ダニング=クルーガー効果:できない人ほど自分を過大評価する 断定的な物言いをする自信に満ち溢れた人は信用しないほうがよい。 学生が指導者を選ぶときに陥りがちな罠であり、人事評価や予算配分などを誤る大きな原因でもある。
まさに「2004年を境にして、急激に崖を転がるようにして低下」 これを筆頭・責任著者カウントで測ると63カ国中40位にまで転落しているのだからすごい。 科学論文、トップ10陥落…大丈夫か、日本の研究開発力 : 読売新聞オンライン yomiuri.co.jp/science/202208…
60年も米国で研究しているノーベル賞の眞鍋淑郎さんがコテコテの日本人アクセントの英語を喋っているのを聞くとなんか安心する。
アメリカみたいに大学院生に給料を、という話、一見良さそうだが実情はかなり辛い。自分もアメリカの研究室にいたとき、そこの大学院生が一人途中でクビになってた。 胃が痛む「MITの競争生活」で学んだこと #東洋経済オンライン @Toyokeizai toyokeizai.net/articles/-/130…
東大駒場で教える側で初めて演習の担当をしたとき、まったく想定外の解き方をしてくる学生がいて、聞いたこともない幾何学の定理を使って物理の問題を解いてくれるので、自分にはそれが正しいかどうか判断できず、評価不能に陥ったことが何度かある。その学生がいまどこで何をしているのか知りたい。
1988年の論文 Physics Letters B 207, p.81 によると、宇宙の背景ニュートリノの質量が十分に大きければ、大学が閉鎖されるので学生が喜ぶ。
ブラックホールに近づいてきた天体が、らせんを描いてブラックホールに落ちていくという誤ったイメージもよく見られる。宇宙空間でロケットの燃料が切れるとそれ以上進めなくなってしまうというイメージと合わせ、摩擦力にまみれた日常感覚はなかなか払拭しにくい。
細切れ時間がいくらあっても研究が進まないのは、研究の静止摩擦係数が大きいから。事務仕事はそれが小さくかけた時間にほぼ比例する成果が出るが、それと同じだと思って研究を管理すると何の成果も出ない。
現在の運用総額は約5兆円で、半年で3.67%棄損とのこと。以前運用責任者は株式中心のリスク指向でないと目標を達成できないと言っていたので想定の変動の範囲内かもしれないが、結構高値掴みをしてるっぽい。取り崩さず長期で運用するなら大したことではないはずだがもうすぐ取り崩し始めるらしい。
自分の狭い経験に過ぎないが、理論物理学を志望する大学生には、量子重力を解明したいという人がとても多い。素粒子宇宙の研究者はよかれと思ってのことだろうが、量子重力理論が完成すれば宇宙の始まりから何から何まですべてが解明するというおとぎ話をちょっと世間に広め過ぎではないか。
おそらく大学でも20年ほど前までは同じだったはずで、前大学の赴任当時は事務室に事務員の数が倍以上いて、委員会での事務員のサポートもかなり手厚かった憶えがある。ところがみるみるうちに事務員の数が減っていき、教員が事務作業をせざるを得ない状況になってしまった(自分もかなりやらされた)。
量子論のシュレーディンガーの猫の話に魅了されて哲学的思索にどっぷりとハマってしまった科学者のことを「シュレーディンガーの犬」と呼ぶのだとある本に書いてあったが、初めて聞いた。
選択と集中を是とする人たちがさんざん負けて、その間違いに気づいて軌道修正してくれればそれでもよいが、この後まぐれ当たりで勝ったりして、さらに調子づいて泥沼にはまり込んでいくのが人生。
外国債権の値動きを比べてみた。 左:為替ヘッジなし、右:為替ヘッジあり。 ヘッジなしならむしろ値上がりしているが、ヘッジありは半年で10%以上値下がりしている。5兆円の半分をグローバル債権投資に回しているので、その多くを為替ヘッジありに選択と集中して投資運用しているとすれば辻褄は合う。
出た!! 著者にも解けない入試問題。 [筑波技術大学令和4年度入学試験問題] (松原隆彦 『目に見える世界は幻想か?』 光文社、より抜粋、一部改変) 問2 本文で取り上げている「原子が存在する理由」について、あなたはどの ように考えますか。400字以内で書きなさい。 tsukuba-tech.ac.jp/assets/files/a…
もうだいぶ前の微笑ましいレベルで言えば、10日間で日本と米国を2往復させられたことがある。日本に戻ってくる必要は全くなかったのだが、その理由は純粋に「研究資金を使い切るため」。時間と金の無駄以外のなにものでもないが、これよりずっと深刻なレベルの無駄遣いが現在も日本中で進行している。
アメリカ春の物理学会がオンラインのバーチャル学会として4月18日〜21日に開催され、登録すれば誰でも無料で参加できる。これはすごい試み。 twitter.com/APSphysics/sta…
ここ最近、将来の進路について高校生から大学院生まで多様な若者と話をする機会が何度かあったが、時代のせいか、どの分野に進むのが有利か、将来伸びる分野はどこか、ということを気にする人が多い印象がした。自分が何をしたいのかをもっと優先したほうがいいんじゃないか、とは言っておいたが…
純粋数学や理論物理学などを筆頭とした役に立たないとよく言われる基礎研究は、実際には役に立つ可能性が無限にあるのに、それを使いこなす技術がまだ社会に成熟していないだけ。現在の幼稚な技術ですぐ使えるとわかっている研究だけに選択と集中をすれば、将来とても困ったことになるであろう。
昨日、宇宙論の研究室の修士を出てからメーカーに就職し働いている学生が、仕事で疲れたり悩んだりした時には、アインシュタイン方程式を解いています、宇宙の広大さを実感できて小さな悩みはどうでも良くなる、というようなことを言っていた。
その結果、当事者である大学人は自分の行っている研究教育を国に破壊されないために、面従腹背をしていかに国から研究教育資金を引き出すかということに粉骨砕身することになる。この負の連鎖を断ち切るには、学術政策立案過程そのものの改革が必要である。
官僚により召集されたさまざまな大学改革検討委員会の大学人は、官僚の作成した改革案に意見をすることはできても、表面的な文書にその意見が付け足されるだけで、結論が初めから決まっている本質的方針を変えることはできない、あまりにも虚しい所作である。
有馬さんが文部大臣になり官僚に丸め込まれて国立大学法人化が強行され、有馬さんが後にあれは失敗であったと述懐したという黒歴史が。結果として今の惨状を引き起こす根本原因を作ってしまった。 twitter.com/66Nc1/status/1…
博士課程学生支援策はよいことだが、運営費交付金の削減で任期なし研究職ポストが減り続けている現状で学生数だけ増えても、学生から見て研究者を目指すリスク感がますます高まる気がする
こちらへ来てなんとか委員長もやらされてはいるが、大学でなんとか委員長になれば細かな事務作業を含み何から何まで自分でやらなければならないが、こちらでは事務でできることは担当事務員が丁寧にやってくれるので、研究者は重要な判断事項に集中して注力することができ、非常に助かっている。