151
尾身先生の五輪発言、素直に聞けば「やるな」と言っているようにしか聞こえないのに、あそこから「頑張って安全安心の大会に向けて」と返されたら、「もうこの人は話ができない」と諦めてしまいそう。
152
筋肉注射の毎日だけれど、あの場所は刺青のキャンバスなのか、何かのキャラクターを彫っている人で結構困る。ワクチン接種の「ここ」という場所が、眼窩だったり眉間だったり。
153
馬鹿なのかな?
組織委幹部は「この3週間で感染状況が悪くなるとは想定していなかった」と発言、緊急事態宣言が出た場合の対処を準備していなかったことを明かした。
tansajp.org/investigativej…
154
ここ一年ぐらい、コロナ対応で一般病床は減り、高齢者の「腰痛で動けない」とか、「食欲低下が進んで原因を検索したい」みたいな症状について、入院してしっかり調べるといった選択肢が絶えた。処方できる内服薬は毎日のように減る。今日もゾルピデムが出荷調整になった。
155
ファイザーのmRNAワクチンなんて、あの技術を基盤にしたこれから先の医療需要を見れば、ワクチン自体から得られる収入なんて、「この技術がコンバットプルーフされた」という実績に比べれば、投げ捨てたっていいレベルなんじゃないだろうか。。
出荷数もものすごいし、利益度外視だと思う。
156
「ゼロリスク信仰はやめて経済を回せ」的な論調が増えてきたけれど、日本の医療制度はゼロリスク、少なくとも「ほとんどゼロ」を前提に構築されていて、リスクと共存できるようにはそもそも設計されていない、極めて脆弱なものなんだ、という前提は共有してほしい
157
政府の「真珠湾勝ったんだろ。じゃあそれ100回繰り返せば戦争勝てるよ。各個撃破で」みたいな、ギリギリの成功が現場の首をむしろ締める状況は、勘弁してほしい。いまリソース積み増さないでいつやるんだ、という。
158
緊急事態宣言、今日延長が決まり、総理が理由を説明するそうだけれど、延長の理由よりもむしろ、どうして5月11日で宣言を終了できると思ったのか、そっちの理由を聞かせてほしい。
159
「日本は要素技術では世界に勝っていたのに、実装で負けた」的な言説は、父親が大昔口癖だった、「東工大はカミソリなのに、東大はナタなんだ(だから戦うと負ける)」を思い出すなど。
「こういうルールで勝つんだ」という国の戦略がないから、戦術レベルでの突出が全部無効化するという。
160
今の情勢で、病院が外部からの感染持ち込みを警戒していないわけがなく、そのあたりの必死度はどこもそこそこ均一で(一か八かのノーガードはまず無い)あろうから、院内感染事例が出たということは、やはり市中に無症候で感染性を保持している人が増えたということで。
161
五輪は、やったらやったで病院は大混乱、きっと各地で感染の拡大も生じるだろうけれど、とりあえず開会式から閉会式にたどり着くことはでき、現場は疲弊しつつも、たぶん政府に致命的なダメージが入るような大事故は回避される。
それを総理が「ほら、大丈夫だっただろ」と言う嫌風景が今から見える。
162
モデルナのワクチン、変異種に対応した製品の治験が始まると、朝のニュースで報じられていた。
サラッと流されていたけれど、従来のワクチンから考えると、これはとんでもない対応速度で。
163
でも「要するに文系の学者を皆殺しにすれば世の中上手く行くんじゃね?」みたいな、権力握った人がざっくり判断した結果が文化大革命やクメール・ルージュだったわけで。医療従事者も巻き添えでだいたい皆殺しにされたけれど。
164
やっぱりこう、感染症収束と経済再生の二兎を追う姿勢を政府が見せたあたりから、世論の分断が一気に進んで収集つかなくなったように見える。
もちろんどちらもやらないといけないとはいえ、主治医がくわえタバコで患者さんに禁煙を命じるような、矛盾したメッセージは混乱しか産まない。
165
現行の選挙制度は、「魅力的な候補者には、無償で協力してくれるボランティアが自然に発生する」ことが前提となっていて、ここは脆弱性だよなと思う。
無償前提ルールは、「候補者の魅力にかかわらず、無償で人手を提供できる団体が政治力を持つ」状況を生んだ。米国の禁酒法と似たような状況。
166
集中治療室で「ノルアドレナリンが使えません」という状況は、料理屋さんで「鰹出汁が使えません」ぐらいに異常な事態で。
167
昨日の感染者数、さすがに総理からなにかのメッセージがあるだろうと身構えてたら、まさかの無言だった。何を言っても叩かれるのは分かりきっているにせよ、逆風にあって語れない人は、リーダー続けるの無理なんじゃないかと思う。
168
昔は「医師免許を持っている人は、よほど頭のおかしな人でない限り、なにか発言をするときには、それが医学的に妥当なものなのか、迷惑する患者さんは出ないのかを考える」みたいなことを無邪気に信じていたのだけれど、ここ2年でその信念は間違っているとよく分かった。
169
埼玉県の訪問診療医が射殺された事例、犯人は母子ともに生活保護を受給していたのだと。「母親の年金を当てにしていた」という動機はそうなるとありえないし、介護が負担だったら、特別養護老人ホームへの入居も比較的簡単にできたはずで。お金じゃないところから生まれた殺意は手に負えない。
170
外国人の在留期限期限が事実上無くなりそうなお話、進次郎の買い物袋なんかもそうだけれど、決定されると社会にかなり大きな変化が起きるであろう何かが、国会で激論になる風景を経ないでふわっと決定されるのってどうしてなんだろう?
171
薬局に処方箋を回しても、「この薬はありません」と返される機会が日常になりつつあるけれど、これは20年以上この仕事をやっていて初めてのこと。
自分が卒業してからごく最近まで、薬というのはあるのが当然で、「ありません」という返事は、たぶん離島勤務のドクターですら、聞いていなかったはず。
172
世界が羨む日本の医療は過去の話で、全世界的な感染症に対応できる余力をそもそも用意せず、民間任せで強引に員数をつける、ある意味旧軍伝統のやりかたをそのまま現在に引き継いだのが日本の医療体制だったのだろうけれど、ここにきてそれを糊塗してきた薄皮が、いよいよ破れつつある。
173
もちろん今回はレアケースもいいところで、最悪が色々重なった結果ではあるにせよ、訪問診療で危惧されたものが最悪の形で露呈したことには間違いなくて。
結果として主治医が殺害された以上、制度の見直しはどんな形であっても検討してほしい。
174
枕元にアレクサを置いている対麻痺の患者さんがいたけれど、あれは考えようによってはすごい高機能の福祉機器に思える。それこそリハビリテーションの一環として、作業療法の時間中にああいうデバイスの使い方に習熟しておくと、退院後にできることの範囲がだいぶ広がる。
175
以前勤務していた大きな法人にも、役職の上流に、「元〇〇」の肩書だけはやけに立派な、何をしているのか下々からは全くわからない人たちがいた。
アドバイスと称して、「君たちサッカー選手は見過ごしているようだが、ボールは手で持って走ったほうが早いんだ」みたいな助言が降りてきたりした。