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終戦後、ソ連軍は南樺太にも侵攻。追い詰められた大平炭坑病院の看護婦たち23名は、手首にメスを入れるなどして集団自決。その生き残りの一人である鳴海寿美さんは私の取材に対し「自決前に皆で歌を唄いました。皆、本当にいい人たちでした」と言って俯いた。彼女の手首には、深い傷跡が残っていた。
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終戦後、ソ連軍は南樺太にも侵攻。追い詰められた大平炭坑病院の看護婦たち23名は、手首にメスを入れるなどして集団自決。生き残りの一人である鳴海寿美さんは、私の取材に対し「自決前に皆で歌を唄いました。皆、本当にいい人たちでした」と言ってうつむいた。彼女の手首には、深い傷跡が残っていた。
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昭和19年8月22日、沖縄から本土に疎開する児童(約800名)を含む約1800名の乗った貨物船「対馬丸」が、米潜水艦の魚雷攻撃によって撃沈。約1500人もの尊い命が奪われた。児童の死亡率は実に9割以上。多数の民間人が犠牲となったこの痛ましい事件は、戦時国際法違反に当たる。合掌。
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政治家は次の世代のことを考え、政治屋は次の選挙のことを考える。
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私の周囲にも「正義」をやたらと強調する書き手は少なくないが、彼らの書くものは総じて退屈だ。一方、「食うために書いているだけ」「ただの道楽」と口にする書き手もいるが、彼らの書くものの方が面白かったりする。深く取材するのも後者。浅はかな正義には、独特のうさん臭さが混じる。
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8月12日、BS日テレ「深層NEWS」に出演します。テーマは「ペリリューの戦い」です。22:00〜の予定です。宜しくお願いします。 twitter.com/maru2018yomi/s…
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山本五十六の言葉には、現代に通じる名言が多い。
やってみせ
言って聞かせて
させてみて
誉めてやらねば
人は動かじ
我々庶民はもちろん、深刻な人材不足に悩む政界の方々も、この言葉を噛み締めてみては。
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かつて左派運動を「革命ごっこ」と看破したのは評論家の江藤淳。江藤は「楯の会」の批判もしたが、総じて「ごっこ」とは「他人に見られること」を意識したものであり、そういった意味で「わたくしごと」「子供じみた運動」と断じた。今節の趨勢を見ていると今も同じか。江藤がいれば何と喩えるだろう。
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東京への空襲というと3月10日のものが有名ですが、5月25日にも大規模な空襲(山の手大空襲)がありました。500機近くのB29が約3300トンもの焼夷弾を投下。渋谷区の7割以上が焼き尽され、3600人あまりの方々が亡くなりました。この空襲のこともぜひ知ってほしいと思います。合掌。
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テロを肯定、礼賛する思想を決して許容してはいけない。強い抗議の声を。
伊藤博文を暗殺、韓国に安重根の銅像…中国寄贈(読売新聞) - Yahoo!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170810-… @YahooNewsTopics
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もし日本にミサイルが着弾すれば、それは72年ぶりの空爆体験となる。昭和20年、一人の国民はこう詠んだ。「空襲を常なるものと思ひつつ育ちゆくらむこの幼らは」。空襲がないことを常として生きてきた戦後日本人にどれほどの耐性があるか。パニックの中でこれまでの防衛政策を恨んでももう遅い。
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『指揮官の決断―満州とアッツの将軍 樋口季一郎』(文春新書)が重版とのこと。8年も前に出した本ですが、「ユダヤ人救出」「北海道を分断から救った占守島の戦い」の立役者である樋口への関心がじわじわと高まっているのは嬉しい限り。
『指揮官の決断』早坂隆books.bunshun.jp/articles/-/1953 @hon_webより
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樋口季一郎についての問合せが増えている。陸軍軍人だった樋口は、杉原千畝より2年も前に、ユダヤ難民にビザを発給し、彼らの命を救った人物。民間人の杉原に対して軍人だった樋口の存在は、戦後の過剰な陸軍批判の中で長く語られてこなかった。近年、少しずつ樋口に関心が集まるようになって嬉しい。
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「陸軍の至宝」「陸軍随一の逸材」と称された永田鉄山。永田は「平和維持は軍人の最大責務なり」と看破した。そんな彼が憂いていたのは、国民の「国防意識の低さ」と「軍事への理解のなさ」。永田が今の日本を見たら何を思う?
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「絶対に帰ると言いながらこの世を去った元島民の先輩、祖父母の思いを胸にふるさとを訪ねる」。元島民の方の言葉が重い。
北方4島元島民ら自由訪問、色丹島へ60人出発:読売新聞 yomiuri.co.jp/national/20180…
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民進党の小西ひろゆき議員は自身のツイッターで憲法9条の問題に触れた際、「刑事犯罪人で例えるならば安倍総理は強盗殺人犯である」と書き込んでいる。与野党間における論争は大いに結構だが、こういう表現はどうなのか。国会議員の失言がよく問題になるが、ネットでの書き込みはどこまでが許容範囲?
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私の講演会にも意見の異なる方が来られ、質疑応答の際に議論になることもある。しかし、それが良い。そこから新たな知識の共有や、貴重な発見が生まれる。そんな大切な場を強引に排除しようとする態度は、ソ連やルーマニア、中国といった国々の手法を思い起こさせる。
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パラオのペリリュー島では約1万人の日本兵が命を落としたが、約2600柱もの御遺骨がいまだに地下壕に眠っているとされる。彼らは人知れぬ闇の中で、日本からの迎えを無言で待っている。日本の戦後社会は平和国家を自称しているが、皮膜を一枚めくってみれば、なんと残酷で無慈悲なことか。