本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「人の評価と自分の価値の本質はまったく別ものであることを知っていないと、自由に生きていくことはできませんし、他の人の評価に左右されているようでは自分のしたいことができず、自分のしていることや自分の価値を自分では決められないことになります。」(岸見一郎『哲学人生問答』講談社、P149)
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「セクハラがある職場にはパワハラもあることが、取材をしているとよくわかります。職場のハラスメントは個人ではなく、それを許す環境、風土が問題視されます。ハラスメントを許す風土のある職場では、女性はセクハラにあい、男性はパワハラにあっている。」(白河桃子『ハラスメントの境界線』P85)
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「自分が嫌いだったものを、子供には好きになってほしい、というのも、虫が良すぎる。自分ができなかったことを子供には実現してもらいたい、と考えるような親の言うことを聞く子供はいない。たとえいたとしても、大した大人にならない子供である。」(森博嗣『勉強の価値』幻冬舎新書、P90)
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25歳で英国の王位についたエリザベス女王の人生を描出した一冊・君塚直隆『エリザベス女王』。印象深いのは、エリザベス女王による公式来日のエピソード。女王の関西訪問と国鉄労働組合のストの期間が重なったとき、女王は「労働者たちの権利を最優先させるべき」(P123)と発言したらしい。
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「威風堂々に見えるエリザベス1世は、決して「絶対君主」などではなかった。重要な政策はすべて議会や顧問会議に諮って決めていた。時として優柔不断に陥り、彼女が大臣たちの板挟みとなることも珍しくはなかった。」(君塚直隆『エリザベス女王』中公新書、P7) amzn.to/3RucQVS
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鴨川のヌートリアたち。
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「言葉に責任を持たない人は、人間としてもっとも基本的ななにかを欠いています。どれほど資産や地位があっても、どれほど能力があっても、人間のあり方として失格な人をそれ以上頼ることはできません。そんな人と対話しようとしても失敗するのは目に見えています。」(『対話の技法』笠間書院、P75)
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9月10日は世界自殺予防デー。 「自殺すると言う人は本当は自殺しないーーこれはかなり広く信じられている誤解です。」「自殺した人の八割から九割は実際に行動に及ぶ前に何らかのサインを他人に送ったり、自殺するという意思をはっきりと言葉に出して誰かに伝えているのです。」(『自殺の心理学』P5)
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9月11日は、アメリカ同時多発テロ事件が発生した日。 「力によって敵意が減ることはない。恐怖は与えられても本当に人々の気持ちを解かすことはできない」(9・11テロ事件の翌月、医師・中村哲が国会で語った言葉)
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「いったん戦争がおこってしまうと、戦争に異議をとなえることはたいへんむずかしく、戦争に協力するしか道は残されていない。そして、戦争に協力しているうちに、やがてみずから率先して積極的に戦争を推進するようにもなってゆくのである。」(大島孝一『戦争のなかの青年』岩波書店、P5)
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なかなか興味深い「主な企業の守り神」一覧。 (参照:前野和久『現代日本を宗教で問う』日本放送出版協会、P221)
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「英国で黒人やアイルランド人をもっとも激しく差別したのは、実はワーキング・クラスの人びとだった。というように、戦後の日本でも、貧しい人びとの歪んだ憂さ晴らしの矛先が下層の「日本人に見えない者」に向けられたのは容易に想像がつく。」(『オンガクハ、セイジデアル』ちくま文庫、P209)
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岩波書店の栞に書かれた言葉。 「偏見を捨てるのに, もう遅すぎるなんてことは決してない.」(ヘンリー・デーヴィッド・ソロー)
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「人材は見つけるというより、育てなくてはいけないし、環境によって育てられてゆくものなのである。何とかしなくてはと思うが、権力を持っている連中が、企業にしても、美術館にしても、あまりにも頭が堅くて、そのうえ政治家は心が貧しい。」(草間彌生『無限の網』新潮文庫、P252)
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政府や社会問題に対して批判を行ったときに、「なにもそこまで言わなくても。大袈裟だねー」と水を差してくる人がいる。だが、「大袈裟」とは言えなくなった段階で批判をはじめても、それはもう手遅れである。
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9月14日は、詩人ダンテ・アリギエーリの命日。 ダンテの『神曲』を読みなおすたびに、その世界観に圧倒される。
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「「知ること」は、間違いなく、自分の身を守り、自分の将来を切り拓くための武器となります。日本では全然報じられていないことを見つけたら、それがなぜ日本では報じられていないのかを考えるのです。気づいていないのか、それとも、あえて報じないのか」(内藤正典『プロパガンダ戦争』P266)
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「仕事で男性と比較されながら、容姿について女性同士で比較され、人生については専業主婦や子どものいる人と比較され、様々な価値観に引き裂かれながら、頑張りすぎるくらい頑張っている。それが日本の会社で働く女性たちの実態ではないか。」(中野円佳『上司の「いじり」が許せない』講談社、P44)
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「私は、「私は差別なんてしない」などといった「自分は違う」的な発言をする(一見したところ意識が高いように見える)人こそ、危険であると思っています。誰もが「差別」と受け止められる発言をしてしまう可能性があり、誰もが危機意識を持つべきなのです。」(『いまを生きるカント倫理学』P201)
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山内志朗が紹介する、論文執筆のための「言い換え」一覧。 (参照:『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』平凡社新書、P214)
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経済的理由で大学院進学を諦めようとしている学生に対し、何回か教員や院生が「お金がないなら仕方がない。運も実力のうち」と言うのを目にした事がある。学生が自身で「運も実力のうち」と納得するならともかく、他人に向かって使う言葉ではない。数年間の大学生活を蔑ろにする言葉だ。
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9月18日は、法律家・ギンズバーグの命日。 「『最高裁判所に何人の女性判事がいれば十分か』と聞かれることがあります。私が『9人』と答えると、みんながショックを受けます。でも9人の判事が全員男性だったときは、誰もそれに疑問を抱かなかったのです」(Harper’s BAZAAR HP・2020年9月24日付記事)
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「図書館ができても、書店のお客さんは減りません。今まで、本を買ってまで読む習慣がなかった人も、公共図書館を無料で利用することで、本に親しむようになると思います。本を読む楽しさ、便利さを知った市民は、書店へも足を運ぶようになるでしょう。」(田中共子『図書館へ行こう』岩波書店、P117)
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「言葉にできる女性をただ「強い女性」として見るのではなく、言葉にできない/しない女性のことを「弱い女性」と見るのでもなく、言葉にすることの痛みも伴った/伴っているのではないかと考えを巡らせる必要がある。」(安達朗子・文、『障害学研究17』明石書店、P24)
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「大学が素晴らしいのは、短い間にせよ、有用性から解放される時期があることだと思う。「受験に役に立つか」とか「就職に有利か」とか「仕事で得をするか」とか、そういう価値観から、その気になれば、解放される時期が一、二年はあることだと思う」(山田太一『いつもの雑踏 いつもの場所で』P185)