希な心筋炎の副反応も、モデルナの方が少し高い。 アメリカのデータでは、18-24歳男性だと発症率が2万に1人程度なので、若い男性が3回目接種にファイザーを選ぶ事も妥当だと思います。 しかし、30歳以上では発症率が10万人に1人以下で、50歳以上では100万人に1人以下。そして、その殆どが軽症。
確かにモデルナの方が、ファイザーと比べて副反応が少し強いのは難点。 モデルナの方が含まれているmRNAの量が多く、免疫系への刺激が強い。その活性化によって、発熱や倦怠感など発症率がファイザーより少し高い。
「ファイザーを待ちたい」からモデルナの接種を敬遠する人が多く、この感染状況でも集団接種会場の追加接種の枠が余っているそうです。 これは非常にもったいない事。 海外のデータを見ると、追加接種でモデルナを選択するメリットは大きいと思います。 (続) yomiuri.co.jp/medical/202202…
第6波のコロナ感染の重症化率が全体的に低下している事が確認されました。ですが、ワクチンを接種していない高齢者の致死率がまだかなり高い。 この人達にとって、今の感染状況はとても危険になっています。もし周りにそういう方がいれば、早めに接種することを促して下さい。 twitter.com/SakamotoFumie/…
私は3人の子供の親として、自分の子供にはなるべく早く接種したいです。 子供の重症化リスクは低いですが、それでもそのリスクをできるだけ減らしたい。 米国では既に400万人以上の子供が接種できて、そのデータでも安全性の問題はありませんでした。私は安心して自分の子供に接種します。 twitter.com/mmofll/status/…
つまり、今はオミクロン株に感染しないように最大限に努力しながらも、「コロナ不安」で神経をすり減らす必要は全くないと思います。 この大変な時を乗り越えるように、これからもお互いを支えながら一緒に頑張りましょう。
病名が同じであっても、やはり2020年の「コロナ」とは性質が違います。 重要リスク因子がない人に関しては、コロナと診断されても、やるべき事は他の感染症と大きく変わらない。ゆっくり休んで、周りに移さないように気をつけて、具合が悪くなれば医師に相談します。 (続)
「子供の入院が急増している」という報道を見て不安になる親も多いと思いますが、これはあくまでも「感染者が多いと入院の絶対数も増える」という事です。 米国の研究では、デルタ株が流行していた時期と比べて、オミクロン株の時期の5歳以下の感染者の入院率とICU入院率は約3分の1でした。 (続)
米国の研究によると、オミクロン株はデルタ株と比べて: 入院率が52%低い ICU入院率が74%低い 死亡率が91%低い そして、2回ワクチン接種による重症化予防効果も引き続き強い。イギリスのデータでは、2回目接種から6カ月以上経っていても、未接種者と比べて入院率が52%低かった。 (続)
コロナの感染者数がどんどん過去最多を更新しても、海外のデータを見ると、日本ではまだまだ増えそう。 この状況では、初めて身近に感染者が出ている人も多くて、不安によるメンタルヘルスの負担が大きいと思います。 改めて、この状況でも過剰に不安になる必要がない事を強調したい。 (続)
ですが、それでも自分や周りの大切な人が感染した場合、第6波の中のコロナ感染が殆ど軽症で済むという理解も重要だと思います。 既に東京都の感染の9割以上がオミクロン株ですが、海外のデータではオミクロン株は今までのデルタ株と比べて重症化リスクがかなり低くい事が明確です。 (続)
オミクロン株は決して「ただの風邪」と考えてはいけません。感染拡大が進むと、特に高齢者や未接種者の中で重症例が多くなり、入院患者の急増は医療逼迫にも繋がります。 私達は少しでも感染拡大を抑えるため、感染しない・感染させないように最大限に努力するべきです。 (続)
これは本当に素晴らしい事です! 子宮頚がんを予防できるHPVワクチンが海外で一般的なのに、日本では殆どの女性が接種できていない。4月から、いよいよこの状況を変えられそう。 twitter.com/mph_for_doctor…
少なくともオーストラリアでは「I’m so sorry I got COVID 」と真摯に職場や周りの人に謝っていたら、「え?何か悪いことしたの?」と不思議に思われると思います。 どの病気でも、罹患者は基本的に「天災の被害者」のような扱いです。 twitter.com/zzsygnr/status…
でも今の感染状況とオミクロン株の感染力を合わせると、残念ながらとても気を付けている人も感染する事があります。 私が診ている患者の中で、全く感染経路の心あたりがない人も多い。 感染しないために努力した上で感染したら、周りに謝る必要は全くないと思います。
以前から日本の独特な「コロナに感染した人が悪い」雰囲気が気になります。 2020年の当初では、「夜の街との接触がリスク因子」や「若者は感染対策が不真面目だから感染する」などがニュースで取り上げられて、未だに「もっと気を付けていれば感染しなかった」というオーラが少し残っています。 (続)
この記事は「オミクロン株の症状」に限らず、オミクロン株に関する最新情報の素晴らしいまとめです。 必読です。 twitter.com/kutsunasatoshi…
もはやオミクロン株の拡大を完全に抑える事は難しいと思いますが、高齢者さえ守る事ができれば、医療崩壊は避けられます。 幸いな事に、高齢者の3回目接種終了までは遠くないので、大変な時期は後ちょっとです。 今こそ、日本の高齢者を守るため、全力を尽くすべきだと思います。
3回目接種がまだできていない高齢者の感染が拡大すれば、入院症例がどんどん多くなってしまいます。 こうして爆発的に増える入院患者数による医療崩壊は、高齢社会の日本にとってオミクロン株による最大の脅威だと思います。
逆に言えば、3回目接種をまだ終えていない高齢者の感染を抑える事さえ出来れば、医療崩壊のリスクがかなり少なくなると思います。 そのため、今の状況ではとにかく日本の高齢者を守る事が何よりも重要だと思います。
しかし、これは容易な事ではない。オミクロン株の圧倒的な感染力では、どんなに気をつけている人でも感染してしまう事があります。 そして、症状が出る1-2日前から既に感染力が強いので、全く症状がなくてもうっかり高齢者を感染させてしまう可能性があります。
そのため、オミクロン株に関しては 症状がない人でも「自分が感染しているかもしれない」と思って行動するしかない。 勿論、家族で過ごす時間は大切で、高齢者と接しない訳にはいかない。でも少なくとも3回目接種をするまでは、お互い消毒、マスク、換気に気を付けて、会食を避けるべきだと思います。
オミクロン株の入院率はデルタ株と比べて低いですが、それでも元々重症化リスクが高い高齢者では入院になる症例が多い。 オミクロン株が拡大している国では、高齢者の入院が急増しています。これは米国のコロナの入院率のデータですが、70歳以上の入院率(紫色の線)がデルタ株のピークも超えています。
日本の状況は特に深刻。 2回目接種の予防効果は時間と共に徐々に低下するので、早くに接種した高齢者の免疫は弱っています。 3回目接種は高い入院予防効果がある為、一刻も早く接種出来ると良い。しかし実際、オミクロン株の拡大スピードでは、接種が感染のピークに間に合わない人が多いと思います。
オミクロン株が急拡大している中、「今どのように生活すれば良いのか」と迷う人は多いと思います。 今までの全ての感染対策は引き続き大切ですが、今の日本の状況の中で、最も重要な感染対策はこれだと思います。 「高齢者と接する際、自分がコロナに感染していると思って行動する」 (続)