本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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「優生思想とは、「何でも一人でできなければならない」という考えのこと。終わらせるためには、社会の一人ひとりが助けを求められるようになればよい。人はみな無力の状態で生まれ、人の助けを求めて育っていくのだから、その関係性こそを大切にすべきだ。」(『季刊 福祉労働』第167号、P42)
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「老害に年齢は関係無い。年老いた結果害でしか無い人間を老害と呼ぶが、それは十四歳の人間が十歳の新入りに「あの子調子乗ってない?」とほとんど根拠無く難癖をつけ出したとたん、十四歳であろうが老害の仲間入りなのだ。」(綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』河出書房新社、P189)
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「日本の女性は、陣痛によって母子の絆が深まると信じるよう仕向けられる。また、日本では出産時の痛みを母性への通過儀礼として重要視していることも、いくつかの研究で指摘されている。」(アヌシェイ・フセイン著、堀越英美訳『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』晶文社、P5)
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「子どもたちに、安易に、だれでもやれる、やればやれるといいたくない。やってもできないことがあるーーそれも、かなりあることを、ひしと胸にして、やってもできない悲しみを越えて、なお、やってやって、やまない人にしたいと思う。」(『大村はま 優劣のかなたに』ちくま学芸文庫、P27)
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「友人、と呼んでいた誰もが実は友人ではないことなど、心のどこかで分かっていた。人生のほんのいっとき、狭い檻の中に閉じ籠められた者同士、肩を寄せ合っていただけだ。進級してクラスが変われば忘れる。卒業すれば会うこともない。」(小野不由美『月の影 影の海(上)十二国記』新潮文庫、P235)
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『遊☆戯☆王』作者・高橋和希さんの言葉。 「どんな理由があろうとも  人を傷つけ、殺し合う行為は  許されないことだと思います。  遠い未来、  ボク達さえいなくなってるかもしれない未来、  人類とか国境を越えて、  みんなが仲良く生きてたらいいのになぁ」 (『遊☆戯☆王』33巻)
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10月14日は、哲学者ハンナ・アーレントの誕生日。 「権力は一時的な性格であるため、永続性に類するものを達成する道具としてはきわめて頼りない。それゆえ、権力の手にかかると、真理と事実のみならず、真理や事実以外のものもまた確固としたものでなくなる」(『過去と未来の間』みすず書房、P353)
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「したくないことは無理してまでするな。命じられたからとか叱られるというのではやるな。それより自分のしたいことをやりたまえ。人間の生きていく原動力は、そうした憧れと面白さと達成感からこそ生まれてくるものだ。」(毛利子来『生きにくさの抜け道』岩波書店、P38)
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「少しでも「変だな」と感じたら、その自分の感性を大事にしましょう。そういう時は、「自分の理解が足りないため」などと思わず、なぜ違和感を覚えたのか、一度相手と少し距離を置いて、じっくり考えてみてください。」(江川紹子『「カルト」はすぐ隣に』岩波ジュニア新書、P208)
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「戦死よりも戦病死の方が多い。それが一局面の特殊な状況でなく、戦場の全体にわたって発生したことが、この戦争(アジア太平洋戦争:引用者注)の特徴であり、そこに何よりも日本軍の特質をみることができる。」(藤原彰『餓死した英霊たち』ちくま学芸文庫、P10)
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10月13日は、漫画家/絵本作家・やなせたかしの命日。 「最初のアンパンマンは"人間"だった。世界中の飢えた子に、あんパンを届けるちょっと太ったヒーロー。最後は許可なく国境を越えたため、撃ち落とされてしまうという物語だった。」(『何のために生まれてきたの? 希望のありか』P42)
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「じつは孤独というのは、自由自在にふるまえ、無理しない自分にもどれる場所であり、そこからまた社会に打って出ていく「陣地」になるのです。これは赤ちゃんの成長を頭に描けば、すぐに理解できると思います。」(武長脩行『「友だちいない」は"恥ずかしい"のか』平凡社新書、P75)
