河鍋暁斎は、シワまで丁寧に描いた「真図」の手足と、絵にするために筆の勢いを活かした「画図」の手足を並べて描いています。地味な絵ですが、現代の絵師さんたちにぜひ見てもらいたい作品です。原宿の太田記念美術館の「河鍋暁斎 躍動する絵本」展にて、本日11/21と明後日11/23、ご覧いただけます。
来年は寅年ということで、太田記念美術館では、公式twitterのアイコンにもなっている虎子石でオリジナル年賀ハガキを作りました。デザインは虎子石が十二支の生き物に乗っているイラストと、元の浮世絵をアレンジしたものの2種。美術館受付にて税込100円にて販売中です!
桜姫の容色に迷った清玄。寺を追われ、寂れた庵室に住み髪や髭は伸び放題。図は、そこへ来合わせた姫の袖にすがっているところです。清玄は姫の下僕に殺されますが、死してなお亡霊として姫の前に現れる凄まじい執着を見せます。2022年1月開催「江戸の恋」にて展示予定。
すねた表情で火箸を持つ遊女。男性は怒ったような表情です。険悪な空気が漂っているようで、禿も慌てています。恋の駆け引きが繰り広げられた遊郭ですが、こうした痴話喧嘩からは2人の親密さもうかがわれます。2022年1月開催「江戸の恋」にて展示予定。
【ウサギ好きの方へ】河鍋暁斎が『暁斎楽画』の中で描いたウサギの絵です。写生を重んじた暁斎。おそらく本物のウサギを目の前にスケッチしたこともあったのでしょう。11/27(土)より太田記念美術館にて始まる「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展の後期展示で紹介します。
【ウサギ好きの方へ】河鍋暁斎のウサギ以外にもウサギの浮世絵を見たいという方。こちらの記事をぜひご覧下さい。浮世絵のウサギたちをご紹介します|太田記念美術館 @ukiyoeota #note otakinen-museum.note.jp/n/nf4c8927de9c7
太田記念美術館では、来年2/4より「信じるココロ」展を開催予定。チラシデザインができました。流行の神仏や、鯰の迷信から人魚の噂まで、「信じる」をキーワードに、浮世絵に描かれて江戸でバズったさまざまな話題を紹介。
右端のぬらりひょんの肩に手をかけ、何かを伝えようとしている山彦。その後ろにいるオオカミは後ろを振り向いて驚いた表情ですが、彼らの後ろには何がいるのか?答えは11/27(土)より太田記念美術館にて開催の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展にて。展示室2階でこの作品の続きをご覧いただけます。
東京ヤクルトスワローズ、20年ぶりの日本一おめでとうございます。便乗して、浮世絵に描かれた #つば九郎 のご先祖様を紹介します→otakinen-museum.note.jp/n/n36e3bbdead8… なお、この作品は現在展示しておりません。
【新着記事】大正時代だけでなく、幕末にも人を襲う鬼がいたようです。幕末に人を食べる鬼娘がいた話|太田記念美術館 @ukiyoeota #note otakinen-museum.note.jp/n/nc58c1c417fac
悪い鬼を退治するといえば、平安時代末、中国から日本へ伝わった鍾馗(しょうき)という神様。河鍋暁斎は鍾馗をユーモラスな姿でいろいろ描いています。鬼を鞠のように蹴り上げたり、鬼に肩車をさせて川を渡ったり。太田記念美術館で開催中の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展にて12/19まで展示中。
NHK大河ドラマ #青天を衝け では六代目神田伯山さんが二代目神田伯山を演じていましたが、二代目伯山は襲名する前、神田伯勇を名乗っていました。伯勇の講談を題材にして、月岡芳年が幕末に描いた浮世絵がこちら。湯殿で襲われた血まみれの幡随院長兵衛です。※現在は展示していません。
【他館展示情報】国立演芸場の演芸資料展示室では12/1(水)より「講談展 ―国立劇場所蔵資料にみる」を開催。講談に関するさまざまな資料を展示。入場無料。詳しい内容は国立演芸場HP→ntj.jac.go.jp/engei/event/ko…
江戸時代の吉原遊郭の街並みをご案内します|太田記念美術館 @ukiyoeota #note otakinen-museum.note.jp/n/n88f3820a245a
河鍋暁斎による猫の写生。猫たちのいろいろな表情を丁寧に観察しています。かつての師匠だった歌川国芳と同じように、暁斎も猫が好きだったのでしょうか。原宿の太田記念美術館で開催中の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展にて12/19まで展示しています。ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/kyo…
今日で11月も終わり、年の終わりが近づいてきました。一足早く、来年の干支である寅をご紹介。河鍋暁斎の『暁斎漫画』より。獲物を狙っているかのような、厳しい表情をしています。原宿の太田記念美術館で開催の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展にて12/19まで展示しています。
#カボチャ が描かれた浮世絵をご紹介。キツネがカボチャを竹の先に結んで担いでいます。実は人間を化かして大名行列ごっこをしている最中。カボチャは挟み箱に見立てています。作品全体の画像は、こちらの記事をご覧ください→otakinen-museum.note.jp/n/n8a881bfaab84 ※現在展示していません。
【他館展示情報】逸翁美術館@Hankyu_Culture_では「幻の天才画家 鈴木華邨展ー甦る花鳥風月の世界ー」を開催中。鈴木華邨の弟子が小原古邨。今、注目されている近代の花鳥画を考える上で、華邨は重要な存在です。会期は12/12まで。詳しくは美術館HP→hankyu-bunka.or.jp/itsuo-museum/e…
河鍋暁斎が描いた鷹の顔。丁寧に写生しているのですが、どことなく愛敬があります。鷹狩りを題材にした『絵本鷹かがみ』より。原宿の太田記念美術館で開催中の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展にて12/19まで展示しています。
河鍋暁斎は、妖怪画で有名な鳥山石燕の絵を模写しています。こちらは『画図百鬼夜行』や『今昔画図続百鬼』からさまざまな妖怪たちを抜き出したもの。拡大したのは「しょうけら」と「ぬらりひょん」です。原宿の太田記念美術館で開催中の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展にて12/19まで展示しています。
【重要なお知らせ】11月より太田記念美術館にて販売の「虎子石年賀ハガキ」2種、宛名面に「郵便はがき」の記載が無いことが判明しました。すでにご購入の方は、郵便番号枠の上に「郵便はがき」と手書きでご記入の上、ご使用ください。もしくは12/4以降、当館にお持ちいただければ交換いたします。
河鍋暁斎の描いた妖怪より「塗仏(ぬりぼとけ)」をご紹介。黒い体で、髪の毛は如来のよう。目玉が二つとも飛び出して垂れ下がっています。歯を見せて笑う口元が不気味さをより一層引き立てます。原宿の太田記念美術館で開催中の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展にて12/19まで展示しています。
痛みに顔をゆがめつつ恋しい人の名を腕に彫る遊女。ただし、浮世絵にはこうした入れ黒子(いれぼくろ)の上に灸をすえて消す姿も描かれており、心変わりが避けられないことも多かったようです。2022年1月「江戸の恋」にて展示予定。
恋心を伝える重要な手段だった手紙。現代ではメールがこれにとってかわっていますが、浮世絵にはあらゆる女性たちが手紙を書き、そして読む姿が描かれました。いずれも2022年1月「江戸の恋」にて展示予定。
幕末に人を食べる鬼娘がいた話。鬼娘を描いた浮世絵をさらに1点追加しました。徐々に鬼化が進んでいきます。|太田記念美術館 @ukiyoeota #note otakinen-museum.note.jp/n/nc58c1c417fac