからである。だから簡単に判決をくだしたりしないで、仮説の役割を、念いりに検べてみるべきである。」(ポアンカレ著、河野伊三郎訳『科学と仮説』岩波書店、P14)
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「こんや きみが ねる とき  なにか とても おおきい こと  かんがえるんだ。  その おおきい かんがえが  きみの あたまを おおきくするだろう。」 (アーノルド・ローベル著、三木卓訳『かえるの哲学』P64)
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「考えてみれば、友だちというものは無駄な時をともについやすものなのだ。」「友だちというものはお金になるわけでもなく、社会的地位向上に役立つものでもない。もしそのように友人を利用したら、それは友情とは別のものである。」(佐野洋子『友だちは無駄である』ちくま文庫、P213)
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「大体、生きている人間というものは、どこか我慢ならない点をもっています。死んでしまうと誰だって美化される。つまり我慢できるものになる。これは生存競争の冷厳な生物的法則であって、本当の批判家とは、こんな美化の作用にだまされない人種なのであります」(三島由紀夫『不道徳教育講座』P172)
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「死者はいつも生者のダシに使われている。死者はそれにも抗議できない。たとえば、戦死者は、日本のために、あるいは天皇のためにすすんで死んだのか、恨みをもって死んだのか。それはわれわれにはわからない。あるいは、どうとでもいえるのです。」(柄谷行人『倫理21』平凡社、P133)
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「論破を得意としている人は、何の意味があるんですか、という問いかけを好む。意味の有無を自分勝手に判断しながら、それを基準値にして、ほら、意味ないですよねと繰り返す。そんな彼らの多くは、なぜかニヤニヤしている。」(武田砂鉄『今日拾った言葉たち』暮しの手帖社、P228)
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「女が死ぬ。ストーリーのために死ぬ。女がレイプされる。ストーリーのためにレイプされる。我々はそれを見ながら大きくなる。もう別に何も思わないし、感じない。そもそもたいして気にしたこともないかもしれない。大きくなった我々は、その日、映画館から出る。」(松田青子『女が死ぬ』P70)
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9月29日は、作家・遠藤周作の命日。 「いい本だからといって義務的に読むべきではないと思います。その人にとって良書というのは、決していい本のことではない。それはその人が持っている問題意識を疼かせる本のことを言うのです。」(『人生には何ひとつ無駄なものはない』朝日文庫、P271)
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「チャップリンが言った、「世の中のことというのは、アップで(近くで)見ると全部悲劇である。しかし、ロング(離れて)見ると喜劇である」。これはね、もう本当に至言だと思う。まさにそれが世の中だって。」(倉本聰・碓井広義『脚本力』幻冬舎新書、P147)
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「もう、学生時代には戻りたくない。画一化された"学校"という組織の中で生きる時間は非常に苦痛である。学生の頃は「そういうもんだ」と思って過ごしてきたが、そういうもんの外に出た今、意味のない抑圧が多すぎると痛感する。」(さくらももこ『もものかんづめ』集英社文庫、P231)
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プロレスラーのアントニオ猪木さん死去。ご冥福をお祈りします。 「プロレスは、ほかのスポーツと違って、ただ勝てばいいというものではない。勝つに越したことはないが、それよりも、いかに観客を喜ばせ、自分自身満足のいく試合をするかが命なのです。」(『最後に勝つ負け方を知っておけ。』P41)
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「無邪気な冷笑家は、世界よりも冷笑そのものを愛している。世界を守る代わりに、自分を守っているのだ。わたしは、世界をもっと愛している人びとに興味がある。そして、その日ごとに話題ごとに異なる、そうした人たちの語りに興味がある。」(『それを、真の名で呼ぶならば』岩波書店、P80)
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書店で気になる本を見つけたとき、家賃・食費・光熱費のことが頭をよぎって、購入を断念する人が多い国より、書籍代を充分に確保できる経済的余裕があるため、迷わず購入できる人が多い国の方がいい。
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「本棚に入れておくのは、読んでもいい本です。あるいは、読んでもよかった本です。そのまま一生読まないのかもしれませんけどね、それでかまわないんですよ。」 「ワインセラーにも似ていますね。全部飲んでしまったら困りますね。」 (工藤妙子訳『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』P382)
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「多数ほど腹の立つものはない。なぜなら、多数はわずかの強力な指導者と、大勢に順応するしようのない連中と、同化する弱者と、何を欲するのか自分でもさっぱりわからずにノコノコついて行く大衆で構成されているからである。」(岩崎英二郎・関楠生訳『新装版 ゲーテ全集 13』P221)
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「高齢だから「老害」なのではない。学ぶことを忘れ、弱者に思いを寄せる謙虚さを失い、他者の尊厳を平気で踏みにじるようになったら、社会の害になる。年齢は関係ないことを肝に銘じたい。」(鳥飼玖美子『異文化コミュニケーション学』岩波新書、P137)
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ジョジョ立ちする聖徳太子。 (参照:荒木飛呂彦・画、『集英社版 学習まんが日本の歴史2』)