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30年ほど前に「大学教授になる方法」という本がベストセラーになり、大学教授は楽な仕事だというイメージが植え付けられたのはよくなかった。講義のあるときだけ大学に出てきてあとは自宅で本に囲まれて生活する優雅な文系教授もいたのかもしれないが、少なくとも自分の周りは全くの異世界だった。
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細切れ時間がいくらあっても研究が進まないのは、研究の静止摩擦係数が大きいから。事務仕事はそれが小さくかけた時間にほぼ比例する成果が出るが、それと同じだと思って研究を管理すると何の成果も出ない。
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ブラックホールに近づいてきた天体が、らせんを描いてブラックホールに落ちていくという誤ったイメージもよく見られる。宇宙空間でロケットの燃料が切れるとそれ以上進めなくなってしまうというイメージと合わせ、摩擦力にまみれた日常感覚はなかなか払拭しにくい。
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純粋数学や理論物理学などを筆頭とした役に立たないとよく言われる基礎研究は、実際には役に立つ可能性が無限にあるのに、それを使いこなす技術がまだ社会に成熟していないだけ。現在の幼稚な技術ですぐ使えるとわかっている研究だけに選択と集中をすれば、将来とても困ったことになるであろう。
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運営費交付金は15年前に比べて年間予算で1500億円近く削減されているが、10兆円ファンドで得られるという年利3000億円を、全大学の運営費交付金に積み増し回復すればどれだけの効果があることだろうか。これだけ現場の切実な声や有識者の警鐘を無視して選択と集中政策を続ける理由がわからない。
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RTもしたが元記事。
・NIHの助成金申請書の評価の高さと論文生産性とは相関なし
・審査員の個人的バイアスが審査結果に大きく影響
・革新的ブレークスルーは事後的にしか明らかにならない
・専門家による将来予測はうまく行かないのみならず自分の能力を過大評価
journals.asm.org/doi/10.1128/mB…
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ダニング=クルーガー効果:できない人ほど自分を過大評価する
断定的な物言いをする自信に満ち溢れた人は信用しないほうがよい。
学生が指導者を選ぶときに陥りがちな罠であり、人事評価や予算配分などを誤る大きな原因でもある。
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以前から茨城県は移転を求めていて、気象庁は継続的なデータ観測の有用性を主張して拒否してきたというが、現在ではデータ補正が技術的に可能になったため、移転に柔軟な姿勢を示すようになっているという。ところが、移転費用の負担問題もあって現在のところ移転問題は頓挫しているという。
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はるか昔、助教授(今の准教授)になりたての頃はよく学生に間違えられたが、書類申請で対応したとある事務員が最初あからさまに横柄な態度を取ってきた。ところが書類の処理中に態度が急変して敬語を使い出し、やたらと丁寧になった。このときはスカッとするどころか、とても嫌な気分になった。
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博士課程学生支援策はよいことだが、運営費交付金の削減で任期なし研究職ポストが減り続けている現状で学生数だけ増えても、学生から見て研究者を目指すリスク感がますます高まる気がする
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今の大学改革ってのはあれだ、栄養が足りなくなり病気にかかって弱っていく人に対して、医学的な治療法を知らない素人がイメージで作った治療法を提案し、それに従わなければ食事を与えないぞと脅して強要し、結局は治療になってないので無理が祟ってどんどん悪化していく構図かな。
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結果を予想してそれに向かって研究を進めても、その方向が間違っていることが判明して方向性が分からなくなり、苦しみに苦しみもがいて暗中模索する、そのこと自体が研究の本質である。ごく希に出口が見つかると大発見につながる。研究計画通りに研究を進めるなどという官僚的な発想は、くそ食らえ。
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確かに大学から移ってきた人間からすると、大学に比べて研究所ははるかに事務体制もしっかりしていて、研究者が研究に全力で取り組む環境はまだ比較的なんとか保たれている。それを良しとしない勢力が官僚にあるらしいことがわかる。
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この数ヶ月の間、大学院進学を検討している少なくない人数の学部生と話したが、日本で安定した研究者ポストが確実に減っているという情報を敏感に察知してて、研究者としての将来性に不安を感じて躊躇する人がかなり増えている印象。
「博士離れ」浮き彫り: 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXZQO…
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近年の文科省が作る資料に「世界に伍する」という言い回しが目立つが、以前よく言われていた「世界をリードする」からはだいぶトーンダウンして目標が下げられた。斜陽国の宿命か。そのうち「世界に振り落とされない」、「世界に頑張ってついて行く」、「世界の平均を上回る」、「身の丈を知る」、、、
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研究力を数で評価して予算配分に使うの最低。
論文数の多いところに多く配分すると、粗製濫造により質が下がる。←これまで
Top10%論文率の高いところに多く配分すると、通常論文が出せなくなり論文数自体が激減する。←これから(卓越研究大学)
学術縮小政策のシーソーゲーム。
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おかしい、国際債券は今年度前半で4%ほど値上がり、国内債権は2%ほど値下がりしているので、均等に買っていれば4%近い損失を出すはずがない。となると極めて不均等に特定の国だけ買っているか、残りの半分近くを占めていて詳細の明らかになっていない短期資産とはなんなのかが怪しい。
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あり得ないが10兆円フルで投資しているとしても、半年で2%の棄損というのはあまりにもひどくない? 債券下落と書いてあるが、自分の記録を見ても国際債券はほとんど下がってなく、株式も国内外でほぼ横ばい。国内債券は確かに2%ほど下がっているが、まさか最も下がるものに全力投資していたとか。
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おそらく大学でも20年ほど前までは同じだったはずで、前大学の赴任当時は事務室に事務員の数が倍以上いて、委員会での事務員のサポートもかなり手厚かった憶えがある。ところがみるみるうちに事務員の数が減っていき、教員が事務作業をせざるを得ない状況になってしまった(自分もかなりやらされた)。
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運営費交付金は年々大きく削減された後、しばらく削減された額のまま横ばいだと思っていたが、また数年前からさらなる年々の削減が進んでいるんやね。
<今 教育を考える>トップ大学への集中投資に疑問 地方大こそ支援を 東京大大学院 隠岐さや香教授:中日新聞Web chunichi.co.jp/article/494181
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大学教員公募が書留郵送のところが多く海外から応募できないの、かなり問題。採用側は広く応募者を集めたいのに事務的事情でそうなってるのは双方にとってデメリットしかない。Researchmapから業績履歴情報を取って抱負等の文書だけ電子アップロードするだけでよいはずだが、権力がなくて済みません。
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これおもしろい。徐々に数値が下がっているのと、水ではならないようなので、熱伝導で歪みゲージの電気抵抗が上昇してゼロ点キャリブレーションが下がっているのか? twitter.com/oro_grande/sta…
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こちらへ来てなんとか委員長もやらされてはいるが、大学でなんとか委員長になれば細かな事務作業を含み何から何まで自分でやらなければならないが、こちらでは事務でできることは担当事務員が丁寧にやってくれるので、研究者は重要な判断事項に集中して注力することができ、非常に助かっている。
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その結果、当事者である大学人は自分の行っている研究教育を国に破壊されないために、面従腹背をしていかに国から研究教育資金を引き出すかということに粉骨砕身することになる。この負の連鎖を断ち切るには、学術政策立案過程そのものの改革が必要である。
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研究の実現可能性を現実的視点に立ちありうるリスクも含めて真摯に書いた申請が落とされ、いい加減な憶測に基づきながらも実現可能性が高いような書き振りで気宇壮大なことを書いた申請が採択されるというのはさんざん見た。