アメリカみたいに大学院生に給料を、という話、一見良さそうだが実情はかなり辛い。自分もアメリカの研究室にいたとき、そこの大学院生が一人途中でクビになってた。 胃が痛む「MITの競争生活」で学んだこと #東洋経済オンライン @Toyokeizai toyokeizai.net/articles/-/130…
一般向けのアウトリーチの聴衆は中高年が集まりがちで、最初は将来の研究者候補を集める役に立っているのかよくわからなかったが、実は家に帰って子供や孫に宇宙の魅力を熱っぽく伝えてくれていて、間接的に次世代の研究者を増やす役に立っているらしいということを最近感じるようになった。
有馬さんが文部大臣になり官僚に丸め込まれて国立大学法人化が強行され、有馬さんが後にあれは失敗であったと述懐したという黒歴史が。結果として今の惨状を引き起こす根本原因を作ってしまった。 twitter.com/66Nc1/status/1…
無断コピペはダメという言葉が一人歩きしているのか、元文献を引用しておけば文末を変えた程度でほぼ内容の丸写しであっても良い、と勘違いして真っ黒な剽窃事案を引き起こし大問題になった学生の例を少なくとも3人以上見たことがある。幸い大事になる前に発覚して指導教員から強力な指導が入った。
参考:令和4年度 茨城県「国の施策及び予算に関する提案・要望」より
以前から茨城県は移転を求めていて、気象庁は継続的なデータ観測の有用性を主張して拒否してきたというが、現在ではデータ補正が技術的に可能になったため、移転に柔軟な姿勢を示すようになっているという。ところが、移転費用の負担問題もあって現在のところ移転問題は頓挫しているという。
この観測所はもともと東京都内にあり、市電(現・都電)の電化のため「将来的に都市化とは無縁の場所」として茨城県に移転させられたという。このため、取手ー下館間を運行する関東鉄道は費用面により現在でも電化できず、つくばエクスプレスの東京延伸および県内延伸の障害になっているという。
つくばエクスプレスの料金が高い理由の一つによく挙げられている場所。ここから半径30km以内を走る電車は地磁気観測に影響を与える直流電源を使ってはならず、不便な交流電源を強制されるのだという。おかげで、つくばエクスプレスは守谷以北を直交流両対応の高額車両で運行せざるを得ないという。
運営費交付金は年々大きく削減された後、しばらく削減された額のまま横ばいだと思っていたが、また数年前からさらなる年々の削減が進んでいるんやね。 <今 教育を考える>トップ大学への集中投資に疑問 地方大こそ支援を 東京大大学院 隠岐さや香教授:中日新聞Web chunichi.co.jp/article/494181
選択と集中を是とする人たちがさんざん負けて、その間違いに気づいて軌道修正してくれればそれでもよいが、この後まぐれ当たりで勝ったりして、さらに調子づいて泥沼にはまり込んでいくのが人生。
外国債権の値動きを比べてみた。 左:為替ヘッジなし、右:為替ヘッジあり。 ヘッジなしならむしろ値上がりしているが、ヘッジありは半年で10%以上値下がりしている。5兆円の半分をグローバル債権投資に回しているので、その多くを為替ヘッジありに選択と集中して投資運用しているとすれば辻褄は合う。
トリッキーな為替ヘッジで余計な経費を掛けて円安差益を取り逃がした説が濃厚? GPIFのように四半期ごとに詳細な運用状況と運用方針を報告してもらわないと、いくらなんでもこれでは納得できませんね。
おかしい、国際債券は今年度前半で4%ほど値上がり、国内債権は2%ほど値下がりしているので、均等に買っていれば4%近い損失を出すはずがない。となると極めて不均等に特定の国だけ買っているか、残りの半分近くを占めていて詳細の明らかになっていない短期資産とはなんなのかが怪しい。
と思ったら、めちゃめちゃ投資先に失敗しとるやないか。分散投資せず一点集中投資だった。こんなところに選択と集中してどうすんねん… と思いました。
現在の運用総額は約5兆円で、半年で3.67%棄損とのこと。以前運用責任者は株式中心のリスク指向でないと目標を達成できないと言っていたので想定の変動の範囲内かもしれないが、結構高値掴みをしてるっぽい。取り崩さず長期で運用するなら大したことではないはずだがもうすぐ取り崩し始めるらしい。
あり得ないが10兆円フルで投資しているとしても、半年で2%の棄損というのはあまりにもひどくない? 債券下落と書いてあるが、自分の記録を見ても国際債券はほとんど下がってなく、株式も国内外でほぼ横ばい。国内債券は確かに2%ほど下がっているが、まさか最も下がるものに全力投資していたとか。
来た来た。投資を全くわかってない人が制度設計していることが明白だったので、運用責任者もご苦労様ですなあ、と同情するしかない。 大学基金、損失1881億円 運用開始半年、債券下落で | 2022/11/22 - 共同通信 nordot.app/96767602669849…
東大教養部で毎週学部生の講義をしているが、平均的な学生の能力は他の国立大と大差はないと思うが、大きな違いは天井知らずの突き抜けた異才の持ち主らしき学生がいるかいないか。
研究者は好きなことを仕事にしている、という悋気のような意見がたまに見られるが、ゲームをやっているわけではないので、実際は苦しいことの方がほとんどで、ごく稀に未知の発見をしたときに出るドーパミン報酬を求め、普通なら嫌で嫌で堪らない作業を黙々とやり続けている、というのが真実に近い。
結果を予想してそれに向かって研究を進めても、その方向が間違っていることが判明して方向性が分からなくなり、苦しみに苦しみもがいて暗中模索する、そのこと自体が研究の本質である。ごく希に出口が見つかると大発見につながる。研究計画通りに研究を進めるなどという官僚的な発想は、くそ食らえ。
グーグルスカラーによると、今年のノーベル物理学賞受賞者の一人の引用指標数(h指標、i10指標)は、自分の引用指標数よりもだいぶ低いが、成し遂げた業績の価値は全く比較にならないほど自分の方が低い。したがって、引用指標数に科学的価値を測る意味はまったくない。
RTもしたが元記事。 ・NIHの助成金申請書の評価の高さと論文生産性とは相関なし ・審査員の個人的バイアスが審査結果に大きく影響 ・革新的ブレークスルーは事後的にしか明らかにならない ・専門家による将来予測はうまく行かないのみならず自分の能力を過大評価 journals.asm.org/doi/10.1128/mB…
研究の実現可能性を現実的視点に立ちありうるリスクも含めて真摯に書いた申請が落とされ、いい加減な憶測に基づきながらも実現可能性が高いような書き振りで気宇壮大なことを書いた申請が採択されるというのはさんざん見た。
研究者の競争的研究資金の獲得は、あることないことそれっぽく書く作文能力と強く相関していて、その研究者の研究能力とは相関していないという。それならランダムに分配した方が書類作成や審査にかかっている莫大な時間的資金的事務的コストを削減でき、研究者の研究時間も確保できるという。
おそらく大学でも20年ほど前までは同じだったはずで、前大学の赴任当時は事務室に事務員の数が倍以上いて、委員会での事務員のサポートもかなり手厚かった憶えがある。ところがみるみるうちに事務員の数が減っていき、教員が事務作業をせざるを得ない状況になってしまった(自分もかなりやらされた)。