山田邦和(@fzk06736)さんの人気ツイート(古い順)

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失礼ながら、カンニング竹山氏には「動物園とは博物館の一類型である」という認識が欠如しているようですね。動物園は「生命ある動物をあつかう博物館」です。博物館の中において、博物館資料を毀損する恐れのある行動が許されるはずがない。 sponichi.co.jp/entertainment/…
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「テレビ側だけではなく動物園側にも非がある」と主張する人が現れました。報道による限り、動物園側は「ペンギンがいない間は池に入ってもよい」と、しごくまっとうな条件のもとで許可しているとのことですので、非はそれを無視したテレビ側だけにあることになります。
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文化庁が京都に移転いたしましたので、ビフォーアフターの写真を撮ってきました。
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「『世界で最悪な観光地』・・伏見稲荷大社で8位・・『大混雑しており、インスタで見るような美しい写真が撮れることを期待していたが、人が多くてまったく撮れなかった』」。あほやなぁ、あんたらが来はるから大混雑になるんや。伏見のお稲荷さんはインスタの場所やない。 timeout.jp/tokyo/ja/news/…
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あんなぁ、京都は「観光地」とちゃうねん。京都に来はって、お寺や神社で、市民がお参りするのに混じってお参りするのはかまへん、大いに歓迎します。そやけど、観光客やからといって何か特権がある、観光に来たったんやから俺たちだけは綺麗な写真を撮る権利があるなんて、錯覚してもろたら困るねん
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「伏見稲荷に行ったが自分が望むような写真が撮れなかった。伏見稲荷は最悪だ!」と文句を言っている観光客の姿は、駅員さんや普通の通行人に向かって「俺が写真を撮っているんだからそこをどけ!」とわめく、悪質な部類の「撮り鉄」と重なって見えてしまうのです。
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まあ、若干解説します。京都市の市内総生産高は6兆6千億円。そのうち、観光産業の中核をなす宿泊・飲食サービス業は2千2百億円で、その他のものをいれても1割程度と推定されています。京都の最大の産業は実は製造業(工業)で、これが1兆4千億円を占めます。 www2.city.kyoto.lg.jp/sogo/toukei/Ec…
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報道ではうまく伝わっていないようですが、この問題のキモは、単なる「世田谷区への著作権の譲渡」ではなく、「著作者人格権の不行使契約」にあるのです。組織への著作権の譲渡自体は、著作者にとって望ましくないといえ、しばしばあることです。しかし人格権は違う。 tokyo-np.co.jp/article/241866
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これは、藤田弘夫先生の名著『都市の論理―権力はなぜ都市を必要とするのか―』(中公新書、1993年)の大命題ですね。「農村は飢えることがあるが、都市は(一部の例外事態を除き)飢えない。それはなぜか?」。「都市は、農村が飢えようが飢えまいが、自らに必要な農業生産物を農村から調達する」。 twitter.com/anhebonia/stat…
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何度もいいます。「七条」は古代には「しちじょう」だが、その後「ひちじょう(ひっちょう)」に変化して、現在にいたるまでそれが続いている。だから、伝統的な地元の発音は「ひちじょう」のみ。「ななじょう」は京都市交通局の変更だが、交通局に地名を決める権限はない。 kyoto-np.co.jp/articles/-/100…
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今日の博物館学芸員課程の授業でも紹介したのですが、旧・平安博物館には平安宮内裏清涼殿の実物大復元模型が造られていた。今の博物館なら実物大は珍しくないが、昭和43年(1968)という時代にこれをやったのは博物館史に残る偉業! 館長・角田文衞先生の先見性には脱帽するしかない。
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秀吉の妻の北政所の本名、昔は「ねね」だったのですよ。それが桑田忠親氏が「ね」「おね」だと言い出し、田端泰子氏の評伝などでもそれが採用されて広まった。その頃は、「以前は『ねね』だとされてきたが、近年の研究でそれは否定され『おね』だということが判明した」と言われてきたんですよ。 twitter.com/shoyo777/statu…
