本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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12月7日は、作家・与謝野晶子の誕生日。 「私たちは考える人にならねばなりません。私たちも現に多少は考えている積もりですが、その考え方が正しいか、どうか。私たちがすでに考えている人であるならば、さらに考え直す人にならねばなりません。」(『新編 激動の中を行く』新泉社、P46)
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「人間という生き物の本質は、助け合いです。しかし、現代社会では、「人に迷惑をかけてはいけない」ことが強調され、「自立」するという意味が少し曲解され、どんどん窮屈な生き方へと追い込まれているように感じます。」(鎌田實『相手の身になる練習』小学館、P127)
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「親子こそ、かえってズレやすい。肉親だという安心感から、親はわが子に対しては不用心になる。家族制度にいやったらしさがあるとすれば、その甘え、互いが人間として真剣にたち向かわないで、枠の方によりかかってしまうことだ。」(岡本太郎『岡本太郎の眼』角川文庫、P153)
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「子どもというのはいろいろ悪いことをしたりしながら、失敗もしながら成長するのですが、それをさせずに、ずーっとよい子にしているということは、いわばずーっと押さえつけているわけですよね。心の中ではものすごい爆弾を抱えているわけです。」(河合隼雄『私が語り伝えたかったこと』P76)
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「いじめのかなりの部分は、学校の外で行われれば立派な犯罪です。では学校の中で行われればどうでしょうか? 「罪に問われない、学校は法の外にある」という考え方は、多くのひとがもっているかもしれませんが、ただの錯覚です。」(中井久夫『いじめのある世界に生きる君たちへ』中央公論新社、P8)
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「いつも一緒にいるのが「仲間」なんかじゃなくて、仲間を作るっていうことは、ひとりぼっちでいても平気な、そして「自分はひとりじゃない」って思える自分を作ることなんじゃないか。だから仲間は大事、でもときに一番危険なもの。」(貴戸理恵『増補 コドモであり続けるためのスキル』P176)
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「権威ある人たちが押しつけてくる論理がなんかおかしい、なんかヘンだと感じたら、たとえ論理的に反論できなくても、とりあえず、なんかヘンだぞ、と態度で示しておくことが大切です。そうした態度すら見せないと、権威はみんなが納得したものと考えて、ますます増長する」(『つっこみ力』P71)
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12月4日は、ハンナ・アーレントの命日。 「権力は一時的な性格であるため、永続性に類するものを達成する道具としてはきわめて頼りない。それゆえ、権力の手にかかると、真理と事実のみならず、真理や事実以外のものもまた確固としたものでなくなる。」(『過去と未来の間』みすず書房、P353)
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「人間にとって本当に必要なものは、そう多くはない。少なくとも私は「カネさえあれば何でもできて幸せになる」という迷信、「武力さえあれば身が守られる」という妄信から自由である。」(中村哲『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』NHK出版、P245) amzn.to/3P5odTS
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12月4日は、医師・中村哲の命日。 「今大人たちが唱える「改革」や「進歩」の実態は、宙に縄をかけてそれをよじ登ろうとする魔術師に似ている。だまされてはいけない。「王様は裸だ」と叫んだ者は、見栄や先入観、利害関係から自由な子供であった。それを次世代に期待する。」(『天、共に在り』P246)
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12月3日は、俳人・種田山頭火の誕生日。 「走れ。走られるだけ、走られるところまで走れ。そして絶壁に衝き当ったならば、お前の脚下を掘れ。全心全力を以て、掘れ。新しい泉が湧くか、湧かぬかは寧ろ問題じゃない。お前はただ掘ってさえいれば可い。」(夏石番矢編『山頭火俳句集』岩波書店、P433)
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「チャップリンが言った、「世の中のことというのは、アップで(近くで)見ると全部悲劇である。しかし、ロング(離れて)見ると喜劇である」。これはね、もう本当に至言だと思う。まさにそれが世の中だって。」(倉本聰・碓井広義『脚本力』幻冬舎新書、P147)
