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今朝街頭演説していた人が集団登校してくる小学生の「おはようございます!」「おはようございます!」連呼への返事に手一杯で演説がままならなくなっていた。対人DoS攻撃だ
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「月曜」「台風」という二大糞イベントも、学生の頃なら台風で休校とか「マイナスにマイナスをかけてプラスに」みたいな事が起こったけど、働きはじめてからは「ブラック労働」という3個目のマイナスが追加されたので普通に出勤になる
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いつもの通勤電車で橋を渡るとき、天気のいい日はラジオとビールをお供に川べりの土手でくつろいでるおじさんがいて、人生スゴロクの「あがり」を横目に我々は「2マス進む」「2マス戻る」を無限に繰り返している
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無職期間の事を「空白期間」とか呼ぶけど、家と会社を往復する生活もまた空白であり、人生の全てが空白であることが分かる
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若いうちに無に慣れておかないと40歳ごろにやってくる虚無に耐えられないという話を聞いたけど、あまり無と仲良くしすぎると40歳を迎えられない可能性が出てくる
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外から帰ってきた太っちょの人が「いやー風で飛ばされるかと思ったよ」と言うので、その体重なら平気でしょと答えたら、「表面積が大きいぶん受ける風量もお前達とは桁が違う」とよく分からないマウントの取り方をされた
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以前登録した転職サイトから届くスカウトメールを見てると、昨年末あたりから配送ドライバーの求人が急増してるんだけど、給料等の待遇面が向上してる気配はなく、代わりに「配送に出れば上司と顔を合わせることもなく、ストレスフリーな職場です!」など後ろ向きなメリットを提示してきている
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「印鑑は上司に向けてお辞儀するよう少し傾ける」という謎マナー、守る守らない以前に印鑑をまっすぐ捺すのが絶望的に下手なので、いつも上司の前で横たわったり分身したり下半身だけ消失したりしている
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「18歳と〇〇ヶ月」みたいな言い回し、20代の頃は軽い自虐止まりだったけど、さらに歳を重ねると同年代が「ちゃんと30代になれた人」「年相応の経験を積まず、10代を留年し続けてる人」に分かれてきて色々刺さるようになってきた
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少し前に上司との面談で「理想の死に方」について訊かれ、「落雷直撃」と即答したんだけど、今思うとあれは「人生の終盤をどのように迎え、何を残すか」的な趣旨の質問であって、ダイレクトな死因を訊きたかったわけじゃない気がする
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すぐに怒る沸点の低い人より、些細なことで心を閉ざす凝固点の高い人のほうが人間関係において苦労しそうな気がする
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西原理恵子の漫画で「神様が"もういいよ"と言うまで生きるのが人生」というセリフがあって、十代の頃は"もういいよ"を「完走おめでとう」的な意味で読んでたんだけど、今となっては「タオル投入」としか読めなくなった
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宝くじが当たっても別に大きい家や高い車が欲しいわけではなく、ただいつもと同じ時間に家を出て同じ電車に乗り、会社近くの喫茶店で出勤する人の波を2時間くらいヘラヘラ眺めながら過ごす生活がしたい
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「独身のままだと孤独死するぞ」と言われるけど、最初からずっと独身を通していると本当の孤独に触れることすらなく死んでいくような気がする
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自分がツイッターを始めた頃は「受験生へのアドバイス」、5年くらい前は「新社会人へ一言」みたいなツイートがよく流れてきたけど、最近はどちらもめっきり減って、代わりに「会社を辞める際には」「肩こり解消法」みたいなRTをよく見るようになり、時の流れを痛感する
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独りでいる事にはもう慣れというか特に何も感じなくなっているんだけど、その事を人に話したら「40歳過ぎたあたりで麻酔が切れてまた痛みを感じるようになるよ」と脅された
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「そうです、私が正常なおじさんです」の方が遥かに怖い、というツイートを以前見たけど、ツイッターにおける「普通の日本人です」がこれに該当するのでは
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家のすぐ隣がポケモンgoのジムなんだけど、CMで見たようなキラキラした若者の姿はなく、加藤茶の嫁の友達みたいなのが大量に車で乗りつけてくる
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若い頃ただ漠然と抱いていた将来への不安が「老」「病」「貧」と次々に具体的な形を持って降りかかってくるので、アルコール他を摂取してもう一度漠然とした形に戻してやる必要がある
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bioに「実は腹黒」的なことを書いてしまう人、腹黒である事よりも「自分は周囲から善良な人間と思われている」という前提でいることの方が問題っぽい
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「異常殺人鬼」という言葉を見かけたんだけど、「正常殺人鬼」の方が多分怖いな
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人との会話で「よく聞き取れなかった」「言ってることが理解できない」「適切な返答が思いつかない」場合のエラーメッセージが全て曖昧な笑顔として出力され、それがさらなる不具合を招いている
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よく言われる老化現象の一つとして「朝まで寝ても体力が全快しない」というのがあるけど、実際歳を取ってみると「そもそも朝まで寝られない」という事に気付く
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会社のメンタルヘルス講習、「仕事の質・量とも負担が増してストレスを抱えた時は」という事例の解決策が
「まず負担増が本当に事実か考え直そう」
「悩んで状況は好転するか?」
「ポジティブな人ならどう動くか想像しよう」
というもので、また悟りの境地に近づいた
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人が人生を踏み外す体験談、匿名掲示板の頃はお話として見ていられたけど、SNSになって人間の解像度が上がったことで笑って読めなくなった