スドー🍞(@stdaux)さんの人気ツイート(新しい順)

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「取り返しがつかないのだから個人の判断権をなるべく認めない」というのが考え方のひとつで、パターナリズムに寄っていく。これに対する形で「失敗や後悔の可能性を含めて本人の判断を尊重する」という愚行権の考え方もある
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後者のほうがリベラリズム的には響きがいいのだが、問題は有能で勇敢な責任ある個人という近代啓蒙主義の化身みたいな人間観を想定しているところで、大半の人はそこまで有能でも勇敢でもないし自分の判断に責任など負いたくない
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資本主義が高度に進展して、尊厳とかプライバシーといった精神的なものも換金可能になった。売ったあとで「やっぱりなかったことに」というのは言うのは難しい。経済的な損失だけなら自己破産や生活保護というやり直しの手段が用意されているが、精神の救済はどうするか
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そのときは合理的だと思った判断が、後から見れば取り返しのつかない失敗だということはいくらでもあるわけです。株を最安値で売ってしまったとか。後になって「お金は要らないからやっぱり株を返してくれ」と言ってもどうにもならない
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機械の体が欲しい? 承知しました。手順は簡単です。まずこちらの機械脳にあなたの記憶と人格データを全部コピーします。機械脳を機械の体に搭載して完了です。残った生体? 不要ですので焼却します。オリジナル人格を載せた脳はこの段階で破壊されます
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私が北先生だったら、他に三田と勝田という弁護士と組んで「北・三田・勝田法律事務所」を作りたい
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運転手や公務員が食事をしていたくらいで怒るという現象に、なんとなく近しいものを感じる
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かつて「使用人は主人の視界になるべく映らないよう廊下の端を歩け」みたいな文化があり、奉仕する者は存在を消すことが求められていたわけです。奉仕する者も自分と対等の人間であると認識してしまうと同情心が湧き、あまり無理な要求や折檻ができなくなってしまう
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ライフハック系の言説は基本的に「ルールのお目こぼしを受けるにはどうしたらいいか」を話しているのであって、「社会一般に適用されるルールはどうあるべきか」という点には興味がない。論者に政策提言とかを求めるとずれがちなのはこのへん
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よく知られた例として「泥棒は無政府主義者ではない」というのがある。泥棒だって法律や治安が守られていてほしいし、自分の所有物がぽんぽん盗まれたら困る。自分が盗むときだけ、ちょっとルールのお目こぼしが欲しいだけで、ルールそのものを変えたいわけではない
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インターネットを見ているとみんな被害者で、加害者はどこにいるんだという感じではあるが、実際には誰もが少しずつ被害者であると同時に加害者でもあったりするのだろう
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「他人からこんな酷いことを言われた」というのは気づきやすいしSNSに投稿しやすいが、「他人にうっかり酷いことを言ってしまった。言うべきではなかった」というのは気づきにくいし投稿しにくい。本来は同量あっていいはずなのだが
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「魔王はなぜ計画や動機をペラペラ話してしまうのか」という話ですが、「寂しいから」だと思うんですよ。成功して世界征服するにせよ道半ばで倒されるにせよ、「よくわからんやつだった」で終わりたくない。「なんて恐ろしい計画なんだ」と震えられた利、「お前にもそんな過去が」と同情されたりしたい
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人魚姫というのが故郷を捨てて都会に出てきた田舎娘であり、自分の足で歩く能力と声を奪われるというのはそういうことなのだと今さら気づいた
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七味唐辛子が七味なのは具材を1バイトで管理できるようにするためです。昔はメモリが高価だったのでこれくらいが限界だった。今は技術が進んだので65536味唐辛子が普通です
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「会話の目的がわからない」「そもそも会話に目的があると理解していない」場合、自己防衛的に「とにかく自分の知ってることや思いついたことをまくしたてる」「相手の言葉を遮りまくって自分のターンを維持しようとする」「場違いなジョークや大声で誤魔化す」みたいな行動に陥りがち
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いわゆる「話が通じない」というのは、論理性うんぬんよりも、目的意識が共有されていないことで生じることが多い。自分は当該会話を「相手を説得するために根拠を示す場である」と位置付けているのに対し、相手は「威圧して自分の優位を示す場である」と位置付けているとか
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「この会話の目的は何か」「どこに結論を持っていこうとしているのか」「相手はどんな情報を求めていて、自分はどんな情報を示そうとしているのか」といった点が共有されていないと、ちぐはぐな会話になりやすい
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隣人に「今日はいい天気ですね」と話しかけられたときに「いや、必ずしもそうとは言えません。まずはいい天気の定義から始めましょう」と答えるべきではない。発話者の意図は「今日はいい天気か否か」を論じることではないわけだから(むろん、学術的場面ではそういう会話が許されるかもしれない)
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警察に逮捕されたとき取調べで職業を「神」と述べていたら、ニュースでは「自称・神」として報道されるのだろうか
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喧嘩売りの少女 「喧嘩は、いかが。喧嘩は、いかがですか。誰か、喧嘩を買ってください」 でも、誰も立ち止まってくれません。屈強な使い手である少女の名は街に知れ渡っており、もはや喧嘩を買う者はいないのです。
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Twitter回りの諸々について、裁判所書記官に「全部イーロンが悪いのになぜ私たちがこんな苦労を」と愚痴ったところ笑いがとれたので少し気が晴れた
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うまく悪役を演じるには、「人は何をされたら傷つくのか、どういう場面で憎しみを感じるのか」という理解を要するので
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「本当の悪人にはプロレスのヒールはできない」のと同じで、悪役のロールプレイがうまい人は根が善良なんじゃないかという仮説はあり得そう
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晩年の母が「食中毒を一度も起こさなかったことが、主婦としての自分の誇りだ」と言っていた。当時はふーんと聞き流してしまったが、今となっては実に偉大だと思う