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いろいろスレをいただきましたが、一番笑ったのはコレ⇩です。なるほど、「富雄丸山古墳はサイコー! コーフンします!」なら、それは確かにその通りですね。ありがとうございました。
twitter.com/yamanenokurash…
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あのねえ、読売テレビさんよ、なんでこんなムチャクチャを放送するの?いったいどこの誰が、富雄丸山古墳のことを「日本最古の古墳」と言ったの? そもそも、なんでもかんでも「最古」とつければ値打ちがあがるというものじゃないのよ。これは放送事故レベルの間違いですね。
ytv.co.jp/press/kansai/1…
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実は「アステカ王国」ってのも適当じゃないんですよね。あの部族は北方からの「チチメカ族」の一派で、「自分たちは『アストラン』というところからきた」と伝えていた。これを採ってヨーロッパ人が「アステカ族、アステカ王国」と呼んだ。しかし彼らの自称は「メシカ」。だから「メシカ王国」がいい。
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⇨インカ帝国の正式名称「タワンティンスーユ」。「タワンティン」が「四つの」、「スーユ」が「地方」。あの国が首都クスコを真ん中とする四つの地方から成り立っていることを示す。「タワンティンスーユ帝国」でもいいし、あえて日本語訳するならば「四州帝国」くらいが適切でしょうね。
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ホントは「インカ帝国」ってのは適当じゃないんですよね。「インカ」はあの国の一番エラい人の称号(王、皇帝)。スペイン人が征服した後、それをあの国の民族のケチュア族の名前に流用(インカ族)して、さらには国の名前にまでしちゃった。本来の名称は「タワンティンスーユ」。
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「古代」とは全世界で同時ではなく、地域によって異なると考えるのが普通ですね。たとえば、日本では平安時代を「古代」としていますが、平安京遷都の8世紀末には、ヨーロッパではカール大帝が活躍するなどしており、それは「中世」とみなすのが通例です。 twitter.com/rii_mztn/statu…
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他の方も紹介していただいておりますが、⇩のような道具なのであります。考古学の図面作成に必須。しかし、これが抜けてバラバラになると戻すのは大変ですし、戻したとしても微妙に感触が違ってしまって😭😭、ということになりかねないのであります。
twitter.com/KAMADAMUSEUM/s…
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考古学研究者以外の人には何がおこっているのかさっぱりわからない反面、考古学研究者であれば100%が青ざめること確定の写真がアップされております。 twitter.com/idojiri_soejim…
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⇨動物の肉についても、焚き火で焼く(もちろん焼肉プレートや焼肉用網はない時代の話)ことしかできなかった時代と、土器でお湯を沸かして煮ることができるようになった段階では、やっぱりぜんぜん違いますよね。と説明していたら、鍋料理が食べたくなってきた。明日の晩ご飯は鍋物にしよう!
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⇨たとえば、貝を例にあげると、生の貝を石器でこじ開けるのは大変。焚き火で貝を焼くことは可能ですが、まあ非効率的ですね。しかし土器でお湯を沸かしてその中で炊くと、大量の貝がすぐに食糧になるし、あとのスープがまたまた美味しく栄養価満点。
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⇨そして、お湯を沸かせるようになると、食生活のバラエティーが圧倒的に広がる。従来は食べられなかったもの、調理に手間がかかったものが、「炊く」ことによって容易に食べられるようになる。だから、土器の発明は人間の歴史にとって革命的な変化をもたらせたわけです。
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⇨もちろん、土器なしにお湯を沸かすのが百%不可能だというわけではありません。しかし、土器の発明により、お湯を沸かすことが圧倒的に容易になった。そういうことなのです。
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これ、サラッとおっしゃっているが、実は至言なんですよね。土器の発明が人間の文化を大きく変化させたのはなぜか? そう、それは「お湯が沸かせるようになった!」この一言なんですよね。疑うなら、台所からお鍋やヤカンなど、お湯を沸かせる道具の一切が消え去った後の食生活を想像してみるべし。 twitter.com/okumiomote/sta…
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ひぇ! 倭迹々日百襲姫命の像があるのですね。いわずとしれた「箸墓」の被葬者。研究者の中には、この女性こそが卑弥呼であると考える説もありました。調べると、彼女を御祭神とする水主神社(香川県東かがわ市)旧蔵品で、昭和46年に盗まれた品らしい。びっくりです。
<yomiuri.co.jp/.../news/20230…>
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「昭和天皇は昭和64年(1989)1月7日に亡くなったが、その翌日の1月8日には『平成』に改元された。ホント、惜しかったよねぇ。昭和天皇があと1日生きていれば、明治・大正・昭和から平成までまたがった人生を送った天皇、ということになったのに」
というネタを聞いて大笑いしてしまった。
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「博士号を採っても食べていけない」問題の例外は考古学かもしれません。大学院修士修了くらいで教育委員会や埋蔵文化財センターの文化財保護・発掘の仕事に就く人が多い。そして、仕事のかたわらで論文を書き続けて、それを集大成して博士論文にして「論文博士」を取得、博論を学術書にして刊行。⇨
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⇨実は「詩を作るより田を作れ」は、社会の生産力が低く、ほとんどの人が生活にカツカツだった時代の言説。高文明社会になればなるほど、詩や木簡(=すぐにカネにならない学問や教養)が重要になる。同じバックでも、大量生産品より、デザインの良いブランド物が高く売れる。
twitter.com/kasumi_girl/st…
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⇨コレ、昔からある「詩を作るより田を作れ(詩のように実益にならないものをやるより、カネになることをせよ)」という話の焼き直しにすぎないんですよね。反論としては「詩を作るより田を作れという諺があるが、健全な人間は詩も作りたし田も作りたいんだ」(長与善郎)
twitter.com/kasumi_girl/st…
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⇨要するに、二者択一ではないわけです。一生懸命働きながら、また子供を育てながら、同時に木簡を読んだらいい(ここでの「木簡」は、「すぐにカネにつながらない学問」全般のこと)のです。
twitter.com/kasumi_girl/st…
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⇨だいたい、こういう人の「みんながみんな◎◎をやり出したら国がなりたたない」という極端な想定を信用してはいけないんですよね。1億2千万人全てが他のことを何もせずにただただ木簡だけ読んで日々を過ごす、なんてことが現実にありうるかどうか。
twitter.com/kasumi_girl/st…
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ムチャすぎてどこからツッこんでいいのかわからないのだが、誰もが木簡を読む自由を持ち、その権利を行使できる国こそが発展するのだ、ということだけは言っておこう。さらに「男は命を削って働き、女は体をボロボロにしながら子供を産」まねばならない国のことを「豊かな国」とは呼ばないということも twitter.com/kasumi_girl/st…