コロナ退散を願って、歌川芳虎の「家内安全ヲ守十二支之図」をご紹介。家の安全を守るため、何と十二支が合体!この頼もしい姿を見て下さい!これでおうちの安全は・・・大丈夫でしょうか?ちなみに寅は縞模様、亥は毛並みです。「太田記念美術館コレクション展」にて7/26まで展示中。
葛飾北斎が84歳の時に描いたナスです。短時間でさらさらと描いた肉筆画なのですが、くるくると剥かれたナスの皮の形や、ナスの実の色合いに趣きのある味わいが。長年絵筆をとり続けてきた北斎の実力が感じられます。「太田記念美術館コレクション展」にて7/26まで展示中。
寺子屋の猫たち。今日はみんなの前で書を披露する「席書」という発表会。白い服を着た小柄な三毛猫が、大きな紙に「錦朝楼」という文字を立派に書いています。ちなみに「錦朝楼」とは、絵の作者である歌川芳虎の画号。「太田記念美術館コレクション展」にて7/26まで展示しています。
猫たちが、料亭の2階で踊りのおさらい会をおこなっているところ。子猫が舞台の上で一生懸命踊っています。観客たちも「んまいんまい」と声援を送っています。私たちの世界でも、気兼ねなくライブが開催できるように早くなりたいものです。「太田記念美術館コレクション」展にて7/26(日)まで展示中。
自由自在に浮世絵を作成できる「浮世絵ジェネレーター」が凄い! - いまトピ ima.goo.ne.jp/column/article…
このタコの武将の名前は、蛸入道八足(たこにゅうどうやつあし)。なぜか口から小さなタコたちを、まるでビームのように敵に向かって吐き出しています。魚と野菜の戦いを描いた歌川広景の戯画。「太田記念美術館コレクション」展にて次の日曜日、7/26まで展示中。密にならない環境でご鑑賞できます。
ウサギたちがまわしを締めて、土俵の上でお相撲。みんな目つきが真剣です。明治4~6年(1871~73)頃、東京ではウサギを飼うことが流行し、本図のようなウサギを題材とした兎絵が数多く刊行されました。「太田記念美術館コレクション」展にて明日7/26まで展示しています。
土俵の外で勝負を見守るウサギの力士たちも、その眼差しは怖いくらい真剣です。ゆるさはどこにもありません。歌川芳藤の「兎の相撲」より。「太田記念美術館コレクション」展にて展示中。明日7/26までです。
三代歌川広重が描いたとされる画稿。頭が鳥、体が人間の鳥人間です。左の鳥はスーツ姿にネクタイと帽子。右のオウムはコートを羽織り、手には洋傘とカバン。左の鳥がオウムのコートの裾をちょっと掴んでいるのが、なごむポイントです。「太田記念美術館コレクション展」にて本日7/26まで展示。
こちらは和服の鳥人間。『舌切り雀』のクライマックス直前。雀のお宿から大きな葛篭を持ち去るのは、とても悪い顔をした欲張りなお婆さん。雀たちは塩をまいたり、あかんべえをしたりと怒り心頭のようです。この後、葛篭から妖怪が出てきます。「太田記念美術館コレクション展」にて本日7/26まで展示。
源頼光の館に突如現れた大勢の妖怪たち。一匹一匹がユーモラスな顔をしているので、ぜひ拡大して見てみて下さい。歌川国芳の「源頼光館土蜘作妖怪図」より。東京都美術館(上野)の「The UKIYO-E 2020」展にて8/23まで展示中。入館は事前予約制。本日7/27は月曜日ですが、開館しています。
鶏にお酒を飲ませようとしている若い男女。恋人たちは夜の逢瀬の時間を長くしようと、鶏を酔わせて、朝に鳴かせないようにしているのです。鶏の目つきは、その企みに気が付いているのか…。鈴木春信の作品。東京都美術館(上野)の「The UKIYO-E 2020」展にて8/23まで展示中。ukiyoe2020.exhn.jp
猫が大好き過ぎる花魁、薄雲。仕事の最中でも可愛がるので、妓楼の主人が見かねて猫を遠ざけると、病気になって寝込んでしまうほど。簪や着物の柄、紋まで猫柄になっているところにご注目。原宿の太田記念美術館で開催中の「月岡芳年-血と妖艶」展にて8/30まで展示。(本日8/17は休館日です)
