126
127
京の万里小路家の錦秋の庭で繰り広げられる刀と刀の争い。内輪揉め、溢れ出る血飛沫、そこかしこに出来上がる血溜まり、そういう泥臭さを覆い隠すのかさらに印象深いものとするのか、どこまでもどこまでも艶やかな紅葉…
え、長い?一言で言え?
映え。
#麒麟がくる
128
129
光秀、熱田へ。堺同様に鮮やかで大層賑わいを見せるが、実は同じスタジオで、堺のセットをたった一晩で作り変えたもの。
海に近く生活に密着した熱田の市は、魚介や生活必需品が並び、植栽は防風林の松。
異国情緒あふれる堺の市は、大道芸人や南蛮人が行き交い、南蛮渡来の品々が並ぶ。
#麒麟がくる
130
「是非もなかろう」
本能寺だの敦盛だのと信長の最期を思わせるものを序盤にぶち込んでくる #麒麟がくる。今回は是非に及ばず。
信長公記の文脈からは「敵が光秀か否かなど確かめる間はない、応戦するのみ」と読めますが、帰蝶の言葉には「仕方ない、最早これまで」という従来型の諦観が滲みます。
131
ついに菊丸の正体が明らかに⁉︎と気になる次回予告。
相対するのは主に舞台で御活躍の横田栄司さん。
キャスト表から、於大の方の兄・水野信元と分かります。
彼が今川から織田に付いたために於大は夫・松平広忠(浅利陽介さん)から刈谷の城へと帰され、竹千代は父を疎んじるのでした…
#麒麟がくる
132
どこか見覚えのある明智の館に比べ、稲葉山城はロケでもしたのかと見紛う出来。鶯張りの廊下も耳に心地よい。なんと、一点もののセットだという。そして、TLでも絶賛される光の美しさ。これもスタッフのこだわり。
「ドラマを見て床の反射を気にする人はいないと思いますが」いえいえ。
#麒麟がくる
133
信長が、型破りで領民に慕われ、父を愛するピュアなサイコパスとして丁寧に描かれる中で、開始から30分も経ってようやく出てきたと思ったら、不要な米を運ばされた理由にも思い至らず、相変わらずにぶちんの朴念仁として描かれる明智十兵衛光秀くん。
#麒麟がくる
134
普段ドラマを見ない家人が先週の録画を見て「今年の信長って染谷将太なんだ?なんか信長のイメージと全然違うね」と言うのを、内心で(ふっ。浅はかな奴め、今に見ておれ…)と黙って聞いていたのですが、本日の回で隣で「染谷将太凄い😳」とか言い出したので、染谷将太は凄いです。
#麒麟がくる
136
父を殺した相手を前に、戦国というこの局面を冷徹に読んでいる竹千代。
人生何周目?というツッコミが多いようですが、家康は大河ドラマだけでももう20何周してるので…
#麒麟がくる
137
ひとりぼっちの若君。
親の愛情に飢え、褒められたい、喜んでほしい、それだけが行動基準であって、子どものように無邪気な信長15歳。
母に会うため逃げ出そうとしたのは僅か一年前。今や、仇を前にして敵である今川についた父は討ち果たされて当然、敵の懐に潜ると言い切る竹千代6歳。
#麒麟がくる
138
パチリパチリと小気味よい音を立てているのはずっと竹千代の方だ。
あえて駒を映さない画面。
醉象が敵陣に入り成った「太子」さえ残っていれば、たとえ王将が詰まされても負けはしない朝倉将棋。
父の仇は目の前の貴方ではない。後継である私が、敵の懐に入った私が、今川を潰す。
#麒麟がくる
139
強い子になれ
声は大きくよい耳を持ちよく学べ
さすれば立派な征夷大将軍となろう
世を平らかにできよう
さすれば麒麟がくる
この世に麒麟が舞い降りると
わしはその麒麟をまだ連れてくることができぬ
無念じゃ
麒麟がくる道は遠いのう
我が力が足りぬ
己が非力のために、麒麟はこない
#麒麟がくる
140
「ここで何をしておいでです?」
煕子さまへ。
城持ちの武家のお嬢様でありながら一人の伴も連れず、鷹狩りをするほど館から離れた肌寒い街道に、荷物も持たずただ温石のみを胸にいきなり現れる貴女にこそ、その問いを投げたいです。
#麒麟がくる
142
麒麟はなかなかこないけれど
嫁はくるし
木下藤吉郎もくるーーーーーーー!!!
#麒麟がくる
143
1週間分の食糧の買い出しに出たら、地元のイオンが急に「ゆかりの地」感を全力で出してきていた。
これを買うのは不要不急だろうか。
いや、先祖を敬い兵站を整えることは大事だな、うん。
#麒麟がくる
144
帰蝶が選んだ衣装を「いつもどおりではないか」と信長は言うけれど、我ら視聴者は正装以外ではムシロを羽織って荒縄で縛ったような黄土色の姿ばかりを拝見してましたので…😅
ただ、尾張大うつけと呼ばれる「いつもの」信長のイメージにはピッタリですね。馬上で瓜。信長がくる。
#麒麟がくる
145
重用=じゅうよう と十兵衛は言います。
「ちょうよう」では?と思われた方が多いと思いますが、実は戦前までは「じゅうよう」と読まれており、「ちょうよう」とは「重要」との差別化のため言葉の移り変わりの中で生まれてきた新しい読みだそうです。
流石色々と古典を大切にする大河!
#麒麟がくる
146
「み〜つけた♪」
街道が見渡せる廃屋。そこに潜み、己を値踏みせんとする美濃の蝮。
義父の眼にどう映るか、この姿。不敵な笑みを浮かべ、信長は再び前を向く。
古きものより新しきもの、美しきもの。その全てを見せてこい。これは父と私の戦。そう送り出した帰蝶の言葉を胸に。
#麒麟がくる
147
いくら台本どおりでも、いや、台本どおりだからこそ、道三からぶん投げられた槍をこんなにあたふたと受け止めるなんて、近習グッジョブ。
#麒麟がくる
148
慟哭する道三に一筋の西陽が差す。
ここはスタジオ。スタジオのはず。
逆光。反射。西陽。
この大河は光=照明に創り手の魂が込められている。
見過ごしがちなものに命をかけるスタッフがいる。
それは、血の慟哭のためにそれ以外のすべての感情が消えたガラス玉のような瞳にも。
#麒麟がくる
149
斎藤利政・斎藤道三の衣装大好き人間なので、鉄砲を撃つこの場面も「新しいそでなしか?」と思ったけれど、どうも不思議な形。
そうしたら振り向いて背中を見せてくれました。袖を肩口から大きく折り返し、余った袖先を背中で結ぶ。素敵。
#麒麟がくる
150
美濃が新しい国になるという
其も良かろう
しかしあの高政如きに
儂の命を預けようとは努努思わぬ
道三様の為なら心置きなく一踊りできる
儂も美濃一国で終わった
信長という男は面白いぞ
信長となら其方やれるやもしれぬ
大きな国を作るのじゃ
さらばじゃ
先代達の覚悟の瞳が美しすぎて
#麒麟がくる