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なんだか1年前にも似たようなことを書いたけれど、マスメディアは「保健所に張り付いて危機を実況する」のはできないんだろうか。。患者さんはそこにいないからプライバシーの問題も比較的少ないだろうし。どこの保健所を取材しても100%修羅場だから、最前線の切迫感は簡単に伝わるだろうし。
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現政権はなんというか、身内のためにお金を使うことには全くためらわない割に、カギカッコ付きの「国民」にお金を渡してなにかの行動をお願いする判断を、全力で避けているような気がする。
あれどうしてなんだろう?
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政府の人、自宅での入院待機を余儀なくされている患者さんを前にして、「皆さんは待機をしているのではなく、実は療養をしていたのです」とか、胸張って言えるんだろうか?
やっぱり「ベッドの準備が追いつかず申し訳ありません」から始めるのが筋なんじゃないだろうか。。
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総理の重傷者以外自宅療養発言、専門家への相談無しで決めたのなら、「医療現場のために自ら泥をかぶる政治決断」ではなく、「積み上がる待機患者数で叩かれたくない→原則自宅療養にすれば待機患者はいなくなる」ぐらいの、ふわっとした思いつきでやらかした可能性のほうが高いんじゃないだろうか?
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でも昨日の菅総理発言、どうしても「棄民だろ」という受け止められ方をするのは避けられず、あの言葉をよく総理自ら発言したよな、と思う。それこそ今までだったら、尾見先生に嫌われ役を押し付けていた場面だし。
自ら覚悟の悪役なのか。何も考えてなかったのか。
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「そのことについては、私は知りません/伝聞でしか知りません」と断言できることが、専門家の偽物と本物とを見分けるヒントになるんだと思う。
本物は自身の専門分野には自信を持っているからこそ、知らないことには「すいません、知りません」とにこやかに対応できる。
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菅総理、ちょっと前は「ワクチン接種こそ切り札」と強調、最近は「新たな治療薬(抗体製剤)を徹底使用」と断じてみたり、大戦末期、震電が大活躍する架空戦記みたいになってきた。
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野党も本気で自民党の首を刈る気持ちがあるのなら、岩田先生なり青木先生なり、とにかく有名で単著も多いドクターに、まずはどうすれば概ね正解なのか、意見を聞いてほしい。「与党にこう提案したいのだが、どうか?」みたいな質問なら、自分たち同業者がほぼ賛成する正解が返ってくるだろうし。
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「重症患者ら以外は自宅療養を基本に」という政府の方針変更、患者さん側から見れば医療の放棄宣言にしか見えないけれど、これでもまだ、「各病院は適切な医療資源の配分を徹底するようお願いしたい」みたいな現場丸投げ宣言でなかったぶん、ましと言えばまし。。
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本当にパラレルワールド化してきた。。
news.yahoo.co.jp/articles/66759…
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今日は半年ぶりに、救急搬送不可能事例があった。最前線で対処しているドクターはずっと前からこの危機感を訴えていたけれど、自分のような後方勤務の医師であっても、今年の年末年始よりも、今のほうが危ないと感じている。発熱とは無関係な患者さんでも、本来提供されるべき医療が提供できない。
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これ以上できることはなくても、「真・緊急事態宣言」とか「超緊急事態宣言」でもいいけれど、看板をかけ替える効果は、案外馬鹿にできないのではないかと思う。少なくとも言うだけならコストかからないし。
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「政治家の言っていることとやっていることとが矛盾だらけ」という状態が1年も続けば、政府のメッセージにはなんの力もなくなってしまう。菅総理の責任ではないかもしれないけれど、総理交代とか、パラリンピック中止とか、もう一度「今はただ事じゃない」感を打ち出す行動が必要なんだと思う。
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「加齢による筋力低下などで一人暮らしの継続は難しいものの、判断力は保たれており、集団生活には絶対なじまない性格の高齢者」の行き場は、本当に分からない。
施設に入ると「ものすごくわがままで怒りっぽい人」になるけれど、怒りに病的な側面はなさそうで、認知機能も保たれているようなケース。
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昨日の感染者数、さすがに総理からなにかのメッセージがあるだろうと身構えてたら、まさかの無言だった。何を言っても叩かれるのは分かりきっているにせよ、逆風にあって語れない人は、リーダー続けるの無理なんじゃないかと思う。
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昨日の総理発言「新たな治療薬を徹底して使用していく」に乗っかるのなら、とにもかくにも軽症の段階で病院に入院できないと、新しい治療薬の恩恵を受けられないことになる。軽症者向けだから、入院のハードルはそれだけ高くなる。
「結局上級国民向けかよ」的な話題が出てきそう。
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「30代以下は重症化率が極めて低く、100人いたら、せいぜい十数人しか入院しない」
このリスク感覚は、保険局長としてどうなんだろう。。
www3.nhk.or.jp/shutoken-news/…
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「プロジェクトを止めることができる」というのは、指揮官なら当然備えているべき資質で。でも実際にそれができる人はだいぶ少なく。
でも目の前に断崖絶壁がかなりはっきり見えている現状で、ブレーキを踏めないドライバーに、いつまで運転を任せるんだろう。。
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最近だとアルファロールがそうだけれど、ジェネリック医薬品を作っているメーカーが不祥事をおこして以後、「今ある在庫がなくなると先発品を含めて手に入りません」という内服薬が少しづつ増えてきた。
自分たちにとっての当たり前が、じんわりと崩壊してきてる。
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通勤中に聞いているラジオニュースで、国内コロナウイルス感染症の話題がついに消えた。。「五輪が始まればコロナウイルス感染症の失策も忘れられる」みたいな政府の読みは、ある意味正しかったんだろう。
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五輪、来賓確定であったはずのVIPが、ことごとく「行けたら行く」どころか「行くのやめた」を表明しているのが、沈む泥舟感を後押ししている。。
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トヨタという会社はなんとなく、開発陣の殺意と、プロダクトの到達度とがかなり比例するんじゃないかなと。
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大成功したホンダフィットを殺しに来た初代ラクティスとか、日産の新型ノートに対する殺意を隠さない新型アクアとか。競合を潰そう、と決断したときのトヨタ車は、お買い得度がえらく高くなる気がする。
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「ペスト流行で生じた休校期間、ニュートンはそれを創造的休暇だと解釈して万有引力を発見した」的な論を読んだのだけれど、休校期間中も学費の支払いが続く今の学生さんと、休校期間中にも奨学金が支払われていたニュートンを同列にするのはずるいと思う。
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でもこれからしばらくはとにかく熱中症が怖い。高齢者の部屋にお邪魔して、クーラーの設定が28度、「暖房」になっていることとか珍しくないし。
ああいうのそろそろ、「適温」ボタンだけしかないリモコンとかにしてほしい。