126
昭和20年3月10日の東京大空襲は、民間人を標的とした無差別爆撃で国際法違反。しかし、後の東京裁判では全くの不問に付された。空襲の指揮官だったカーチス・ルメイは後にこう語っている。「もし、われわれが負けていたら、私は戦争犯罪人として裁かれていただろう。幸い、私は勝者の方に属していた」
127
9月1日は一年で最も子どもの自殺が多い日。学校なんて仮病でズル休みしても良いし、行ったフリして海や山を見に行っても良い。むしろそうしろと言いたい。僕もそんな子どもだったけど、今日までノラリクラリと生きてきたら、思ったより良い事あったよ。本当だよ。
128
129
仕事でホテル暮らしが続いているのだが、昨日、ロビーで「安倍は独裁者」と騒いでいるおばちゃんたちがいた。サダム・フセイン時代のイラクを訪れたことがある私としては『本当の独裁国ではそんなこと言えませんよ』と思う。安倍政権に自由を担保されている人たちが、安倍政権を独裁呼ばわりする喜劇。
130
保守でもリベラルでも考え方は様々あって良いと思うが、どんなに控えめに言っても、金品の授受を伴う複数の女性との交際スキャンダルで県知事を辞職した者や、詐欺罪で逮捕されて有罪判決を受けた者が「まっとう」とはどうしても思えない。大切なのは良識と道徳。有権者の「まっとう」に期待したい。
131
「権力の暴走」以上に恐いのが「メディアの暴走」。これは昭和史の教訓でもある。メディアの仕事は反権力に凝り固まることではなく、偏見なく事実を伝えること。権力の監視は必要だが、そればかりに執着すれば目が曇る。
132
少数派の意見にも耳を傾けるのは大事なこと。しかし、日本の場合、いくらなんでもノイジーマイノリティの意見を聞きすぎている。ノイジーマイノリティが社会をどんどん窮屈にしている。「多数派が間違っていて少数派が正しい」という前提などない。
133
「ガンダム」や「進撃の巨人」などを通じて「戦争に一方的な悪者などいない」という認識を深めてきた多くの日本人(私を含む)だが、これだけプーチンの「アメリカのB級映画に出てくるような悪の親玉感」が強いと、何がリアルで何がトンデモかわからなくなる。それが戦争か。
135
「軍靴の響きが聞こえる」といった使い古された表現。戦争への警鐘を鳴らすのはもちろん重要だが、現在の国際情勢に耳を澄ませれば、最も警戒すべき不協和音の源が中国であることは明らか。そのことに言及しない政治家、メディア、評論家、芸能人は信用できない。
136
先の大戦に関し、未だに日本とドイツを同列に並べて語ったり、「日本は加害者として相手が納得するまで謝罪するべき」と述べる人物がメディアに出ている状況には、国民もさすがにウンザリしているのではないか。いくら史実をもって丁寧に検証しても、彼らの史観は揺るがない。史実より思想なのである。
137
今回の衆院選を通じて、安全保障に関する議論には総じて物足りなさを感じている。自民党総裁選の時のほうが、よほど議論が深化していたように思う。ところが、野党が論戦に加わった途端、議論が一気に後退した。この現象と同様のことが、国会でも起きているのだと考える。日本の大いなる問題点である。
138
占守島の戦いでの池田末男大佐の言葉。「もはや降魔の剣を振るう他はない。諸子は今、赤穂浪士となり恥を忍んでも将来に仇を報ぜんとするか、或いは白虎隊となり玉砕をもって民族の防波堤となり後世の歴史に問わんとするか」。この玉砕覚悟の戦闘によって、ソ連の北海道占領の野望は挫かれた。
139
特攻隊員だった富沢幸光が両親に宛てた遺書。「お正月も来ました。幸光は靖國で二十四歳を迎える事にしました。靖國神社の餅は大きいですからね。(略)正月になったら軍服の前に沢山御馳走をあげて下さい。雑煮餅が一番好きです。ストーブを囲んで幸光の想い出話をするのも間近でしょう」。合掌。
140
昭和19年8月22日、沖縄から本土に向かう学童疎開船「対馬丸」が米潜水艦の魚雷攻撃によって撃沈されました。犠牲者数は子供を中心に1500人近くにも及びます。沈没現場の海は荒れており、子供達の泣き叫ぶ声は少しずつ消えていったと伝わります。何年経っても鎮魂の思いを寄せたいものです。合掌。
141
143
8月15日。
日本人が戦争と平和について深く思いを寄せるべき日。
戦時中、多くの方々が「未来の日本人のために」との思いで身命を賭して戦いました。
そんな戦没者の「みたま」に哀悼の誠を捧げることは、言わば当然の行為ではないでしょうか。
「未来の日本人」の一人として。
144
所有していた核兵器を放棄し、米国や英国、ロシアに安全保障の根幹を委ねたウクライナは、言わば我が国の憲法前文のごとく「諸国民の公正と信義に信頼」したのである。しかるに何事ぞ。戦争への最大の抑止力とは、軽薄な平和主義ではなく、軍事力の均衡である。
145
ルーマニアには日本のことを「ツァーラ・ソアレルイ」と呼ぶ言い方があります。これは「太陽の国」「日出ずる国」という意味。ルーマニア在住時、友人たちと朝まで飲んだ際、明るくなりつつある東の空を指して、一人がこう言って微笑んだことをよく覚えています。「君の国はあの下にあるんだね」
146
原発事故後に「将来、福島は奇形児だらけになる」と叫んでいた人達。平和安全法制整備の際「徴兵制になる」と騒いだ方々。言いっ放しの無責任な言論が、国や社会を大きく傷付ける。「オリンピック後に感染爆発が起きる」と主張していた人々は何処へ?
147
149
ウクライナの現状を見て、憲法9条に疑問を抱くようになった人が多いようだが、考えを改める事は全く恥ではない。かく言う私自身、若い頃は実は護憲であった。現実を学ぶ中で思考は柔軟に改めていけば良い。一方、自身の信じた対象の欠点を認められず思考停止する事はやがて宗教と化す。皆で考えよう。
150
ソ連の最高指導者であったスターリンは、50万人の日本人将兵を捕虜とする命令を極秘に発令。結果、57万人以上もの日本人がシベリアなどの地に強制連行され、多くの方々が無念の思いを抱えたまま絶命されました。この明確な国際法違反は、今に到るまで全く裁かれていない。