【意外と多い「抱っこひも」の事故どう防ぐ?】 赤ちゃんを抱っこする時に欠かせない抱っこひもやスリングですが、頭のケガや窒息リスクもあることはあまり知られていません。 どれほどのリスクがあり、防ぐにはどうすればよいのか、データをもとにヤフー記事でまとめました。 news.yahoo.co.jp/byline/sakamot…
【定期】 こどもがのどにモノを詰まらせた!いざというときの対処方法はこちら。 なお、この資料はコンビニからシールで取り出せます。目につくところに貼っておくのもお勧め。 実演の動画QRコード(東京消防庁)付き。 コンビニのマルチコピー機からの出力方法↓ oshiete-dr.net/oshietedr/netp…
首浮き輪は入浴グッズではない。風呂で「便利グッズ」として使う保護者は今もいます。つい目を離し自分の洗髪をやってしまったりするのですが、こどもは静かに溺れます。気づけません。首浮き輪による溺水事故は後を絶ちません。浴室にあればつい使ってしまうもの。防ぐため「浴室に持ち込まない」を。
小児科学会による事例報告を載せておきます。 生後4カ月男児のケース jpeds.or.jp/modules/injury… 生後6か月女児のケース jpeds.or.jp/uploads/files/…
【子連れ旅行の注意点】 GWに子連れでお出かけする方向けにまとめました。 ・旅先などでの注意事項 ・クルマや飛行機の旅の注意点 ・乗り物酔い など。 母子手帳とお薬手帳も忘れずに!旅行前からの体調不良は無理せずで。旅先での入院は結構大変です。 PDFデータこちら↓ oshiete-dr.net/pdf/201912ryok…
信州で働く医療従事者より業務連絡 観光地近くの救急外来 め ち ゃ く ち ゃ 混 ん で ま す 。 熱が出たからすぐ受診、ではなく、受診の目安とホームケアをいま一度ご確認ください。 コロナに限らず子どもの救急受診の目安はこちら。
(2/8)生後2~4か月に多く、6か月以降減ります。日本では98年の仰向け寝キャンペーンが開始後発生率が顕著に低下し、死亡者数は97年の538名から2007年に158名、2017年に77人と激減(人口動態統計より)。この効果は日本だけでなく世界的な現象です。
(3/8)豪州でも、うつぶせ寝保育中止キャンペーンの結果、90から91年に1000出生あたり2.2→0.9に低下しました[2]。 その機序はまだ明らかではありません。しかし睡眠時の呼吸調節への影響により引き起こされた無呼吸などの状況に対して覚醒反射が適正に作動しないためと考えられています。
(1/8)乳幼児突然死症候群(SIDS)とうつぶせ寝が話題になっています。不十分な根拠に基づくコメントも多いため、小児救急に関わる者として看過できず、少し長いですが、現時点で分かっていることなどまとめてみました。 SIDSの日本での発生頻度は出生6000~7000人に1人です[1]。
(5/8)その要因は多様で現在はTriple Risk Model仮説が提唱されています。危険因子を一般要因(貧困・未熟性・性別・人種など)と月齢要因、促進要因(睡眠状態・体位・感染など)に分類するものです[4]。 要因が重なることで突然死が惹起されるとされています。つまり一つの要因だけではないです。
(4/8)例えば軽微な低酸素状態や高炭酸ガス血症になると、ため息をついて頭部を挙上するなどの体動が出現し、最終的には覚醒してこれを回避しますが、この覚醒反射が起こらないことで、喘ぎ呼吸となり、徐脈を伴う低酸素状態から回復せずに死亡すると考えられています[3]。
(7/8)疫学データは明らかでないが発生との関与が指摘されているのは ①温めすぎや重い布団、 ②ベッドの周りの柔らかい枕や玩具、 ③ソファー、柔らかいベッドなど なお、おしゃぶりはSIDSの発症を抑制するという研究が米国ではあります。 厚労省はSIDS対策強化月間を設け、ポスター等制作しています
(6/8)現在までの疫学データから導き出される説明として、SIDSのリスク因子となるのは ①うつぶせ寝での育児 ②養育者(特に母親)の喫煙 ③非母乳栄養(人工乳が悪いのではなく、母乳栄養はより母子接触が多いためと考えられる)
