衣服標本家:長谷川(@rrr00129)さんの人気ツイート(リツイート順)

「フランス革命の紳士服」では、革命前後でおきる「美の大転換」を表現します ロココの装飾美から、新古典主義の造形美へと移り変わる紳士服 華麗な刺繍が消え去り、逆三角形の誇張造形がもたらす構造の変化は、異質です 着心地も、現代衣服とは全く違い「気を付け」の姿勢ができません
これらの試着サンプルは、私が所有する100年、200年前の衣服を分解し、製作したものです その当時の着心地を、ありのままに味わうことができます 自宅にいながらフランス革命の着心地を疑似体験してみませんか 詳細は、固定tweetの動画をご覧ください #おうち時間
この時代、女性の上半身は「ファン・フロント」と呼ばれる構造でした 理想とされた造形が、扇(ファン)のような形だったのです 扇型の魅せポイントは「細いウエスト」です 細いウエストを強調するために、他の部分をすべて巨大化させた と理解すると、19世紀中葉のドレスの見方が面白く感じます
お金はここから入れるんです 中央にはリングが2つ それを片側に移動することで、口が開きます(写真2) そしてお金を入れて、リングを端まで寄せれば完了です お金が、落ちずらい(取りずらい)構造になっており、けちん坊の財布と呼ばれたとも言われています
【 A4サイズに対応した書留鞄 】をつくってみました 以前、大好評だった 昭和40年代の書留鞄 を大きくしてみたのです 大きくしてもやっぱり可愛いフォルムをしています こちらの型紙もBASEで販売しております 割引きクーポンも発行したので、この機会にいかがでしょうか rrr129demi.official.ec
1870年ごろは直接生地にピンを刺して留める構造だったようですが、生地が傷むと不評でした そこで、ゴムパッキンで挟む構造に修正されてから大流行したといいます また、側面には溝が掘ってあり「カチャッ」と音を立て、しっかりと生地を固定することができます 乗馬用の生地は、ぶ厚いですからね
今週末11日(日)まで【半・分解展の型紙】を販売しております 新たに「メルカリ」や「ラクマ」での決済を導入しました 余ったポイントで型紙を購入し、こだわりの一着を縫ってみては如何でしょうか 徐々に秋冬物が着られる気温になってきましたね🧥 rrr129annex.blogspot.com
V&Aにも所蔵品を提供している、とあるおばあちゃんディーラーがイギリスにいます 彼女はドレスの専門家であり、半・分解展を面白がってくれています そして、彼女から18世紀の「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」と「ローブ・ア・ラングレース」を引き継ぎました また一緒に感動を共有しましょう
では、こちらのシグネットはどのように使うのでしょうか 「血の石」と呼ばれ流行したブラッドストーンが埋め込まれ、イニシャルが刻印してあります 赤い斑点模様が、血の石と呼ばれる所以です これを、どう使用するかというと・・・
個人的に1番クレイジーだと思ったサイクリング スカートがこちら ズボンとスカートを合体させた設計になっています 産業の発展により、生地が大量生産でき、このような設計が可能になりました 19世紀末から、このように生地を贅沢に使う【1枚裁断】の技法が多くみられます(マジクレイジーです)
主が着るコートとはまず「生地」が違います スタイルはどちらも燕尾服ですが、使用人のコートは重く固いウールを使います 1890年イギリスの仕立て書には「使用人の生地は屋内用でも重い方が好ましい」と書かれています 理由は耐久性と見栄えが良いからです (2枚目が同年代の貴族が着た燕尾服)
当時、フットマンの水分補給といえば「ビール」でした まさか生水を飲むという選択は、腹下しと背中合わせの行為です きっちり仕事するためにもアルコールで消毒された液体でなければいけなかったのです (きっちり仕事できたのは、ごく少数のフットマンのようですが...) twitter.com/rrr00129/statu…
1枚目、1800年 召使いのスーツ(フットマン) 2枚目、1890年 召使いのスーツ(フットマン) 3枚目、1870年 召使いのコート(馬車の運転手) もっとも目立つユニフォームを着させられたのは、花形召使いであるフットマンです 装飾性が高く、まさに「人間アクセサリー」です
まずは、18世紀のベストの最大の特徴である刺繍をご覧ください すべてが「手作業」で行われます ロココ調らしいパステルカラーの花束が、シルクの刺繍糸であしらわれています 釦ひとつひとつにまで刺繍され、その釦が顔をだすホールは「リネン糸」で丈夫にかがってあります 圧倒される美しさです
最後に、プロのパタンナーでもあり、縫製士でもある私からMノッチを構造的に言わせると 【めちゃくちゃ縫いにくいのでマジ止めてほしいです】 普通に返そうとしたら、縫い代が地獄です 実物は後乗せ、手まつりが基本です よって現代の生産システムでは確実に事故る仕様です デザイナーたち止めろよ
こちらはMet所蔵のサイクリングスカートとジャケットです 半・分解展の所蔵するサイクリングスカートと同じように、お尻の部分にプリーツが幾重にもたたまれています こんな格好で自転車に乗っていたなんて、想像するだけで格好良いですよね
こちらはFIDM museum所蔵のティーガウンです 藤の蔓と花が刺繍されています ウエストは、ゆるやかにフィットしており、着心地は良かっただろうと想像できます それにしても素敵な色です
内部のリネン素材は、背中まで張り巡らされており、最低限の土台として機能しているようでした この小さな土台のうえに「モスリン」と呼ばれる極薄コットンを縫い付け、支えていたのです この作例では「二の腕部分」までリネンが仕込まれており、まるで内部に「半袖の服」を重ね着しているようでした
サイクリングスカートは別名「スプリットスカート」とも呼ばれ、さまざまな種類が発明され特許が取得されました なかには複雑怪奇なものも多く、とても不思議な構造をしています 例えば写真3は、1895年5月28日に特許を取得した「ニッカーボッカーズと合体したスカート」の型紙です 地獄です
本日20日(水) 11時30分からのモーニングレクチャーは【イラスト考察】です 紳士服のプロポーション変遷、特徴的なシワの入り方についてプレゼンテーションいたします 絵を描く参考になれば幸いです モーニングレクチャーはどなたでもご参加いただけます
明日3日(土)は【 器 】がオープンします 器とは、毎月第一土曜日に渋谷にオープンする小さなコンセプトショップです 今回は「十九世紀の着心地」をテーマに、展示や販売をいたします 器は入場無料ですので、渋谷にお越しの際は覗いてみてください 器の詳細は↓ sites.google.com/view/dd-utsuwa…
ヴィクトリアン時代の特殊な上着「ヴィジット」をYoutubeで解説しております 画像では伝えきれない、複雑な構造を「動画」でご覧ください ヴィジットを製作する方には、ぜひ見ていただきたい解説動画です 下記リンクよりご視聴ください youtu.be/q557h1DRNeM
本日24日16時より 【半・分解展 大阪】スタートです バチバチに仕上げてきました どうぞご期待ください 半・分解展HP ↓ sites.google.com/view/demi-deco…
1810年イギリス 金糸と模造宝石で彩られた【ウエストコート】 こちらは「半・分解展 大阪」の会場内で、分解実演いたします ダメージが多いため、綺麗に解いて内部構造がわかる「衣服標本」にします この刺繍の裏側がどうなっているのか、会場で一緒に見てみましょう
「袖付き」そして「パッチポケット」 日本のトンビとは、全く異なるディテールです 1870年英国の資料を見てみると、パッチポケットのイラストと製図が載っていました また、1890年英国の裁断書には「パッチポケットは一般的に正しい仕立てであり、大きくゆったりと付けると良い」と記されています