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「どちらの立場が正しいのかも考えず「なにもせずに正しい人」になろうとすると「どちらの側にも問題がある」と言いがちになります。やりとりの順番などに気をつけて、どちらが正しいのかを考えよう。」(森山至貴『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』WAVE出版、P29)
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「カミングアウトしてわかることは、カミングアウトした自分の"正体"というよりもむしろ、カミングアウトされた相手の"正体"の方なのかもしれません。その相手が、LGBTQ+のことをどういうふうに考えているか、とか」(北丸雄二『愛と差別と友情とLGBTQ+』人々舎、P35)
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「想像力のない人は相手がどれだけ想像力があるか想像することができない。いや冗談や言葉遊びを言っているわけではなくて、2の想像力しかない人間が相手に10の想像力があることを想像することは不可能にちかい。」(保坂和志『人生を感じる時間』草思社文庫、P232)
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「「多様性が大事」と思っていても、じつは人間の脳は「たくさんある状態」が苦手です。そして、「個性が大事」と思っていても、「バラバラにあるもの」が苦手です。人間は、目の前にあるものを、「できるだけ揃えたい」と思ってしまうのです。」(稲垣栄洋『はずれ者が進化をつくる』筑摩書房、P42)
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「人は「考えたことを書く」のではなく, いわば, 「考えるために書く」のである. 書くということを通じてこそ, 人は自分の考えを進めたり, 新しい考えを出したりできる. 逆に言うと, 考えがまとまらないとか, 進まないというときには, 書いてみるのがいちばんなのである」(『勉強法が変わる本』P186)
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「「生理は病気ではないが, 生理痛は病気である」つまり生理痛は他人と痛みの程度を比べるものではなく, 本人が生活上困っていたら治療対象であると考えていただきたい。」(高尾美穂・文、『月経の人類学 女子生徒の「生理」と開発支援』世界思想社、P93)
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「バーチャルリアリティの研究では、身長が高く魅力的な容姿のアバターを使うとコミュニケーションが変わり、自身の態度や行動が変容することをギリシャ神話に出てくる自由に姿を変えられる神の名をとって「プロテウス効果」とよんで研究が進んでいます。」(『こころと身体の心理学』岩波書店、P111)
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「説明責任を果たさない政府の側に問題があるときに、「国民の間にわかりづらいとの声がある」という問いかけをおこなうと、理解できない国民の側に問題があるかのような問い方となり、「これからも丁寧に説明していきたい」といったお決まりの答弁に回収されてしまう」(上西充子『政治と報道』P34)
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「トラック事情を書いていると、よく見受けられるのが、「トラックドライバーのような底辺職だけには就きたくない」なるコメントなのだが、どうか安心していただきたい。こうした気持ちの方々には、トラックドライバーは絶対に勤まらない。」(『トラックドライバーにも言わせて』P96) #トラックの日
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一部の講談社文芸文庫Kindle版でセール(498円均一)が行われているようなので、お勧めの作品を幾つか紹介しておきます。気になる作品があれば、ぜひ読んでみてください。
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「いまの若い人はよく論破するって言うじゃない? でもあれは無駄。理論で負かしても無駄なの。うらまれるだけ。一所懸命理論で勝って、相手を屈服させても、結果うらまれるだけだったら時間の無駄だよ。理論って意外と役に立たない。」(松本隆・述、『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと』P81)
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「パパとママが愛し合っていなくてもいいんです。一緒に住んでなくてもいいんです。それこそいなくたっていいんです。穏やかならばいいんです。不安定な状態でなければいいんです。それなりの事情がわかっていればいいんです。」(五味太郎『さらに・大人問題』講談社文庫、P67)
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10月7日は、デザイナー・和田誠の命日。 和田誠が描いたゴジラとミニラ。 (参照:丸谷才一『青い雨傘』文藝春秋、P31)