これまでと違う意見を目にすると、飛びつき、RTしたくなる気持ちは理解できます。ただ、正確な情報は往々にして目新しくないものです。 それが少しでも届くよう、我々医療者も引き続き丁寧に発信していきたいと思います。
参考文献: 1)厚生労働省:SIDSガイドライン 2)Dwyer T et al:JAMA273:738-789,1995 3) Ramirez JM.et al :Respir Physiol Neurobiol 2013:189(2):344-353 4)Wedgewood RJ:Wright,1972:22-28
昨日のSIDS(乳幼児突然死症候群)の連ツイの反響が大きかったので、記事にまとめ直しました。 昨日の内容をベースにいくつか追記。 ・すごく心配だけど「家庭用モニター」購入した方がいいの?等にもお答えしています。 news.yahoo.co.jp/byline/sakamot…
気温が上がってきました。子どもの熱中症に注意が必要です。 ・子どもは体温が上がりやすく脱水になりやすい。背が低いため地表の熱も受けやすく、大人より熱中症になりやすい ・適度な外遊びで体を暑さに慣れさせる(暑熱馴化) ・こまめな水分補給は大人から声掛けを ・予防目的の経口補水液は不要
保育園の昼寝でこまめなチェックが必要な理由を質問されましたので、記事にしました。 ・保育園での死亡事故の多くは睡眠中 ・保育園のSIDSは家庭と状況が異なる ・うつぶせ寝防止グッズの効果や安全性の根拠はない ・あおむけ寝にした後うつ伏せになった場合の対応について news.yahoo.co.jp/byline/sakamot…
SIDSについてバズフィードさんに取材いただきました。 SIDSというと「突然」とか「原因不明」という言葉が先行しがちで子育て不安の原因にもなっているかもしれません。 今分かっていることを知ることで不安の軽減になるかも。お役に立てる情報提供ができればと思います。 buzzfeed.com/jp/kotahatachi…
胸が苦しくなる事故です。Yahoo!オーサーとしてコメントしました。 乳幼児の熱中症で車内熱中症は多く、特にこのような置き忘れのケースはForgotten Baby Syndromeと呼ばれています。 予防として、後部座席に財布や携帯など大事な物を置くなどが推奨されています。 news.yahoo.co.jp/profile/author…
子どもの車内熱中症をまとめた記事をご紹介します。 ・冷房が切れると車内の温度は急激に上昇 ・1時間以内でも亡くなるケース多い ・「車内置き忘れ」は子どもへの愛情の有無と関係なく誰にでも起こり得る ・置き忘れを防ぐために後部座席に財布や携帯を置く等の予防策が有効 news.yahoo.co.jp/byline/sakamot…
今日は6/4(虫の日)。今頃知ったのですが、せっかくなので虫刺されの話を。 ・ムカデに咬まれたらお湯で温める→根拠はないです。冷やしましょう。 ・アロマの虫よけは短時間(20分ほど)しか効果ない ・塗る順序は日焼け止め→虫よけ こちらの記事もご参考に。 news.yahoo.co.jp/byline/sakamot…
HPVワクチンの接種勧奨再開、キャッチアップ接種も始まりましたが、調査すると全対象者に予診票を送っていない自治体が半数近くに達するようです。 年度末の予算編成の事情など様々あるようですが、情報が行き届かなければ接種行動に繋がりません。少しでも早く届くように願ってます。 #がんの誤解 twitter.com/nhk_kurogen/st…
<水遊びの季節を前に知ってほしいこと> 1/n 溺れる場所は2歳までは9割以上がお風呂ですが、3歳以降になるとプールや河川も増えます。家庭用ビニールプールで溺れた例も報告され、東京消防庁のデータではプールで溺れた10例のうち2例はビニールプールでした。家庭用プールに潜むリスクとして、
4/n そして子どもは静かに溺れます。私たちの調査では溺れかけた小児1160例のうち、声を出していなかったのは87%、音も全く聞こえなかったケースも34%ありました(日本小児科学会雑誌125(3),2021)。静かに溺れるのを想定しておくことは事故(傷害)予防に有用と思います。