江戸時代、すでにカットスイカはあったようです。染付の大きなお皿に、カットされたスイカが山のように積まれていて美味しそうです。ちゃんと楊枝も刺さっています。(現在、作品は展示しておりません。)
JR原宿駅の旧駅舎。解体工事が8月24日(月)より始まります。trafficnews.jp/post/99411
先日ツイートした江戸時代のカットスイカ。思いも寄らないことに、これまで約8年間の太田記念美術館のツイートの中で、歴代1位の「いいね」の数を獲得しました。そこで特別企画として、江戸時代のスイカは、他の浮世絵ではどのように切られているか調べてみました。→note.com/ukiyoeota/n/n3…
葛飾北斎の「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」。綺麗な円の形をした滝の落ち口。その中に、滝になる前の水の流れが描かれています。実際にはありえない、幻想的ともいえる不思議な風景。北斎の奇想が存分に発揮された作品です。東京都美術館(上野)の「The UKIYO-E 2020」展にて9/22まで展示。
猫が大好き過ぎる花魁・薄雲。ファッションも猫で固めるほど。「月岡芳年-血と妖艶」展では緊迫感のある作品が数多く出品されていますが、この作品は心が和む数少ない作品です。8/30(日)までの展示。どれくらい猫が大好き過ぎるのか、気になる方はこちらの #note を→note.com/ukiyoeota/n/na…
本日8/30、午前10時のJR原宿駅・旧駅舎。先日より解体工事が始まりましたが、まだ外観の解体までは進んでおりません。原宿駅を見納めしておきたいという方は、お早めに。ちなみに、原宿駅近くの太田記念美術館では「月岡芳年ー血と妖艶」展が開催中。前期は本日8/30まで。その後、全点展示替えします。
まだ16、7歳の有子(ありこ)という女性。身分違いの叶わぬ恋に絶望し、海に身を投げようとする場面です。悲しみで涙が止まらず、琵琶の演奏が続きません。波に反射する月の光が、よりせつなさを際立たせます。原宿の太田記念美術館で9/4より開催の「月岡芳年—血と妖艶」展・後期で展示します。
満月の光によって水面に照らされている自分の姿をじっと見つめている狐。はたして何を思っているのでしょうか。「月百姿 むさしのの月」。月岡芳年の絶筆に近い時期の制作です。太田記念美術館は明日9/3(木)まで展示替えのため閉館。明後日9/4より開催の「月岡芳年—血と妖艶」展・後期で展示します。
月岡芳年の「月百姿」には、狐の作品がもう1点。猟師に狐狩りをやめさせるため、猟師の伯父・白蔵主という僧侶に化けた狐。説得に成功した帰り道、手は人間に化けたままですが、顔は元に戻っています。お尻が膨らんでいるのは尻尾でしょうか。明日9/4より開催の「月岡芳年—血と妖艶」展で展示します。
戸隠山で美しい女性に遭遇した平維茂。しかし美女の正体はなんと鬼。鬼が被っていた被衣を普通に撮影すると、白とピンクの色しか見えませんが、角度を変えると、空摺(エンボス加工)による菱形の模様が浮かび上がります。太田記念美術館で開催中の「月岡芳年—血と妖艶」展(後期)でご確認ください。
先日ツイートした、月岡芳年の「月百姿 むさしのの月」と「月百姿 吼噦 」が好評でしたので、キツネ好きの方たちのために、浮世絵に描かれたキツネたちをご紹介します。 note.com/ukiyoeota/n/n8…
こちらの女性たちの着物も、光の当て方で空摺(エンボス加工)が浮かび上がります。月岡芳年「美立七曜星 満月」。しかも模様は一つではなく、2種類使っているのがお判りでしょうか?太田記念美術館で開催中の「月岡芳年—血と妖艶」展(後期)でご確認ください。