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⇨ですから、本や論文で「何々と言われてきたがそれは近年の研究では否定された・・」というフレーズが出てきた時には注意したほうがいい。「近年の研究」いうのがいったい何なのか、そしてそれが本当に正しいのかどうか、吟味することが必要なんですよね。
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歴史上の女性名、角田文衞先生は「訓読み」を主張し続けたのだが、それでもなお音読みにこだわる人が多い。道長妻倫子をリンシ、一条天皇皇后定子をテイシ、同中宮彰子をショウシとか。しかしそれなら、北条政子はセイシ、日野富子はフシ、徳川和子はワシと読まなくては自己矛盾となる。
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「平城京」と「平城宮」は使い分けしなくてはなりません。ここ数日で多くの人が「平城京跡」と言っているあの公園(朱雀門とか大極殿とかが復元されているところ)は、あれは「平城宮跡」です。平城宮は平城京に含まれますが、平城京全体の中では一部分なのです。
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世間には時々誤解があるので注意喚起しておきますと、書店に並んでいる本は(ごく少数の例外をのぞいて)書店の所有物ではありません。書店は、出版社から本を「お預かりして」売っている。したがって、売れなかった本は出版社に返品ができます。本が痛むと、その分は出版社の負担となります。 twitter.com/SIOJIEISOU/sta…
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こういう歪んだ須恵器が古墳や集落跡から出るということは、失敗品を遠くから運ぶことは考えにくいわけですから、近辺にこの窯跡があるという可能性が高いわけです。つまり、たとえ窯跡が未発見でも、こういう歪んだ製品を追いかけることによって、その地域での須恵器生産の展開を研究できるわけです。 twitter.com/kodaipress/sta…
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記事は博物館を悪者扱いしてますが、学界のルールとしては、「博物館を11回も訪れ、館長や学芸員に自分の主張を展開し」「文書による回答を要求」し、その回答が自分の主張通りでないからといって「怒る」というのは、学術論争ではない。論争は学術雑誌の論文等でやるべき。 newstsukuba.jp/45049/29/05/
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⇨記事の「アカデミックディスピュート(学術論争)を挑む市民をクレーマー(苦情を言う人)と混同するかのような対応」というのは悪意に満ちていますね。相手の組織に乗り込んで自分の主張を述べたてるのは、学界の通例としてアカデミックディスピュートとはいいませんね。
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⇨市民の人が研究をされるのは大変結構なことです。しかしそれを認めてもらおうとするなら、その研究成果を論文にまとめ、しかるべき学術媒体(査読付き学術雑誌など)に公表しなければなりません。そうした媒体に発表した成果ならば、同等の学術的価値を持つものとして扱われます。これがルール。
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⇨「市民の研究なんて、権威主義的な学会が認めるはずはないし、学術雑誌に載せてくれることなんてあるはずない」と思っておられる方もいますが、そんなことありませんよ。専門研究者であろうとなかろうと、良い研究であれば掲載してくれます(その学術雑誌を出している学会の会費は必要ですが)。
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⇨この件自体については私は記事以上の情報を持たず、あくまで一般論しかいえないのですが、原直史先生によると↓だとのことです。 twitter.com/HARA_Naofumi/s…
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関連して。かつて古田武彦先生が「邪馬台国(邪馬臺国)ではなく邪馬壹国(邪馬壱国、邪馬一国)が正しい」と論じた。古田先生は大学で日本中世思想史を専攻し、親鸞の研究では知られていましたが、古代史では無名で、職業は高校教諭だった。しかし「邪馬壹国」は査読を経て『史学雑誌』に掲載された。
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⇨『史学雑誌』は東京大学に本部がある史学会という、わが国を代表する歴史学の学会の機関誌。そこに査読を経て掲載されたということは、古代史では無名の著者だったにもかかわらず、「学界の共通の土俵に乗る」ことが認められたということになります。
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⇨その後、古田先生の「邪馬壹国」には反論がたくさんでてきた。しかし、ちゃんとした研究者がきちんと反論したのは、『史学雑誌』という学界の土俵に乗ったことで、みんな、自分たちと対等に勝負をする存在として認識したということになります。学術論争とはそういうものなのです。