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「批判って、難癖をつけるとか、文句ばかり言う、ということとは違います。正しい批判精神を失った社会は、暴走していきます。批判することは、もっとよくなるはずと、理想を持っているからできること。」(『ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版』岩波現代文庫、P33) amzn.to/3OYXp7x
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多くの「弱者」が自分のことを「弱者」であると気づいていない状況ほど、政府にとって都合のいい状況はない。
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12月1日は、藤子・F・不二雄の誕生日。 「一般に「娯楽」という言葉は「教養」と対比され、一段低く位置づけられている。これは「労働」に対する「遊び」の位置づけに似ている。いずれの場合にも前者は神聖視され、後者にはなにやら後ろめたい雰囲気がつきまとう」(『藤子・F・不二雄の発想術』P130)
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「人は人生を愛しているときには読書はしない。それに、映画館にだってほとんど行かない。何と言われようとも、芸術の世界への入り口は多かれ少なかれ、人生に少しばかりうんざりしている人たちのために用意されているのである。」(『H・P・ラヴクラフト』国書刊行会、P40) #映画の日
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「自分だけでは実現のための人手や知恵が足りない、ということはありませんか。そのとき、人に「助けて」が言える、それこそが自立です。「助けて」がうまく言えない状態は、自立ではなく孤立です。」(竹信三恵子『10代から考える生き方選び』岩波書店、P97)
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「生命の危機を感じたとき、特に暴力被害などを受けたときには、迎合反応が起きることがあります。迎合とは、加害者からさらなる加害行為を受けないようにするために、加害者の要求に応え、加害者の意に沿うような行動や発言をすることです」(花丘ちぐさ・文『なぜ私は凍りついたのか』春秋社、P55)
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11月30日は漫画家・水木しげるの命日。 「死にたいという者に、「生きていたら必ず幸せになる」と言うことは、実はとても難しい。死ぬのもそんなに悪いことではない。死というのは無に帰ることだから、良くも悪くもない。生きていても無に近い人だっている」(『人生をいじくり回してはいけない』P28)
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「道徳と倫理との違いとは、単純明快、強制と自由との違いである。「してはいけないからしない」、これは道徳であり、「したくないからしない」、これが倫理である。「罰せられるからしない」、これは道徳であり、「嫌だからしない」、これが倫理である。」(池田晶子『言葉を生きる』筑摩書房、P22)
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「若いときは、ちょっとページをめくればすぐ向こう側に常に誰か正しいことを言ってる人がいるんだ、というふうに思うかもしれませんが、そんなことはないんです。」「ありとあらゆる有名哲学者は"ギリギリそこは分からない"というところで格闘してきたんですよ。」(『立花隆の最終講義』P124)
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11月28日は、社会人類学者・レヴィ=ストロースの誕生日。 「歴史はつねに何かのための歴史である。歴史は不偏公正たらんと努めてもなお偏向性をもつものであり、部分的であることは免れ得ない。そのことがまた偏向性の一つの様態なのである。」(大橋保夫訳『野生の思考』みすず書房、P308~309)
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11月28日は、作家・向田邦子の誕生日。 「言葉は怖ろしい。たとえようもなくやさしい気持を伝えることの出来るのも言葉だが、相手の急所をグサリと刺して、生涯許せないと思わせる致命傷を与えるのも、また言葉である。」(碓井広義編『少しぐらいの噓は大目に』新潮文庫、P169)
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「妊娠は「傷病ではない」という理屈付けで、女性の妊娠機能に関わるすべての医療がーー月経も避妊も緊急避妊も中絶も、そして出産までもーーアクセスが悪く高額になっています。そうした医師たちの「好き勝手」を厚生労働省が見逃してきた」(塚原久美『日本の中絶』ちくま新書、P230)
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「自分の人生と向き合って「競争」の功罪を冷静に考えた瞬間に、「致命傷」を負ってしまうのがきっと男性なのだ。競争の無意味さを知ったら最後、現実社会で生きていけなくなる、というような恐怖心のありようは容易に想像できる。」(湯山玲子『男をこじらせる前に』角川文庫、P193)