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メーカーの不祥事でこうなったみたいに書かれているけれど、問題の根は厚生労働省が薬価の設定を失敗した結果、医薬品の業界が商売として成り立たなくなったことにあるわけで。失敗の当事者に取材するなら、反対側の声も聞こうよ、と思う。
news.yahoo.co.jp/articles/4c77e…
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ここ半年ぐらい当たり前になりつつある、「処方したくてもその薬がない/処方するまであるのかどうか分からない」という新しい日常を、今の政府はこのまま受け入れるのか、かつて当たり前に処方できた昔に戻すつもりがあるのか、国会で討論の材料にしてほしい。
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たまに見かける「初対面の医師に横柄な態度を取ると、いいものが出てくる」みたいな信念を持ったご家族って、どんな成功体験を経ればああなるのか。
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もちろんコロナウイルス感染症の動向は十分すぎるほどに怖いのだけれど、今はとにかく「かかりつけ患者さんにいつもの内服薬が処方できない」事態がそろそろ本当に来そうなのがおっかない。
初診の患者さんに「これ」という任意の薬が出せないことは、すでに日常になっていて、収まる気配がない。
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薬価については緊急事態レベルの緊張感で、早急に値上げしてほしい。これは病院の利益にはつながらず、製薬メーカーを潤すだけの決断だけれど。それでもさすがにここ1ヶ月、悪くなる一方の医薬品供給を見ていると、診療報酬よりもまずこっちは上げろよと。
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でも「今回は成果を出した」と自己評価している人に減給を提示すると、「会社はあなたの働きを全く評価していません」という強いメッセージになってしまう。
公務員の給与削減の提言とか、そういうダメージを見込んでいるものなんだろうか?
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世の中が「車なんてしょせんこんなもんだよね」と、安価で低性能な何かを受け入れ、妥協してしまうと、高性能で信頼性の高い国産車は、エンジンだろうと電気だろうと、国内にそれを買う人が激減してしまう。テスラの高性能車よりも、そういうのが怖いんだと思う。
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自動車、将来的に「見た目も中身もいい加減な造りの、その代わり安価な電気自動車」がまず中国あたりで普及、それが当たり前になった状況で日本に流れ込んでくると、いよいよ詰むんじゃないだろうか。
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この話題は「いかがわしい店の是非」ではなく、「街というのも生態系であって、何かキーストーンとなっていたのかは、街が滅んで初めて理解される」というお話と読んだ。
togetter.com/li/1804594
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畑に水をまくのにバケツを使っている状況を前提として、ホースで一気に水をまくようにすれば、無駄は省ける。バケツの代わりにスポイトで水やりをすれば、使う水の量は減る。
行政からの「無駄を減らす」提案はたいてい後者で、提案されるほどに現場が地獄に近づく。
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今日も某基幹病院のホームページを見ていて思ったのだけれど、おしゃれ写真を全画面に、ふわっとしたスローガンを数秒間、閲覧する人に強制するのは本当にやめてほしい。あのページ見る人は症状を抱えていたり、心筋梗塞疑いの患者さんを紹介したかったり、あの数秒が本当に長いから。
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外国人の在留期限期限が事実上無くなりそうなお話、進次郎の買い物袋なんかもそうだけれど、決定されると社会にかなり大きな変化が起きるであろう何かが、国会で激論になる風景を経ないでふわっと決定されるのってどうしてなんだろう?
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バルミューダのスマホよりも、キーエンスのスマホの方がよっぽど面白そうに思えるのはどうしてなんだろう。。
keyence.co.jp/products/autoi…
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「会議室で馬を目指すとラクダになる」的な警句があるけれど、合議の席で、善意に基づいた提案を排除すると、提案者の人格を排除することに繋がりかねない。善意は利益より難しい。馬を目指して馬を生み出すためには、「私はそれは嫌いです」と言える個人を置かないといけない。
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「善意に基づいて提案された無駄な手続き」を、会議で排除するのは本当に難しい。「民間企業は利益に敏い」的なのは幻想で、現場がどれだけ「これは無意味だ」と上申したところで、上役の誰かが良かれと思って騙され、もとい提案した感染防御の手続きは、排除されることなく現場に降ってくる。
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担当している施設が、昨年より次亜塩素酸の噴霧を開始、さらにフェイスシールドが義務化、さらに唾液抗原検査キットが義務化され、と迷走を続けていたのだけれど、ここに来て全部中止になった。本当に良かった。
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極論すると、医師がたくさんいて、一生懸命手を動かすと、それに見合った報酬が病院に発生する。
看護師さんは体制に見合った人数を揃えると報酬につながるけれど、一生懸命働いても、働かなくても、発生する報酬には差が出ない。
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医事職員を大量に動員すればサービスは良くなるし、書類仕事の処理速度も向上する。でもそこをどれだけ充実させても、直接的に病院の診療報酬が向上することはない。
このあたりの仕組みから手を付けないと、医師の給与を削る、という目標は達成できない。
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医師の給与を下げる話題、単純に診療報酬を減らしていくと、病院内で真っ先に割りを食うのは医事課の人や厨房の人、次にリハビリに関わる職種、その後看護師さんの順番で給与が下がるだけなんだと思う。医師の給与にたどり着く頃には、たぶん病院が維持できなくなってる。
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今の診療報酬は、内容のほとんどが、医師が手を動かすことで報酬が発生する仕組みになっている。ようやく看護師さんが、病床あたりの人員体制を整えることで報酬が発生するようになったぐらい。
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薬局に処方箋を回しても、「この薬はありません」と返される機会が日常になりつつあるけれど、これは20年以上この仕事をやっていて初めてのこと。
自分が卒業してからごく最近まで、薬というのはあるのが当然で、「ありません」という返事は、たぶん離島勤務のドクターですら、聞いていなかったはず。
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次の波に備えるコロナ対策、今度こそ大手医薬品卸の人たちを、対策チームの中核に加えてほしい。一つの波を超え、どの薬剤をどれだけ使い、どれが不足し、代替品として手配できるのはどれなのか、あの人達はだいたい把握している。
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財務省のプランが「みんなで貧乏になれば支出が減る」一択なのを、本当にどうにかしてほしい。
国に政府がある理由というのは、そもそも「みんな豊かになりたい」じゃないのか。
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「お金を配ってもどうせ貯金される」みたいな言い回しはなんだか国民が悪いようにも聞こえるけれど、雇用や政治の先行きに安心感があれば、お金が入れば使う。みんな不安だからこそ貯金する。
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看護師の月収が医師の4割という話題、竹中平蔵の月収をベースにすれば、医師の月収は0.06竹中平蔵、看護師さんの月収は0.024竹中平蔵で、ほぼ誤差。
財務省はああいうところから首狩ってきてほしい。