本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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6月27日は、作家トーベ・ヤンソンの命日。 「我々は本気で生きるのだ。そして自分の本質によって自分を成長させ、自分自身を発見する。そうやって生きるうちに、自分に何かを与えてくれるもの、先に進むのを助けてくれるものを探すのだ」(久山葉子訳『メッセージ』フィルムアート社、P90)
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6月27日は、社会福祉活動家ヘレン・ケラーの誕生日。 「「知識は力なり」という。しかし私は、知識とは幸福だと思う。深く、広い知識を手に入れれば、正しい目的と誤った目的を区別でき、崇高なことと低俗なことを識別できるからだ。」(『奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝』新潮文庫、P143)
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「死にたい気持ちに圧倒されそうな時に最も重要なことは、誰かとつながり、自分を一人にしないことです。誰かと一緒にいることは、物理的にも心理的にも、自分の身体をマストに縛りつけておくことにつながります。」(末木新『「死にたい」と言われたら』ちくまプリマー新書、P95)
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「個人的な自己をすてて自動人形となり、周囲の何百万というほかの自動人形と同一となった人間は、もはや孤独や不安を感ずる必要はない。しかし、かれの払う代価は高価である。すなわち自己の喪失である。」(エーリッヒ・フロム著、日高六郎訳『自由からの逃走』東京創元社、P204)
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「たとえば道徳の授業では、「共感」する能力が強調されますが、それは「やさしい気持ちで人に接すればいい」という話ではないのです。ちゃんと「知識」をもったうえでないと、他者に対して想像力を働かせることはできないし、「やさしく」することもできません」(『心の病気ってなんだろう?』P284)
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こういうフェア、いいね。 「(ぎりぎり)片手で読める学術書フェア」
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「創造の創が「きず」だということは意外に知られていないようです。(絆創膏という薬もあることです。)創造の創は、もちろん「物事の始まり、始め」という意味ですが、物事の始まりが「きず」だということは大変意味深いという気がします。」(吉野弘『詩のすすめ 詩と言葉の通路』思潮社、P47)
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書店で気になる本を見つけたとき、家賃・食費・光熱費のことが頭をよぎって、購入を断念する人が多い国より、書籍代を充分に確保できる経済的余裕があるため、迷わず購入できる人が多い国の方がいい。
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6月25日は、作家ジョージ・オーウェルの誕生日。 「わたしが「愛国心」と呼ぶのは、特定の場所と特定の生活様式にたいする献身的愛情であって、その場所や生活様式こそ世界一だと信じてはいるが、それを他人にまで押しつけようとは考えないものである。」(『オーウェル評論集』岩波文庫、P308)
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「じつは、ピーマンを切ると、苦味物質が酸素と結び付いて分解されなくなってしまうのです。子どもたちの目をごまかすために小さく刻んだりすると、酸素と結びつきやすくなって、かえって逆効果です。」(稲垣栄洋『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか』新潮文庫、P94)
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6月25日は、歌手マイケル・ジャクソンの命日。 「みんな自分の能力を疑いすぎるのです。自分で自分を疑っていては、最善を尽くすことなどできないんです。自分が信じなかったとしたら、誰が信じてくれるのでしょう?」(『ムーンウォーク 新装版』河出書房新社、P196~197)
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6月24日は、20歳で自死した大学生・高野悦子の命日。 「人間は完全なる存在ではないのだ。不完全さをいつも背負っている。人間の存在価値は完全であることにあるのではなく、不完全でありその不完全さを克服しようとするところにあるのだ。人間は未熟なのである。」(『二十歳の原点』新潮文庫、P7)
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6月23日は「沖縄慰霊の日」。 「アメリカ軍が上陸するまぎわになって、食糧も家も準備されてない本島北部の、畑さえわずかしかない山林地帯に、多数の住民を避難させたために、餓死者が出るほどの食糧難に追いこまれました。」(池宮城秀意『戦争と沖縄』岩波ジュニア新書、P77)
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「本を読んでいるうちに、本のつくりだす世界に没入してしまえたら、それは大きな喜びである。本を読んでいるうちに、いつのまにか本をはなれて、自分なりの空想を勝手に発展させることができたら、これまた大いに楽しいことである。」(湯川秀樹『本の中の世界』岩波新書、Pⅱ)
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「皮肉な名言がある。「人類を愛するのはたやすいが、隣人を愛するのは難しい」。確かにアフリカの貧しい子どもたちに涙を流す人間が、隣家の子どもが騒ぐと「うるさい」と怒鳴り込んでくるのを知ると、本当にその通りだな、と思う。」(川本三郎『映画の木洩れ日』キネマ旬報社、P454)
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「差別には、同化と排除の二つがあります。一つは「自分たちと同じようになれ」。もう一つは、「同じようになれないなら、どこかへ行け」というものです。いずれも社会環境を定数と見なすアプローチで、多様性を阻害するという意味では同じです」(熊谷晋一郎・文『わたしの身体はままならない』P35)
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6月19日は、作家・太宰治の誕生日。 「学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。」(『パンドラの匣』新潮文庫、P19)
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作家の平岩弓枝さん死去。ご冥福をお祈りします 「時代が進むごとに便利で快適な生活ができるのはいいが、人が他人を思いやる心が乏しくなりつつある。人間の持つ心のプラスの面をもう一度自覚して育てていかないかぎり、いくら法律や規制を強めても充分な効果は得られない」(『噓かまことか』P123)
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「自立とは、ひとりで何かをすることではありません。人と共感しあい、協調しあって生きることです。人間というのは人に受け入れられてから、人を受け入れられるようになります。ひとりでなんでもやっている子どもは孤立です。」(佐々木正美『子どもが喜ぶことだけすればいい』ポプラ社、P120)
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「ほんとうに悲しいときは言葉にできないぐらい悲しいといいます。ですから、小説の中で「悲しい」と書いてしまうと、ほんとうの悲しみは描ききれない。言葉が壁になって、その先に心をはばたかせることができなくなるのです。それはほんとうに悲しくないことなのです」(小川洋子『物語の役割』P65)
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「本棚に入れておくのは、読んでもいい本です。あるいは、読んでもよかった本です。そのまま一生読まないのかもしれませんけどね、それでかまわないんですよ。」 「ワインセラーにも似ていますね。全部飲んでしまったら困りますね。」 (工藤妙子訳『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』P382)
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『猫語の教科書』(ちくま文庫)の著者プロフィール。 「交通事故で母を亡くし、生後6週間にして広い世の中に放りだされる。1週間ほどの野外生活を経て、人間の家の乗っ取りを決意。いかにして居心地のいい家に入りこむか、飼い主を思いのままにしつけるか、その豊かな経験を生かして本書を執筆。」
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「私は常に「透明性」が重要になると考え、そう発言しています。ここで私がいう透明性とは、国家の仕事を国民が見通せるようにすること。逆に国家が国民を見通せるということなら、監視国家になってしまいます。」(『オードリー・タン 自由への手紙』講談社、P59)
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「平等を総量が一定の権利の配分をめぐる競争だと考えると、だれかの平等が自分の不平等につながるように感じられてしまう。ほんとうは、相手にとって社会が平等になれば、自分にとっても平等になると考えるのが論理的な考え方のはずなのに。」(『差別はたいてい悪意のない人がする』大月書店、P38)
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「よく、人権というと、「権利、権利と主張しすぎ」といったことが言われます。しかし、日本にはそもそも、「性別」や「人種」といった個別の人権に関する法律が少なく、人権一般をカバーする法律も、かなり乏しい状況にあります。」(神谷悠一『差別は思いやりでは解決しない』集英社新書、P50)